ハイアイアイ群島(ハイアイアイぐんとう、英語名:Hi-yi-yi Islands、Hi-Iay Islands、Heieiei Islands)は、博物学論文のパロディ作品『鼻行類』において鼻行類の生息地として設定された、架空の群島である。
以下、フィクションとしての設定内容について解説する。
ハイアイアイ群島は太平洋戦争中の1941年に、スウェーデン人探検家エイナール・ペテルスン・シェムトクヴィスト によって発見された南太平洋の島嶼である。
1941年、日本軍に囚われたシェムトクヴィストは捕虜収容所から脱走して、群島の一つであるハイダダイフィ島 に漂着し、この群島の最初の発見者となった。彼が上陸した当時、島々には原住民フアハ=ハッチ族(「Hooakha huchy」)が素朴な生活を営んでいたが、漂着者が外部から持ち込んだ流感により、一人残らず死に絶えた。
気候は熱帯に属している。主な島だけでも大小10以上からなるこの群島の総面積は1,690km2程度であるが、陸生三葉虫、原始的な昆虫など極めて特色ある生物群を有しており、なかでもこの島にしか棲息していない哺乳類である鼻行類(架空の学名:Rhinogradentia)は、その独特の生態や形態的特徴から動物学史上最大の発見とも評される。
これらの動物群については、ハイアイアイ・ダーウィン研究所博物館教授のドイツ人博物学者ハラルト・シュテュンプケ(Harald Stümpke、cf. ドイツ人動物学者ゲロルフ・シュタイナー[Gerolf Steiner])によって詳細な研究論文 "BAU UND LEBEN DER RHINOGRADENTIA" が著されたが、本書が世に出る直前の1957年にハイアイアイ群島から200km離れた地で秘密裏に核実験が行われ、その影響によって地殻の歪みが発生し、ハイアイアイ群島に棲息する生物もろとも海面下に沈んだ。
シェムトクヴィストによれば、フアハ・ハッチ(自称)族は、ポリネシア系ユーロピドのようなものだったらしい。なお作者シュテュンプケは読者からの「島々の名前にバイエルン訛りがある」という投書に、「インドの文献に、1520年頃に、航海中ポルトガル人の上司と喧嘩 し、反乱を起こしたものの制裁としてある島へ捨てられたバイエルン系の木挽き20名がいると記述がある」とし、その島がハイアイアイ群島であり、彼らが先住民の祖となった可能性 を示唆した。
前述の通り、流感により、シェムトクヴィストの漂着した数か月後、絶滅したため、詳細はほとんど不明である。
島嶼は白亜紀辺りに大陸から離れてできたと考えられるが、陸上で棲息し菌糸を食べる三葉虫、陸棲のプラナリアが生息している。
植物相はマツバランやトクサ等、他にWisoleka(ウィソレカ)と呼ばれる「バナナのような漿果」を成らせる植物が繁茂している。また、キンポウゲ、ランに似た植物(ウマノアシガタ科の植物に近縁らしい)がある。
鼻が異常に発達した哺乳類がいる他、「マイルーヴィリ ヌマチトガリネズミ」という、トガリネズミ が生息している。
沼沢地「ニオイラッパハナアルキ」が棲息している生息域に、藻類と、糞を分解するある種の菌類が発生しており、それを食べるキノコバエがいる。またその蛆はニオイラッパハナアルキと、ヤゴ(「ムツバネトンボ」という種類の幼虫)の餌になっている。繁殖期にはフリッチェ・ヒプシボアスと呼ばれるクロウタドリに似た飛べない鳥が営巣に来る。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article ハイアイアイ群島, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.