『コピーキャット』(Copycat)は、1995年のアメリカ合衆国のサスペンス・スリラー映画。監督はジョン・アミエル、出演はシガニー・ウィーバーとホリー・ハンターなど。タイトルの「copycat」の英語の意味通りに模倣犯を題材にした作品であり、犯罪史に残る猟奇事件を再現していく殺人鬼を追う女性刑事と犯罪心理学に詳しい専門家の女性を描いている。
コピーキャット | |
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Copycat | |
監督 | ジョン・アミエル |
脚本 | アン・ビダーマン デヴィッド・マドセン |
製作 | アーノン・ミルチャン マーク・ターロフ |
製作総指揮 | ジョン・フィードラー マイケル・G・ネイサンソン |
出演者 | シガニー・ウィーバー(田島令子/弥永和子) |
音楽 | クリストファー・ヤング |
撮影 | ラズロ・コヴァックス |
編集 | アラン・ハイム ジム・クラーク |
製作会社 | リージェンシー・エンタープライズ |
配給 | ワーナー・ブラザース 日本ヘラルド映画 |
公開 | 1995年10月27日 1996年3月16日 |
上映時間 | 123分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $20,000,000 |
興行収入 | $32,051,917 |
1990年代に異常犯罪を題材とするサイコスリラーがブームとなった中でヒットした。
サンフランシスコ在住の犯罪心理学者ヘレンは、講演会場のトイレで自分がかつて担当した凶悪な殺人犯ダリルに殺されかけた。犯行は未遂に終わりダリルは逮捕されたが、事件がトラウマとなったヘレンはアゴラフォビア(屋外恐怖症)を患い、自宅から一歩も出られずに閉じこもって暮らしていた。
一年後、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生、サンフランシスコ市警察の女性刑事モナハンらと協力してプロファイリングを始めたヘレンは、それらが古く有名な殺人事件の模倣犯(コピーキャット)であることに気付く。
犯人像を白人のインテリと推定するヘレン。その通りの男が、さらに続けて2件の模倣殺人を犯した。ヘレンのマンションに侵入し、刑務所に収監中のダリルが書いた自伝を置いて行く犯人。犯人はダリルと文通し影響を受けた男だった。ヘレンには護衛の警官が付いたが、警官を殺し、ヘレンを誘拐する犯人。
一年前にヘレンがダリルに襲われた講演会場のトイレで、ダリルの犯行を再現し、ヘレン殺害を完遂しようとする犯人。駆けつけたモナハン刑事によって犯人は射殺された。しかし、刑務所内のダリルは別の「弟子」に向けて犯行を促す手紙を書いていた。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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ソフト版 | テレビ東京版 | ||
ヘレン・ハドソン | シガニー・ウィーバー | 田島令子 | 弥永和子 |
M・J・モナハン刑事 | ホリー・ハンター | 土井美加 | 高島雅羅 |
ダリル・リー・カラム | ハリー・コニック・ジュニア | 江原正士 | 大塚明夫 |
ルーベン・ゲッツ刑事 | ダーモット・マローニー | 辻谷耕史 | 関俊彦 |
ピーター・フォーリー | ウィリアム・マクナマラ | 島田敏 | 池田秀一 |
トーマス・クイン警部 | J・E・フリーマン | 菅生隆之 | 池田勝 |
ニコレッティ(ニコ)刑事 | ウィル・パットン | 牛山茂 | 仲野裕 |
アンディ(ヘレンの助手) | ジョン・ロスマン | 城山堅 | 大塚芳忠 |
スーザン・シファー | シャノン・オハーリー | 堀越真己 |
劇中に登場する事件名や、模倣されている手口は、全て過去実際に起きた殺人事件のものである。
Rotten Tomatoesによれば、57件の評論のうち高評価は75%にあたる43件で、『コピーキャットの優れたキャストは、この不快なことの多いスリラーが、標準的なストーリーのあまり好まれない要素を超越するのに役立っている。』との評価を受けた。平均点は10点満点中6.5点となっている。
Metacriticによれば、19件の評論のうち、高評価は10件、賛否混在は7件、低評価は2件で、平均点は100点満点中54点となっている。
シカゴ・サンタイムズのロジャー・イーバートは星4点満点中3.5の星をつけ、『コピーキャットにはセブンのようなダークトーンや、あの映画特有のルックスはない。しかし、それなりに効果はある。オリジナルのキャラクターを生み出し、プロットよりも重要なものにする。』と作品に対して肯定的な意見を述べた。
シカゴ・トリビューンのジーン・シスケルは星4点満点中2の星をつけ、『シガニー・ウィーバーは殺人犯の目の前にいるサンフランシスコの精神科医を演じ、ホリー・ハンターは担当刑事だ。このキャスティングは、大げさなスリラーでは女性が男性と同じくらい退屈になりうることを証明している。』とし、作品に対して否定的な意見を述べた。
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