アレクサンドロス・ポリュヒストル

アレクサンドロス・ポリュヒストル(古代ギリシア語: Ἀλέξανδρος ὁ Πολυΐστωρ, 英: Alexander Polyhistor, 紀元前1世紀)とは、ミトリダテス戦争時に共和政ローマに連行されたギリシャの学者、著作家。解放奴隷となった後もイタリア国内に留まり、その業績から博学者(ポリュヒストル)の名前を冠して呼ばれているが、著作の大部分は失われ、現在は多くの著作が断片的に伝わっているのみとなっている。

アレクサンドロス・ポリュヒストル
Ἀλέξανδρος ὁ Πολυΐστωρ
誕生 紀元前1世紀前半
死没 不明
職業 著作家
テンプレートを表示

経歴

アレクサンドロスは紀元前1世紀のローマで活躍した。スーダ辞典に依れば、彼はミレトスの出身であるとされているが、ビザンティウムのステパノスは、大語源に於いてアレクサンドロスはコティアエウスと記されていた事から、フリギアのコティアエウム(現在のトルコキュタヒヤ県キュタヒヤ)の出身であるとした。 また、此の両者が別人物である可能性もあり、出身についてははっきりとしていない。

彼はミトリダテス戦争時にギリシャからローマへと連行され、コルネリウス・レントゥルスの家庭教師として雇われた。その後、彼から名前を取ってコルネリウス・アレクサンドロスと名乗る様になった。また、彼はルキウス・コルネリウス・スッラから市民権を得た。.

彼はラティウムのラウレントゥムで火事の為、家諸共焼死した。

業績

スーダ辞典は彼の著作を一覧にせずに、番号を振った。この番号は今でも用いられる事がある。

アレクサンドロスの最も重要な論文は古代国家の殆どの国家に関する歴史的及び地理的考察について記した42冊の本である。この中にはローマ、三冊以上に亘ってエジプトビテュニア、ポントス(現在の黒海)、イリュリアインドカルデア史について記した物もある。また、ユダヤ人に関しての論文も在り、当時のユダヤ人作家の文章を判り易く換言した。哲学者としては哲学の成功を著し、ディオゲネス・ラエルティオス哲学者列伝の解説をしている。然し、完全な形で現存している物は無く、換言している部分や抄訳が残されているのみで、主にそれはラエルティオスに関する部分である。

また、弟子にはラテン語作家で学者のガイウス・ユリウス・ヒュギーヌスが居る。

参考文献

関連書籍

  • W. Adler, "Alexander Polyhistor’s Peri Ioudaiôn and Literary Culture in Republican Rome," in Sabrina Inowlocki & Claudio Zamagni (eds), Reconsidering Eusebius: Collected papers on literary, historical, and theological issues (Leiden, Brill, 2011) (Vigiliae Christianae, Supplements, 107),

外部リンク

Tags:

アレクサンドロス・ポリュヒストル 経歴アレクサンドロス・ポリュヒストル 業績アレクサンドロス・ポリュヒストル 参考文献アレクサンドロス・ポリュヒストル 関連書籍アレクサンドロス・ポリュヒストル 外部リンクアレクサンドロス・ポリュヒストルイタリアギリシャミトリダテス戦争共和政ローマ博学者古代ギリシア語紀元前1世紀英語

🔥 Trending searches on Wiki 日本語:

立花慎之介イギリス野々村友紀子町田啓太海上自衛隊西川遥輝Da-iCE市井紗耶香東京都第15区立憲民主党 (日本 2020)月が導く異世界道中酒井菜摘田中みな実吉川愛押尾学事件クラウス・シュワブSixTONES始皇帝篠原涼子中村アンSEVENTEEN (音楽グループ)ホロコースト志村けんフレディ・フリーマン宮脇咲良ドミニク・ウェスト早見沙織石橋静河NiziU西舘勇陽花咲舞が黙ってないイ・ナヨン長塚京三三浦春馬太宰治すずめの戸締まり上川周作Destiny (テレビドラマ)ダルビッシュ有機動戦士ガンダムSEED戸田恵梨香魔法使いの夜若林志穂氷川きよし長嶋茂雄岡本綾尾崎豊上川隆也DAN DAN 心魅かれてくマドラス (企業)原菜乃華周期表桜田ひより振替休日粗品 (お笑い芸人)俺だけレベルアップな件林陵平ワイルド・スピードシリーズ森花子脱脂粉乳高梨雄平水上恒司令和ロマン武田玲奈徳仁水原一平サッカーインドネシア代表2PM菊池こころ三鷹市居酒屋副店長強盗殺人事件土居志央梨フォールアウト (ドラマ)響け! ユーフォニアムキングダム (漫画)バカリズムTWICE (韓国の音楽グループ)櫻坂46EXILE🡆 More