ヒンドゥー教 カーマ: ヒンドゥー教

カーマ(サンスクリット語/パーリ語: Kāma)とは、ヒンドゥー文献において欲求、欲望を意味する言葉である。カーマは、欲望、性欲、情熱、憧れ、感覚への喜び、耽美的生き方、愛などを指し、現代的な例を挙げるなら、テレビゲームの長時間プレー、喫煙への欲求、成功への欲求などを指すであろう。

Kāma
ヒンドゥー教 カーマ: 仏教, 脚注, 参考文献
欲望を引き起こす弓を持つ神、カーマデーヴァ
ヒンドゥー教 カーマ: 仏教, 脚注, 参考文献
芸術・自然による美的快楽

カーマはヒンドゥー教における、人生の4つの目的の1つである。ダルマ(道徳、倫理)、アルタ英語版(富、財産、生計)とモークシャ(輪廻からの解放)といった、他の3つの目標を犠牲にすることなく満たされたならば、本質的で健康的な人生を送れるであろうとされている。これら4つの目標はプルシャールタ(Puruṣārtha)と呼ばれている。

仏教

仏教パーリ経典においては、釈迦は五感で得られる欲望の放棄 (離欲, ネッカンマ、nekkhamma)こそが悟り(ボーディ)への道だと説いた。離欲八正道のうち正思惟の一つである。

多くの仏教徒は、五戒を守ることを日課とし、それにはパートナー以外との性交渉を避ける不邪婬戒(kāmesu micchācārā veramaṇī sikkhāpada) が含まれる。

欲愛

欲愛: kāmacchanda)とは、貪欲欲貪欲欲とも訳され、五根からの欲(Kāma)の情報を欲する・恋しがる(chanda)こと。五下分結のひとつである。

欲愛は解脱を妨げるものであるため、五蓋のひとつとして欲愛蓋(kāmacchandanīvaraṇa)が挙げられる。

脚注

参考文献

外部リンク

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