スズメダイ科 (Pomacentridae) は、スズキ目ベラ亜目の下位分類群のひとつ。
スズメダイ科 | |||||||||||||||||||||
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Amblyglyphidodon indicus | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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英名 | |||||||||||||||||||||
Damselfish | |||||||||||||||||||||
亜科 | |||||||||||||||||||||
4亜科・29属・400種類以上が知られ、おもに熱帯地方の浅い海に分布する。その中にはイソギンチャクと共生することで有名なクマノミ類も含まれる。鮮やかな色をした種類が多く、観賞魚としてよく飼育される。模式属は、ソラスズメダイ属 (Pomacentrus)。学名は「棘+鰓蓋」を意味する。
本科魚類は全世界の熱帯海域から亜熱帯海域に分布するが、主にインド西太平洋(東アフリカからポリネシアまで)の熱帯海域で多くの種がみられる。ガリバルディなどいくつかの種は亜熱帯海域でも見られる。
大部分の種は水深2-15mの浅瀬に生息するが、パラオに生息する Chromis abyssus などの一部の種は水深100mを超える場所からも知られている。砂浜、ラグーン、サンゴ礁のドロップオフなどに生息する。サンゴは外敵などから身を守るシェルターとして使用され、多くの種はサンゴの存在下で生存できる。河口付近の汽水域に生息する種もいる。
体は側扁した円形に近い楕円形で、側線は不明瞭である。鼻孔は一対または二対。口は小さく円錐またはへら型の歯が1-2列ある。
体色は多彩で、黄色、赤、オレンジ、青など明色の種が多いくすんだ茶色、黒、灰色の種もいる。幼魚、若魚は成魚と違い体色が明るい場合が多い。
雑食性または草食性であり、藻類、プランクトン、底生の小型甲殻類を捕食する。アツクチスズメダイなどはサンゴを捕食することも知られている。
また、掃除魚であるハゼの一種と共生関係にあり、体表の寄生虫を捕食してもらう行動が知られる。
縄張り意識が強く、クロソラスズメダイやルリホシスズメダイなどは、餌とする糸状紅藻イトグサ属などを植え、他の海藻を除藻し、他の藻食者を追い払い、藻園の縄張りを作ることから農業を行う魚と呼ばれる。
繁殖の際、オスが藻類などを除去し巣を作る種がいる。オスはメスに対して追いかけたり鰭を広げるなどしてアピールをし、メスは粘着性のある50-1000個の卵を産む。オスはメスが卵を産む間、メスの後ろを泳ぎ、体外受精を行う。
オスは卵が孵化するまでに2-7日間巣を守る。稚魚は透明で、体長は2-4mmほどである。稚魚は一週間から一か月ほど外洋で生活する。
寿命は飼育下で最長18年であるが、野生では10-12年ほどと推測されている。
本科は2023年時点で4亜科29属または30属419種が属するとされている。従来のクマノミ亜科はソラスズメダイ亜科に含まれ、ハナダイダマシ亜科はイシガキスズメダイ亜科に含まれる。
白く癖のない身をもつので食用にできるが、小型の種が多く、骨と身を分けるのに手間がかかるため、汁物の具や、丸ごとのから揚げ塩焼きなどの食べ方が多い。
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