コバンザメ科 (Echeneidae) は、条鰭綱スズキ目(2016年発行のFishes of the World 5th EditionではCarangiformes目)に分類される科。コバンザメは「サメ」の名がついてはいるが、硬骨魚類(サメは軟骨魚類)である。コバンイタダキという別称を用いる図鑑や文献もある。一般には食用にしないが、食用とする地方もある。
コバンザメ科 | ||||||||||||||||||
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コバンザメ Echeneis naucrates | ||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Echeneidae | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
コバンザメ科 |
以下の分類・英名は、Fishbase(2019)に従う。和名は本村(2020)に従う。
コバンザメ科はスギ科+シイラ科の姉妹群となる。内部の系統に関しては、分子系統解析から次のような系統樹が得られている。
コバンザメ科 |
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コバンザメはウミガメ漁に利用されている。生きたまま捕らえたコバンザメの尾にロープを結びつけ、ウミガメの近くで放つと、コバンザメは一直線にウミガメに向かっていき腹にくっつく。ロープをたぐればコバンザメと一緒にウミガメも引き寄せられる。小型のものであれば直接捕獲し、大型のものであれば最終的に銛でしとめる。
この漁はインド洋全体、特にザンビアやモザンビーク周辺の東アフリカ沿岸や、ケープタウンやトレス海峡近くの北オーストラリアで記録されている。
類似した漁法は日本やアメリカでも行われている。西洋の文献で最も初期に「漁する魚」が記述されたのは、クリストファー・コロンブスの2度目の航海記録である。一方、レオ・ウィーナーは、コロンブスがアメリカをインドと勘違いしていたことから、アメリカに関して書かれた記述は怪しく、東インドについて書かれた記述からコロンブスが作り出したものであろうと考察している。
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