戸塚 宏(とつか ひろし、1940年9月6日 - )は、フリースクール(現在はウインドサーフィンの訓練をする全寮制の施設)「戸塚ヨットスクール」を運営する日本の教育家・著述家。
とつか ひろし 戸塚 宏 | |
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生誕 | 1940年9月6日(83歳) 日本統治下朝鮮 咸鏡北道清津市(生育地は愛知県名古屋市) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 名古屋大学工学部 |
職業 | 戸塚ヨットスクール経営 |
肩書き | 戸塚ヨットスクール校長 |
名古屋大学工学部在学中にヨット部の主将として活躍。1975年には沖縄海洋博記念「太平洋-沖縄・単独横断レース」で堀江謙一らを破って優勝し注目されたヨットマンだが、1979年から1982年にかけて体罰が原因とする塾生5名の死亡事故を引き起こした戸塚ヨットスクール事件で傷害致死罪、監禁致死罪で起訴される。19年を要する長期裁判となったが最高裁で懲役6年で判決確定。2006年4月29日、静岡刑務所を満期出所。スクールは一時閉鎖に追い込まれたが、1986年に戸塚が3年ぶりに保釈されて再開。1987年には石原慎太郎を会長とする「戸塚ヨットスクールを支援する会」が発足している。
日本統治下の朝鮮咸鏡北道清津市生まれ、愛知県名古屋市育ち。名古屋市立菊里高等学校卒。
1959年、名古屋大学工学部機械工学科入学。在学中にヨットに出会う。
1965年、名古屋大学工学部機械工学科を卒業。
1975年、沖縄国際海洋博覧会記念太平洋横断レースで、シングルハンド(一人乗りヨット)による太平洋横断の最短世界記録(41日)を達成して優勝した。
1976年、株式会社戸塚ヨットスクール開校。当初はオリンピックでメダルを獲れるようなセイラーを育成するためのスクールとして発足したが、翌年の秋頃不登校などの情緒障害児の更生に効果があると評判になり、マスコミで紹介されてからは、もっぱら情緒障害児の治療を目的とした活動へとシフトしていった。同スクールの合宿に参加した上之郷利昭が著した『スパルタの海』(支援者である伊東四朗主演で映画化されたが戸塚の逮捕によりお蔵入り、出獄後の2005年支援者によりDVD化、2011年に劇場公開された)では、同スクールの活動が生々しく報告されている。コーチ陣の過度の訓練・体罰が近因となり死者5名(2名は傷害致死、1名は病死、2名は行方不明のままみなし死亡)を出す。
1983年6月13日、戸塚ヨットスクール事件が発覚、コーチと共に監禁・傷害致死の容疑で逮捕。
1986年7月、保釈される。早稲田祭で人物研究会の招きにより講演。以後も日本テレビ「EXテレビ」など各種メディアに登場、脳幹を鍛えれば癌やアトピー、うつ病、登校拒否などあらゆる病状を克服できるという趣旨の「脳幹論」を肝とした持論を展開する。
1992年7月7日、名古屋地裁は戸塚宏とコーチ6名に対して傷害致死罪で執行猶予付きの有罪判決、検察被告とも控訴。
1997年3月12日、名古屋高裁は「訓練は人権を無視。教育でも治療でもない」として一審判決を破棄し、戸塚宏に懲役6年、コーチ3人も実刑の判決を下した。戸塚らは即日上告。
1999年、「電磁界等を考えるシンポジウム京都会議」に、発起人の一人として名を連ねる。
2002年3月11日、無罪を主張するが退けられ懲役6年の刑が確定。「教育か、暴力か」が争点となったが、自身を含む15人全員の有罪が確定した。現在も体罰との因果関係は一切無かったとして無罪を主張している。
2002年3月29日、名古屋高等検察庁へ出頭。出頭直後、護送車で名古屋から静岡に護送され静岡刑務所に収監される(懲役6年だが、未決勾留日数の一部を刑に算入されている為、実際の刑期は4年間)。
2006年4月29日、静岡刑務所を満期出所。出所後、戸塚は静岡市内で報道陣から「お帰りなさい、スクールはまだ続けますか」との問いかけに対し「まだまだ続けていく」と回答した。その後も、戸塚ヨットスクール訓練生の事件が続いている。
文鮮明の指示により、統一教会と国際勝共連合が出資して設立した団体、世界日報が発行している月刊ビューポイントの2011年9月号に、戸塚のインタビュー記事が掲載された。
WEB版のビューポイントには、「(ビューポイントの記者が)先日、戸塚ヨットスクールの創立37周年パーティーに出席する機会を得た。」というコラムが2013年11月25日に掲載された。
2007年4月 - 新潮新書212『本能の力』新潮社 ISBN 978-4-10-610212-7
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