ザットル・ビー・ザ・デイ

「ザットル・ビー・ザ・デイ」(That'll Be the Day)は、ジェリー・アリソン(英語版)とバディ・ホリーによって書かれた楽曲。1956年にバディ・ホリー&ザ・スリー・チューンズによって初めて録音され、1957年にホリーの新しいバンドであるザ・クリケッツ(英語版)によって録音された。作曲者のクレジットには、プロデューサーであるノーマン・ペティの名も含まれているが、実際には作曲に携わっていない。

バディ・ホリー > ザットル・ビー・ザ・デイ
クオリーメン > ザットル・ビー・ザ・デイ
ビートルズ > 曲名リスト > ザットル・ビー・ザ・デイ
リンダ・ロンシュタット > ザットル・ビー・ザ・デイ

ザットル・ビー・ザ・デイ
ザ・クリケッツ英語版シングル
初出アルバム『ザ・チャーピング・クリケッツ
B面 アイム・ルッキン・フォー・サムワン・トゥー・ラヴ
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル ロック
時間
レーベル
作詞・作曲
プロデュース ノーマン・ペティ
ゴールドディスク
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
ザ・クリケッツ英語版 シングル 年表
  • ザットル・ビー・ザ・デイ
  • (1957年)
  • オー・ボーイ英語版
  • (1957年)
ザ・チャーピング・クリケッツ 収録曲
テル・ミー・ハウ
(A-6)
ザットル・ビー・ザ・デイ
(B-1)
アイム・ルッキン・フォー・サムワン・トゥー・ラヴ
(B-2)
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複数のアーティストによってカバーされており、中でもリヴァプールのスキッフル・バンドであるクオリーメン(後のビートルズ)にとっては初めて録音した楽曲の1つとなった。

ザ・クリケッツによるシングル盤は、1969年にアメリカレコード協会からゴールド認定を受け、1998年にグラミー殿堂賞英語版を受賞。2005年にアメリカ議会図書館によって「文化的、歴史的、もしくは芸術的に重要」と見なされ、全米録音資料登録簿に登録された。

背景・リリース

ザットル・ビー・ザ・デイ
バディ・ホリー&ザ・スリー・チューンズシングル
初出アルバム『ザットル・ビー・ザ・デイ英語版
B面 ロックだ!! オリ・ヴィー
リリース
規格 7インチシングル
録音
  • 1956年7月22日
  • ブラッドリーズ・バーン
ジャンル ロカビリー
レーベル デッカ・レコード
作詞・作曲
  • ジェリー・アリソン
  • バディ・ホリー
  • ノーマン・ペティ
プロデュース オウエン・ブラッドリー
バディ・ホリー シングル 年表
  • ザットル・ビー・ザ・デイ
  • (1957年)
ザットル・ビー・ザ・デイ英語版 収録曲
ガール・オン・マイ・マインド
(A-6)
ザットル・ビー・ザ・デイ
(B-1)
ラヴ・ミー英語版
(B-2)
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「ザットル・ビー・ザ・デイ」は、1956年に公開された映画『捜索者』でのジョン・ウェインのセリフ「that'll be the day」に触発されて書かれた楽曲。映画を見たホリーは、ソニー・カーティス英語版ジェリー・アリソン英語版とともにバンドを結成し、作曲を行なった。

1956年7月22日にデッカ・レコードオウエン・ブラッドリーのプロデュースのもと、ブラッドリーズ・バーンで「ザットル・ビー・ザ・デイ」のレコーディングを行なった。レコーディングでは、カーティスがリードギター、ドン・ゲスがベース、アリソンがドラムを演奏した。しかし、レーベルの幹部は、録音された演奏に感銘を受けなかったことや、ホリーをカントリー&ウエスタン路線で売り込むことを決めたことを理由に、本作の発売を許可しなかった。ザ・クリケッツによるシングル盤のヒットを経て、1957年9月2日にデッカ・レコードからシングル盤が発売され、B面には「ロックだ!! オリー・ヴィー」(Rock Around with Ollie Vee)が収録された。

ザ・クリケッツによる演奏

前述のレコーディング・セッションの関係で生じる法的な問題を避けるため、ホリーは結成したバンドに新たな名前を付ける必要があった。ザ・クリケッツは、1957年2月25日に「ザットル・ビー・ザ・デイ」のレコーディングを行なった。レコーディングは、ニューメキシコ州にあるノーマン・ペティ・レコーディング・スタジオで行なわれ、プロデュースはペティが手がけた。レコーディングに際して、キーが原曲のDからAに変更されている。

ザ・クリケッツによるシングル盤は、1957年5月27日にブランスウィック・レコード英語版から発売され、B面には「アイム・ルッキン・フォー・サムワン・トゥ・ラヴ」(I'm Looking for Someone to Love)が収録された。「ザットル・ビー・ザ・デイ」は、1957年11月27日に発売されたアルバム『ザ・チャーピング・クリケッツ』にも収録されている。

受容(ザ・クリケッツ版)

ザ・クリケッツによる「ザットル・ビー・ザ・デイ」は、『ビルボード』誌のR&Bチャートで最高位2位を獲得。全英シングルチャートでは3週連続で第1位を獲得した。1969年にアメリカレコード協会からゴールド認定を受けた。

1998年にグラミー殿堂賞英語版を受賞。ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2004年版)の第39位にランクインした。2005年にアメリカ議会図書館によって「文化的、歴史的、もしくは芸術的に重要」と見なされ、国家保存録音登録制度に登録された。

チャートと認定(ザ・クリケッツ版)

チャート成績(ザ・クリケッツ版)

チャート (1957年) 最高位
UK シングルス (Official Charts Company) 1
US Rhythm & Blues Records (Billboard)
2
チャート (2012年) 最高位
フランス (SNEP) 130

認定(ザ・クリケッツ版)

国/地域 認定 認定/売上数
アメリカ合衆国 (RIAA) Gold 1,000,000^

* 認定のみに基づく売上数
^ 認定のみに基づく出荷枚数

クオリーメンによるカバー

ザットル・ビー・ザ・デイ
クオリーメンシングル
初出アルバム『ザ・ビートルズ・アンソロジー1
B面 イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー
リリース
規格 アセテート盤
録音
  • 1958年
  • フィリップス・サウンド・レコーディング・サービス英語版
時間
作詞・作曲
  • ジェリー・アリソン
  • バディ・ホリー
  • ノーマン・ペティ
プロデュース パーシー・フィリップス
ザ・ビートルズ・アンソロジー1 収録曲
スピーチ:ジョン・レノン
(DISC1-2)
ザットル・ビー・ザ・デイ
(DISC1-3)
イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー
(DISC1-4)
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1958年、クオリーメン(後のビートルズ)はリヴァプールにあるフィリップス・サウンド・レコーディング・サービス英語版で「ザットル・ビー・ザ・デイ」と「イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー」のレコーディングを行なった。本作は、クオリーメンが初めて録音した楽曲の1つで、リード・ボーカルはジョン・レノンが務めた。フィリップス・サウンド・レコ-ディン・サービスでのレコーディングについて、マッカートニーは「ジョンは僕らのレパートリーの1つ『ザットル・ビー・ザ・デイ』を演奏し、ジョージはオープニングのギターを弾いて、僕はジョンとハーモニーを歌った」と回想している。同日に録音された2曲は、パーシー・フィリップスの支援を受けて、78回転シングルにカットされた。

クオリーメンによる「ザットル・ビー・ザ・デイ」は、「イン・スパイト・オブ・オール・ザ・デインジャー」とともに、長らく一般には未発表のままとなっていたが、1995年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』で初収録となった。

クレジット

※出典

リンダ・ロンシュタットによるカバー

ザットル・ビー・ザ・デイ
リンダ・ロンシュタットシングル
初出アルバム『風にさらわれた恋
B面 もう一度だけ
リリース
規格 7インチシングル
ジャンル
時間
レーベル アサイラム・レコード
作詞・作曲
  • ジェリー・アリソン
  • バディ・ホリー
  • ノーマン・ペティ
プロデュース ピーター・アッシャー
チャート最高順位
後述を参照
リンダ・ロンシュタット シングル 年表
  • ザットル・ビー・ザ・デイ
  • (1976年)
  • 誰か私のそばに英語版
  • (1977年)
風にさらわれた恋 収録曲
彼にお願い
(A-3)
ザットル・ビー・ザ・デイ
(A-4)
ロ・シエント・ミ・ビーダ
(A-5)
テンプレートを表示

リンダ・ロンシュタットは、1976年8月に発売したアルバム『風にさらわれた恋』で、「ザットル・ビー・ザ・デイ」をカバー。プロデュースはピーター・アッシャーが手がけた。シングル・カットもされており、B面には「もう一度だけ」(Try Me Again)が収録された。

ロンシュタットによるカバー・バージョンは、カナダの『RPM』誌のチャートで最高位2位、アメリカの『ビルボード』誌のHot 100チャートで最高位11位を獲得した。ロンシュタットによるカバー・バージョンは、同年に発売されたコンピレーション・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』や、2011年に発売されたホリーのトリビュート・アルバム『リッスン・トゥ・ミー:バディ・ホリー』にも収録されている。

チャート成績(リンダ・ロンシュタット版)

週間チャート(リンダ・ロンシュタット版)

チャート (1976年) 最高位
Canada Adult Contemporary (RPM)
14
Canada Country Tracks (RPM)
17
Canada Top Singles (RPM)
2
US Adult Contemporary (Billboard)
16
US Billboard Hot 100
11
US Hot Country Songs (Billboard)
27

年間チャート(ザ・クリケッツ版)

チャート (1976年) 最高位
Canada Top Singles (RPM)
35
US (Joel Whitburn's Pop Annual)
93
チャート (1976年) 最高位
Canada Top Singles (RPM)
187

脚注

出典

参考文献

外部リンク

Tags:

ザットル・ビー・ザ・デイ 背景・リリースザットル・ビー・ザ・デイ ザ・クリケッツによる演奏ザットル・ビー・ザ・デイ クオリーメンによるカバーザットル・ビー・ザ・デイ リンダ・ロンシュタットによるカバーザットル・ビー・ザ・デイ 脚注ザットル・ビー・ザ・デイ 参考文献ザットル・ビー・ザ・デイ 外部リンクザットル・ビー・ザ・デイen:Jerry Allisonen:The Cricketsノーマン・ペティバディ・ホリー

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