古郷 秀一(ふるごう しゅういち、1952年(昭和27年) - )は、日本の栃木県益子町出身の彫刻家である。
1952年(昭和27年)、 栃木県芳賀郡益子町に生まれる 。
栃木県立真岡高等学校を卒業後 、1978年(昭和53年)、東京芸術大学彫刻科を卒業 し、同大大学院に進み、1980年(昭和55年)に大学院を修了した後から、日本国際美術館賞受賞、ヘンリー・ムーア大賞展佳作賞受賞など、数多くの展覧会に出品。
1983年(昭和58年)、東京芸術大学大学院博士課程を修了する 後も数多くの展覧会に出品し、東京都や神奈川県などで個展を多数開催した。
1985年(昭和60年)に横浜から山林に囲まれた故郷の益子に戻りアトリエを建て、活動の場とする。
1988年(昭和63年)の9月からは文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに在住し研究に勤しんだ 。
了徳寺大学非常勤講師を務め、授業の一つである「芸術表現Ⅰ(造形の感性と創造)」の講師の一人を務めた。
数多くの展覧会に出品し、グループ展や個展などを多数開催した。
作品は東京国立近代美術館、東京都現代美術館、原美術館、栃木県立美術館、美ヶ原高原美術館、ノートン美術館、益子陶芸美術館などに収蔵され、展示されている。以下に作品の例を挙げる。
空間の中にある彫刻の在り方を探るように製作に取り組み、初期作品は鉄を用いた作品群を製作。重々しいはずの鉄が、扱い方により軽快なものに変化していく。そして「錆びる」という自然現象でさえ、朽ち果てていく様を人間的であると捉え、錆びた鉄の赤い色を大地のように感じ、鉄を温もりのあるものであると感じて扱っていた。
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