『カインド・オブ・ブルー』(Kind of Blue)は、ジャズ・トランペッター、マイルス・デイヴィスのスタジオ・アルバム。1959年3月・4月の2度にわたって録音、同年8月にリリースされた。マイルスの代表作であり、モダン・ジャズ屈指の傑作とされているアルバムでもある。
『カインド・オブ・ブルー』 | ||||
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マイルス・デイヴィス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1959年3月2日、4月22日 | |||
ジャンル | ジャズ、モード・ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | コロムビア・レコード | |||
プロデュース | テオ・マセロ、アーヴィング・タウンゼント | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
マイルス・デイヴィス アルバム 年表 | ||||
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ミュージックビデオ | ||||
「So What」 - YouTube 「Freddie Freeloader」 - YouTube 「Blue In Green」 - YouTube 「All Blues」 - YouTube 「Flamenco Sketches」 - YouTube |
マイルスのバンドは、『マイルストーンズ』(1958年)でキャノンボール・アダレイ(アルト・サックス)を加えて6人編成となり、従前のハード・バップ・スタイルに留まらない、「モード・ジャズ」と呼ばれる新たな演奏手法に挑むようになった。
1958年中期からは短期間ながらビル・エヴァンス(ピアノ)も加え、更にモード・ジャズを発展させた。エヴァンス、そして本作にも参加しているジョン・コルトレーンも、マイルスの後を追うようにモード・ジャズを世に広めていった。マイルス本人は、この時期はエヴァンスの影響からモーリス・ラヴェルなどクラシックの作曲家を研究しており、本作にもそうした要素がどこかに入っていると語っている。
「ソー・ホワット」は、マイルスの口癖をタイトルにした曲で、後にビル・エヴァンスもジェレミー・スタイグとの共演盤『ホワッツ・ニュー』で再演した。
モダン・ジャズ屈指の傑作とされ、またモード・ジャズを代表する作品の一つ。そのコンセプトは、以後のジャズ界に大きな影響を与えた。
全世界でのセールスは1000万枚を突破、現在までジャズ・アルバムとしては異例のロング・セラーとなっている。
2003年、ローリング・ストーン誌が大規模なアンケートで選出したオールタイム・グレイテスト・アルバム500で、ジャズのアルバム、50年代以前に発表されたアルバムとして最高位の12位にランク・イン(2020年の改訂版では31位)。
2008年に、発売50周年を記念した「50th Anniversary Collector's Edition」(50周年記念コレクターズエディション)が限定ボックスセットとして発売された。オリジナル音源に完全未発表テイクやレア音源を収録した2枚組CDに加え、DVDと本作のアナログ盤(180グラム青盤カラーLP)、ブックレット、写真、ポスターが豪華特典として含まれている。翌2009年には、ボックスセットの2枚組CDが単体で「50th Anniversary Edition」として、そしてその2枚組CDにDVDを加えたものが「50th Anniversary Legacy Edition」として発売された。後者には国内盤とEU盤の2種類があるが、EU盤のDVDは日本語字幕を表示可能(前述のコレクターズエディションに収蔵のDVDも同様)。
クレジット上では全曲マイルス・デイヴィス作曲。ただし、「ブルー・イン・グリーン」はビル・エヴァンスによる作曲という記述もあり、現在はデイヴィスとの共作名義にされることが多い。
「フラメンコ・スケッチ」もエヴァンスのアイディアに基づく。レナード・バーンスタインが1944年に作曲したナンバー「サム・アザー・タイム」の冒頭モチーフを元に、1958年12月にエヴァンスのソロピアノによる即興演奏で録音され、翌年発売のアルバム「エヴリバディ・ディグス・ビル・エヴァンス」に収録された「ピース・ピース」が、その原型である。
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