新港(しんこう)は、兵庫県神戸市中央区新港町および小野浜町にある、神戸港を構成する地区の名称である。
明治時代末から大正時代にかけて埋立造成された新港第一~第四突堤(新港町側)は、歴史的建造物が点在する突堤袂のエリアと共に、古い港町の雰囲気をのこす。とりわけ旧生田川河口右岸(西岸)となる新港第一~第三突堤の袂のエリアは、網屋吉兵衛による「船たで場」(船舶の修理場)の築造に始まり、勝海舟の提言による神戸海軍操練所、神戸港開港時の波止場(のち神戸港第1波止場)が置かれた場所にあたる。一方、昭和時代に埋立造成された新港第五~第八突堤(小野浜町側)は、平成時代に各突堤間の水域が埋め立てられて新港東埠頭となった。
新港第四突堤の神戸ポートターミナルは日本最大の客船用ターミナルとして知られ、また新港第一~第四突堤は日本で初めてケーソン工法で建造された埠頭としても知られる。
新港突堤は西から、旧居留地京町筋延長線上の第一突堤、阪神高速3号神戸線京橋出入口に近接する第二突堤、フラワーロード延長線上の第三突堤、神戸大橋でポートアイランドとつながる第四突堤で構成されている。新港東埠頭は、かつて第六突堤だった箇所に設けられた神戸港港島トンネルでポートアイランドとつながる。
西岸からメリケンパークとハーバーランドを至近距離から一望でき、東岸からは神戸大橋とポートアイランドを望むことができる。日本丸や海王丸などの練習帆船は当突堤に停泊する。2012年11月に休遊地となっていた新港第一突堤を有効活用するため、神戸市が事業者を公募し(株)ラスイートが選定された。2014年2月には「ラスイート神戸新港第一突堤プロジェクト」が着工を迎え2015年12月17日に宿泊施設「神戸みなと温泉 蓮」、コンベンション施設「ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン」がグランドオープンした。
4棟の上屋(G上屋、旧H上屋、I上屋、J上屋)があり、そのうち旧H上屋は建て替えられH1上屋となっておりG上屋、I上屋に関しては解体済みである。今後、新港第二突堤の再開発でH1上屋、J上屋そして突堤中央部にある労働者休憩所が解体予定である。現在は、GLION ARENA KOBEが建設されており、2025年4月の開業を予定している。また、同施設を中核とした「TOTTEI(トッテイ)」の整備が予定されている。
神戸三宮フェリーターミナル。東岸から新港第四突堤~神戸大橋~ポートアイランドを一望できる夜景の名所。ジャンボフェリー、宮崎カーフェリーが運航するフェリーが発着する。(三ノ宮駅から神戸フェリーバスの有料送迎バス便あり)
1999年にジャンボフェリーが東神戸フェリーセンターから移転し「新港フェリーターミナル」として開業、2014年9月の改築で「神戸三宮フェリーターミナル」に改名され、10月には宮崎カーフェリーが大阪南港から移転して就航。宮崎県へのフェリー航路は宮崎カーフェリーの前身となるマリンエキスプレスが1998年に東神戸フェリーセンター - 日向航路を休止して以来16年ぶりの再就航となる。
神戸ポートターミナル。水深12mから10mの6つのバースを有する日本最大の客船用ターミナル。CIQが設置されており、外国のクルーズ客船や日中定期国際フェリーが発着する。1921年(大正10年)に当突堤に建設された信号所は1992年(平成4年)に高浜岸壁南端に移設されて、現在はハーバーランドのシンボルとなっている。新港第三突堤間の一部(基部)が2019年度より埋立工事に入っており、最終的には約1.6万平方メートルが埋立てられポートターミナルに停泊するクルーズ船の乗降客用のバスや三宮フェリーターミナルを発着するフェリー等の貨物車の待機場として整備される予定となっている。
総面積約96ha。最新の波止場。
兵庫県神戸市中央区新港町(新港第一~第四突堤)・小野浜町(新港東埠頭)
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