ズールー王国(ズールー語: Wene wa Zulu、ズールー帝国とも)は、トゥゲラ川(英語版)からポンゴラ川(英語版)にかけてのインド洋の沿岸部に19世紀に存在した南部アフリカの君主国。
ズールー族は南部アフリカの一部族に過ぎなかったが、1816年に首長センザンガコナが死去した翌年、シャカがムテトワ帝国皇帝であるディンギスワヨの庇護を受けてズールー王に即位し、王国が成立した。
後見役であるディンギスワヨがンドワンドウェ王国との戦闘で死去したため、軍備の近代化や中央集権体制を進めたシャカはムテトワ帝国、ンドワンドウェ王国に侵攻し、支配下に置いた。しかし、シャカは国内では恐怖政治を行なったことから、異母弟のディンガネによって暗殺された。
ディンガネ・カセンザンガコナが第二代国王に即位し、次いで第三代国王にムパンデと続いたが、第四代国王セテワヨ・カムパンデがズールー戦争で敗北したことによって王国は崩壊し、イギリスの植民地となった。
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