六代目 三遊亭 圓窓(さんゆうてい えんそう、1940年〈昭和15年〉10月3日 - 2022年〈令和4年〉9月15日)は、東京都江東区出身の落語家。落語協会所属。本名∶橋本 八郎。出囃子は『新曲浦島』。
六代目 | |
三ツ組橘は六代目圓生一門の定紋 六代目圓窓の定紋でもある | |
本名 | |
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生年月日 | 1940年10月3日 |
没年月日 | 2022年9月15日(81歳没) |
出身地 | 日本・東京都江東区 |
死没地 | 日本・東京都 |
師匠 | 八代目春風亭柳枝 六代目三遊亭圓生 |
弟子 | 三遊亭吉窓 三遊亭窓里 三遊亭萬窓 三遊亭窓輝 |
名跡 | 1. 春風亭 (1959年) 2. 三遊亭 (1959年 - 1969年) 3. 六代目三遊亭圓窓 (1969年 - 2022年) |
出囃子 | 新曲浦島 |
活動期間 | 1959年 - 2022年 |
活動内容 | 古典落語 |
家族 | 三遊亭窓輝(三男) |
所属 | 落語協会 (1959年 - 1978年) 落語三遊協会 (1978年 - 1980年) 落語協会 (1980年 - 2022年) |
備考 | |
落語協会相談役 | |
東京都立文京高等学校卒業。
1959年3月、八代目春風亭柳枝に入門。「
1969年3月、抜擢され真打に昇進し、六代目三遊亭圓窓を襲名。1970年6月21日より笑点の大喜利にレギュラー出演、そこでのキャラは常識派であった。番組500回記念では兄弟子・五代目圓楽とリレー落語を演じた。
1973年より自分の寿命と思われる2000年頃までに500の噺を口演する事を目指し隔月に3席ずつの「圓窓五百噺を聴く会」第1回を開催。
1978年、『落語協会分裂騒動』で師匠圓生と共に同協会を脱退するも1980年2月1日に落語協会に復帰。
2001年3月9日、含笑寺で「圓窓五百噺を聴く会」500席達成。当日の演目は「堪忍袋」「救いの腕(自作)」「五百羅漢(自作)」であった。
2003年から鈴本演芸場には長らく出演をしていなかったが、2021年11月上席前半夜の部の「百日寄席 上野街笑賑~クラウドファンディング感謝公演~」に顔付けされた。結果として同月5日の出演が生前最後の高座となった。
その後2022年1月に肺に水がたまり入院したが退院。その後も異常はなかったが、夏に左膝を痛め、以降は落語会を休むようになり、2022年7月31日に行われた浅草演芸ホール余一会の「三遊落語まつり」(昼の部)にも顔付けされていたが、休演となった(代演は三遊亭鳳月)。8月の池袋演芸場「三遊亭円窓一門会」も休演していた。2022年7月中旬の千葉の小学校での「落語授業」が最後の仕事となった。
2022年9月15日14時00分、昼食を済ませていないことを心配した三男の三遊亭窓輝が自室で眠るように倒れていた圓窓を発見、心不全のため死去した。81歳没。親族による通夜・葬儀の後、訃報は落語協会から18日に配信された。
2021年に兄弟弟子の三遊亭圓龍(8月20日)、川柳川柳(11月17日)、三遊亭圓丈(11月30日)が死去したことに伴い、六代目圓生門下最後の存命者となった。また、2022年2月9日には春風亭栄枝が亡くなったことで、八代目柳枝門下としても最後の存命者となっていた。
朝日新聞10月10日付「声」に読者投稿による追悼文が掲載され、演芸専門誌「東京かわら版」11月号に追悼記事が掲載された。
『釜泥』をはじめとする古典落語で知られるが、パソコンを利用した通信落語や、民話を題材とした創作落語を行うなど、活動の幅は非常に広い。最近では各地の小学校を訪問して、落語を実演している。2000年には、自ら口演した古典落語の『ぞろぞろ』が、小学4年生の教科書に掲載された。
一時期、青山学院大学落語研究会の顧問を務めていたことがあり、吉生(当時)が兄弟子・五代目圓楽の鞄持ちを同会会員から募って選ばれた一人が、当時同大学の1年生であった後の六代目円楽こと會泰通である。その後、會は大学卒業後五代目圓楽の弟子となる。
七代目圓生襲名問題に名乗りを上げたが、最終的には六代目圓生の長男に「止め名」として預ける形となった。
趣味はバイク。長年に渡り、名古屋市に本社を置く「富士コーヒー」のラジオCMに出演する他、同社の広報誌にも小噺コーナーを設けている。
晩年、落語教室の生徒とともに作成した高座台本を文学フリマにブースを出して販売していた。
オムニバス・企画
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