エスクード(ESCUDO)は、スズキが販売していたスポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)である。
スズキ・エスクード | |
---|---|
4代目 | |
概要 | |
別名 | マツダ・プロシードレバンテ(初代、2代目) |
製造国 | |
販売期間 | 日本: 1988年 - 2021年 (非ハイブリッド車) 2022年 - (ハイブリッド車) 日本国外: 1988年 - |
ボディ | |
ボディタイプ | 3/5ドアSUV |
駆動方式 | 4WD |
系譜 | |
先代 | なし |
後継 | 日本:なし |
本格クロスカントリー車としての機能を持ちながら、省燃費で、市街地や高速道路での走行性能も高めた乗用車としても使えるSUVの先駆けである。開発コンセプトは「クロスカントリーセダン」。
1980年代のスキーブームに支えられて流行っていたクロスカントリー車は本格的オフローダーであった反面、燃費・乗り心地・高速運動性能などの日常遣いに必要な部分で乗用車に劣り、それがネックであった。そこでスズキは、従来の四輪駆動車と同様のラダーフレーム、パートタイム式四輪駆動、2速の副変速機を備えつつ、仰々しいスタイリングを避け、各部を軽量化し、日常遣いに配慮したパッケージングとすることでヒット商品を生んだ。
2005年(平成17年)にフルモデルチェンジされた3代目ではモノコックボディーにラダーフレームを溶接して一体化させた「ラダーフレームビルトインモノコックボディ構造」となっている。そのため、セパレートフレームの従来型に比べて車体剛性が向上し、同時に乗り心地や快適性も更に改善された。
2015年(平成27年)の4代目へのフルモデルチェンジでは、ライトクロカン性能を確保していたラダーフレーム構造からモノコックセダンベースの設計となり、本格的にクロスオーバーSUVとなった。
カナダではゼネラルモーターズとのジョイントによるCAMIオートモーティブで、また、スペインではサンタナ・モトールで生産される世界戦略車でもある。車名も国により様々で、初代は北米向けがサイドキック(Sidekick)、欧州向けがビターラ(Vitara)、2代目は4気筒モデルがビターラ、V6・ロングモデルがグランドビターラ(Grand Vitara)、3代目はグランドビターラ、4代目はビターラの名称で販売されている。また、ゼネラルモーターズとの提携の一環で、以前は北米市場で、ジオ / アスナ / シボレー / ポンティアック / GMCなどを通じてOEM供給された。
高級車やサイズの大きな車を生産していなかったスズキにとって、2007年(平成19年)に5ナンバーミニバンのランディ(当時は日産・セレナのOEM車種)が登場するまでは日本国内における事実上のフラッグシップモデルという位置付けにあった。
スズキ・エスクード(初代) スズキ・エスクードノマド TA01R / TA01V / TA01W / TA11W / TA31W / TA51W / TD01W / TD11W / TD31W / TD51W / TD61W型 | |
---|---|
ハードトップ(豪州仕様) | |
レジントップ(台湾仕様) | |
5ドア 2.0(後期型) | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1988年5月 – 1997年11月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 3ドアSUV 5ドアSUV(ノマド) 3ドアコンバーチブル |
駆動方式 | パートタイム4WD |
パワートレイン | |
エンジン | |
変速機 | 5MT / 4AT / 3AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | トレーリングアーム+センターAアームリジッド |
車両寸法 | |
ホイールベース |
|
全長 |
|
全幅 | 1,635 mm |
全高 |
|
車両重量 |
|
その他 | |
姉妹車/OEM | スズキ・ビターラ(初代) マツダ・プロシードレバンテ(初代) ジオ・トラッカー シボレー・トラッカー(初代) ポンティアック・サンランナー |
販売台数 | 累計約20万台 |
1988年(昭和63年)5月の発売当時、日本国内に「SUV」という用語はまだ浸透しておらず、ステーションワゴンなどを含めて「レクリエーショナル・ビークル」(RV)と呼ばれていた時代に、トヨタ・ランドクルーザーシリーズ、日産・サファリ、三菱・パジェロといった大 - 中排気量の本格的クロスカントリーモデルなみのオフロード踏破性能を有しながら、排気量を1,600 ccに抑え、ボディサイズを5ナンバーサイズに収め、車両本体価格も130万円台からと言う低価格に設定した意欲作で、いわゆる「ライトクロカン」の先駆けとなったモデルと称される。販売当初は3ドアのコンバーチブルとハードトップの2種類のみのラインアップであり、日本国内向けにはハードトップモデルに登録区分の違いによる4ナンバー(小型貨物)登録のバンが設定された。
直線を基調とした欧州調のスタイルと泥臭さを感じさせない乗用車感覚の内装、サスペンションもフロントは乗用車で一般的なストラットとコイルスプリングの組み合わせながら、リアはリジッドアクスルの位置決めに初代レンジローバーのような「センターAアーム」を採用するなど、意欲的な思想を随所に見せるモデルであった。
1989年(平成元年)にはスポーツ用品のブランドを冠した特別仕様車が登場、5月に夏期限定車「ヘリーハンセンリミテッド」、10月に冬期限定車として「ゴールドウィンリミテッド」が設定される。
1990年(平成2年)8月のマイナーチェンジでは、G16AエンジンがSOHC8バルブ仕様からSOHC16バルブに切り替えられ、最高出力が82馬力から100馬力に向上。同時に3速だったATも4速ATに変更された。また、このマイナーチェンジを機に、ハードトップは5ナンバー(小型乗用車)登録のみとなり、バンが廃止された。
同年9月にはホイールベースを延長した5ドアモデルが追加され、「遊牧民」を意味する「ノマド(NOMADE)」のサブネームが与えられた。
1994年(平成6年)12月には、内装が従来の角張ったものから丸みを帯びたものとなり、スズキ初の2.0 L・V6エンジンと、2.0 L・直4ディーゼルターボを積むモデルが追加された(コンバーチブル仕様とレジントップ仕様を除く)。ディーゼルエンジンはスズキ製ではなく、マツダからRF型の供給を受けている。またその見返りとしてマツダにプロシードレバンテとしてOEM供給を開始する。
外装ではフロントのデザインが独立グリルに変更されたほか、走行面では重量と出力の増加に対応すべく、フレームの強化やストラットタワーバーの追加、タイヤサイズとトレッドの拡大などの対策が採られている。トレッド拡大によるオーバーフェンダーの装着で全幅は広がり、前後バンパーの大型化により全長も伸びたが、室内容積は従来モデルと変わっていない。
1995年(平成7年)には、エスクードをベースに北米市場を狙った2シーターの派生モデル、X-90が発売された。デタッチャブルルーフを持つ、オフロード版のカプチーノといった趣きのクルマであった。
1996年(平成8年)のマイナーチェンジでは、2.5 L・V6エンジンモデルが追加され、スズキでは初の3ナンバー登録車(普通乗用車)となる。この他に2.0 LエンジンはV6から直4となり、5ドア車から「ノマド」のサブネームが消滅して、それぞれ「3ドア」「5ドア」という呼称となった。
1997年(平成9年)10月に生産終了。11月に2代目と入れ替わる形で販売終了。
スズキ・エスクード(2代目) TA02W / TD02W / TD32W / TD52W / TD62W / TL52W型 | |
---|---|
ヘリー・ハンセン リミテッド (2000年3月 – 2005年4月) | |
3ドア | |
グランドエスクード L-エディション | |
概要 | |
別名 | スズキ・グランドビターラ(初代) マツダ・プロシードレバンテ(2代目) ジオ・トラッカー シボレー・トラッカー(2代目) |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 1997年11月 - 2005年5月 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ |
|
駆動方式 | FR/パートタイム4WD |
パワートレイン | |
エンジン | |
変速機 | 5MT / 4AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | 5リンクリジッド |
車両寸法 | |
ホイールベース |
|
全長 |
|
全幅 | 1,695 mm - 1,780 mm |
全高 |
|
車両重量 |
|
その他 | |
姉妹車/OEM | マツダ・プロシードレバンテ(2代目) スズキ・グランドビターラ(初代) ジオ・トラッカー シボレー・トラッカー(2代目) |
生産台数 | 約55万台 |
セパレートフレームを持つことは初代と同じであったが、リアサスペンションは5リンクリジッドへ変更され、ラテラルロッドを持つ機構となった。インテリアではリヤシートがダブルフォールディング式の分割となり、フロントのヘッドレストを外してシートバックを倒すことでフロントからリヤシートバックまでのフルフラット化が可能となるなど、先代モデルに比べて利便性が大きく向上している。当初のラインナップは1.6 L、2 L、2.5 L、2 Lディーゼルと、初代とほぼ同様だが、2.5 Lと2 Lディーゼルは5ドアのみに設定され、コンバーチブルは国内向けモデルから消滅した。
引き続きマツダへのOEM供給も行われたが、トリビュートの発売を機に2000年に終了した。
なおエクアドルでは現地GMの生産工場において2016年まで本モデルが生産された。現地では1999年に本モデルの生産を開始して以来、同国及びベネズエラへの出荷分を合わせて92,070台が生産されたという。モデル末期には記念モデルとして特別装備を施した「Grand Vitara Ultimate Edition」が発売された。
スズキ・エスクード(3代目) スズキ・エスクード2.4 TA74W / TD54W / TD94W / TDA4W / TDB4W型 | |
---|---|
XG 5ドア (後期型・日本仕様 7型) | |
車内 | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
販売期間 | 2005年 - 2017年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 3ドアSUV 5ドアSUV |
駆動方式 | フルタイム4WD |
パワートレイン | |
エンジン | |
変速機 | 5MT / 5AT / 4AT |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | マルチリンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース |
|
全長 |
|
全幅 | 1,810 mm |
全高 | 1,695 mm |
車両重量 |
|
その他 | |
姉妹車 | スズキ・グランドビターラ |
グローバル市場では「Grand Vitara」を名乗る世界戦略車である。また、グランドエスクードの2代目の扱いとなる。
先代モデルのラダーフレーム構造からフロアパンにラダーフレームを溶接したラダーフレーム一体型モノコックボディへ、パートタイム4WDからフルタイム4WDへ、リアサスペンションも一気にマルチリンクの独立懸架に変更されたが、デフロック機構やHI - LO切り替えの副変速機などの本格4WDシステムは健在である。
「グランドエスクード」は販売終了し、エンジンは2.0 Lと2.7 Lの2種類で、5ドアのみとなる。グレードは3種類で、「2.0XE」、「2.0XG」、「2.7XS」がある。同クラス他車種のほとんどはAT車のみのラインナップであるのに対し、2.0 Lのみ5速MT車もあわせてラインナップされている。
なおエクアドルでは現地GMの生産拠点において2018年現在も本モデルの製造・販売が続いている。
スズキ・エスクード(4代目) YD21S / YE21S / YEA1S型 / YEH1S型 | |
---|---|
2018年12月改良型 | |
リア | |
1.4ターボ | |
概要 | |
別名 | スズキ・ビターラ(2代目) |
製造国 | ハンガリー |
販売期間 | 日本:2015年10月15日 - 2021年9月30日(ガソリン車) 2022年4月21日 - (ハイブリッド車) |
ボディ | |
乗車定員 | 5名 |
ボディタイプ | 5ドアSUV |
駆動方式 | |
パワートレイン | |
エンジン | |
モーター | PB03A型 交流同期電動機 |
最高出力 |
|
最大トルク |
|
変速機 | 6速AT/6速MT/5速MT/6速AMT(AGS) |
サスペンション | |
前 | マクファーソンストラット式 |
後 | トーションビーム式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,500 mm |
全長 | 4,175 mm |
全幅 | 1,775 mm |
全高 | 1,610 mm |
車両重量 |
|
その他 | |
ブレーキ |
|
系譜 | |
後継 | 日本:なし |
2013年9月10日に、コンパクトSUVのコンセプトモデル「iV-4」をフランクフルトモーターショーで発表。貝殻形状のボンネットフードや5分割形状のフロントグリルをデザインモチーフとして、今後新たに投入される車種の方向性を示すパーソナルコンパクトクロスオーバーSUVとして発表されたもので、日本では同年11月23日から開催された第43回東京モーターショー2013に、中国でも2014年4月20日から開催された2014年北京国際モーターショーに順次出展した。
2014年10月3日にはこの「iV-4」をベースにフロントグリルなどを変更した量販モデルを新型ビターラとして2014年パリモーターショーで初公開。2015年3月5日にハンガリー子会社のマジャールスズキにてラインオフ式典を執り行い、同社での生産を開始した。
本代から、初代から続いてきた「ラダーフレーム+後輪駆動の専用アーキテクチャー」に代わり、SX4 S-クロスとの共通設計となった。そのため基本駆動方式は歴代初のFF(前輪駆動)仕様となり、ラダーフレームが無くなったことで4WD車は410kgの大幅な軽量化が行われたとともに、高張力鋼板を多用することで衝突安全性も確保した。なお、この大幅なコンセプト変更のため、前述のとおり4代目発売後も3代目モデルは車種名を「エスクード2.4」に変更の上、2017年4月まで継続販売された。
外観はコンセプトモデルである「iV-4」や歴代エスクードから引き継がれた貝殻形状のクラムシェルフードやフェンダーガーニッシュを採用し、ヘッドランプは歴代初のLEDヘッドランプ(ロービーム)を採用。アルミホイールは17インチとなり、切削加工とガンメタリック塗装を施した。ボディカラーは2トーン仕様の新規色「アトランティスターコイズパールメタリック ブラック2トーンルーフ(オプションカラー)」を含む4色を設定した。給油口は歴代初の左側配置となっている。内装は「SUVとしての力強さと高品質設計」をデザインテーマに掲げ、スポーティーデザインのエアコンルーバーや金属調のインパネガーニッシュを採用し、メーターパネル中央には平均燃費や平均車速などを表示するマルチインフォメーションディスプレイを配置。ステアリングにはチルト機能とテレスコピック機能を備え、シートには本革&スウェード調を採用し、4WD車には2段階温度調節機能付運転席・助手席シートヒーターを装備した。
エンジンは3代目からダウンサイジングされ、1.6 LのM16A型に換装。ペンデュラム式エンジンマウントの採用や排気系・冷却系の改善により軽量化を実施し、ピストンリング各所のフリクション低減を図ることで高出力、トルク性能を保持したままで燃費性能を向上するとともに、歴代初採用となる停車時アイドリングストップシステムも装備したことで燃費を向上し、4WD車は平成27年度燃費基準を達成。また、全車で「平成17年基準排出ガス75 %低減レベル(☆☆☆☆)」認定も取得した。トランスミッションはATのみの設定となったが、6速に多段化して変速比幅を大きくすることで、低速域では優れた発進加速性能や登坂性能を実現し、高速域では静粛性や燃費性能を向上。併せて、マニュアルモード付のパドルシフトも装備した。サスペンションはピストンロッド径の最適化によりストラットの横剛性を高め、ステアリングギヤボックスをサスペンションフレームに直付することで操舵安定性を向上し、リアのサスペンションはトーションビーム式に変更したことでロールを抑え、コーナリングの安定感を向上した。4WD車は日本ではSX4 S-クロスに次いでの採用となる電子制御式フルタイム4WDシステム・4モード走行切替機能・車両運動協調制御システムで構成された四輪制御システム「ALL GRIP」を採用したが、エスクードの「ALL GRIP」には「LOCK」以外の走行モードに設定している場合でも、オフロード走行時に多いスリップした時に前後2輪(対角輪)にブレーキをかけて空転していない車輪により多くのトルクを伝達することで走破性を高める専用制御を追加したほか、「LOCK」設定時にはさらに強力なブレーキ制御をかけることで悪路での走破性を高めた。
安全性能も強化し、フロントグリルに内蔵されたミリ波レーダーで前方の車両を検知し、走行中、前のクルマと急接近し衝突の可能性がある場合にブザー音とメーター内の「BRAKE」表示によって警報を発し、ドライバーにブレーキ操作などを促す「前方衝突警報機能」、移動している車両に対して「前方衝突警報機能」と共に自動的に軽いブレーキを作動させることでドライバーにブレーキ操作を促す「前方衝突警報ブレーキ機能」、前のクルマとの衝突の可能性が高い時にドライバーが強くブレーキを踏むとブレーキアシストを作動することで制動力を高め、衝突回避あるいは衝突時の被害軽減を図る「前方衝突被害軽減ブレーキアシスト機能」、前のクルマとの衝突が避けられないと判断した時に自動的にブレーキをかけて衝突回避あるいは衝突時の被害軽減を図る「自動ブレーキ機能」で構成された衝突被害軽減システム「レーダーブレーキアシストII」を標準装備したほか、ACC(アダプティブクルーズコントロール)も標準装備した。
車名は昔のスペインと、その植民地、(スペイン語圏の中南米諸国)で使用されていた通貨単位のエスクードに由来し、古のスペイン金貨と、大航海時代の男のロマン、冒険心などを重ねてイメージして命名された。
オーストラリアン・サファリ、ダカール・ラリー、アジアクロスカントリーラリーなどのラリーレイドにプライベーターが参戦している。
スズキ・ジムニー専門店「アピオ」を経営する尾上茂は、いすゞ製3200 ccエンジンや三菱製3500 ccエンジンに換装したエスクードで三度のダカール・ラリー完走を果たしている。
中国で行われるタクラマカン・ラリー(环塔拉力赛)では、铃木笑好永驰越野拉力车队がグランド・ビターラで輸入量産車無改造クラスに参戦し、2009から2018年まで連続で完走。2017と2018年にはクラス優勝を果たしている。
先代 | スズキスポーツ・ツインエンジン・カルタス TYPE2 SPEC,93(1993年) |
---|---|
後継 | スズキスポーツ・XL7・ヒルクライムスペシャル(2007年) |
主要諸元 | |
サスペンション(前) | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション(後) | ダブルウィッシュボーン |
全長 | 5,300 mm |
全幅 | 1,960 mm |
全高 | 1,500 mm |
ホイールベース | 2,818 mm |
エンジン | H27A型 2,736 cc 水冷V型6気筒4バルブDOHC ツインターボ |
トランスミッション | シーケンシャル 6速 |
出力 |
|
重量 | 1,030 kg |
主要成績 | |
出走時期 | 1994年 - 2006年 |
モンスタースポーツ(旧スズキスポーツ)を率いる田嶋伸博によってエスクードの名を冠したレース専用車両が製造され、1994年から2006年にかけてパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムなどのヒルクライムレースに参戦していた。
エスクードのパイクスピーク仕様車のすべてに共通することは、市販車のデザインの面影を多少残しているものの、エンジンからフレームに至るまで市販車とは完全に異なる専用設計のレーシングカーということである。エントリークラスは、安全さえ保障されれば改造範囲が無制限の「アンリミテッド・ディビジョン」に則っている。また、パイクスピークの地理的特性として、標高4,000 m以上の高地で競技が行われるため酸素濃度が低く、標高が上がるにつれてパワーダウンの傾向が強くなるため、このクラスのエンジン出力は非常に高く設定されている。エスクードも例外ではなく、参戦当初から800馬力のハイパワーを誇っていた。
1995年にはこのエスクードを駆る田嶋が、天候不良のためゴール地点の標高が引き下げられ、コースが短縮されたことが好影響したことなどもあり、総合優勝を遂げている。
2006年には5年ぶりにパイクスピークに参戦した田嶋が、1995年と同様に天候不順のためコースが短縮された中で再び総合優勝を飾った。エスクードでのパイクスピーク参戦は同年が最後となり、翌2007年からはスズキ・XL7での参戦となった。
この節の加筆が望まれています。 |
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article スズキ・エスクード, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.