野球やソフトボールにおけるストライク(英: strike)とは、投手の正規の投球に対して下される判定のひとつである。1つの打席において打者が3回ストライクを宣告されると、打者は三振となる。
テレビ中継や球場内電光掲示板のボールカウントにおいては、strikeのイニシャルより『S』と表示される(他に『B』、『O』が存在するが、これは「ボール」「アウト」をイニシャルに略したもの)。
strikeとは英語の動詞で「打つ」の意であり、球審は打者に"Strike!"(打て!)と宣告している。ベースボール草創期は"Good ball,strike!"(良い球だ、打て!)と宣告していた。
この定義からすると、仮にストライクゾーンに入っていない本来ならボール判定の球であっても、審判が"Strike!"= 打つべき球だと判断したコースであれば、それは紛れもなくストライクだという事になる。野球をする上で、この『広義の意味でのストライク』を認識しておく必要がある。
例えば、ピッチャーがコントロールを駆使して、ボール半分外した絶妙なコースに内・外と2球つづけて投げ分けてきたようなシチュエーションにおいて、勝負球として投げられた3投目が「ボール一つストライクゾーンから外れたボール球」であっても、「勝負すべき良い球」だと審判が判断したなら、それは『ストライク』なのである。
ルールで定義されるストライクとは、投手の正規な投球で、下記に示されるものに対して宣告される。
ストライクは投球に対する宣告であるが例外として次の場合がある。
球審がストライクを宣告する際は、第1ストライクに対しては「ストライク」または「ストライク・ワン」、第2ストライクに対しては「ストライク・ツー」、第3ストライクに対しては「ストライク・スリー」と宣告する(ゲームや漫画などでよく行われる「ストライク・バッターアウト」のような宣告は基本的に用いない。)。
そして、この宣告とともに右手拳を上に突き上げるか、指差しの様なジェスチャーをする(ソフトボールでは立てる指の本数でカウントがされる)。特にプロ野球の審判員では、ストライク宣告時に個性的なジェスチャーをする者が多い。
また、見逃しの三振の時は一際大きな動作で(右を向いて拳を突き上げるなど)ストライクを宣告することも見受けられる。左手でのストライクコールは認められていない。
日本において、太平洋戦争中は「英語は敵性語である」とされ、野球用語についても問題視されるようになった。そのため1943年3月、日本野球連盟は野球用語の邦語化(外国語禁止)を決定し、下記のように言い換える改定がなされた。
数え方は、正球 (ストライク) は「一本、二本」、悪球 (ボール) は「一つ、二つ」とカウントされた。
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