『Minecraft』(マインクラフト)は、マルクス・ペルソン(Notch)とMojang Studiosの社員が開発したサンドボックスビデオゲームである。
ジャンル | サンドボックス |
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対応機種 | Java Edition Bedrock Edition 更新終了 |
開発元 |
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発売元 |
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デザイナー | マルクス・ペルソン(2009-2011) イェンス・バーゲンステン(2011 - ) |
音楽 |
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美術 | クリストファー・ゼッターストランド (ゲーム内アートワーク) Markus "Junkboy" Toivonen |
シリーズ | Minecraftシリーズ |
バージョン |
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人数 | 1 - 複数人 |
発売日 |
ゲーム機(旧)
Pocket Edition(旧)
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対象年齢 | |
売上本数 |
日本国内では「マイクラ」と略称され、サバイバル生活を楽しんだり、自由にブロック(立方体)を配置し建築などを楽しめる。2009年にパブリックアルファ版をリリース、2011年11月に正式リリースし、そのころにイェンス・バーゲンステンが開発を引き継いだ。それ以来、さまざまなプラットフォームに移植され、2020年には世界のビデオゲームの殿堂入りを果たすなど、さまざまな賞を受賞している。
2023年現在、全世界の売り上げは3億本を突破しており、世界で最も売れたゲームである。
Minecraftには特定の目標がなく、様々なことができる。そのため、プレイヤーは敵対的な生物と戦ったり、オンラインで他のプレイヤーと協力や競争したり、ひたすらに建築をしたりなど、ゲームを自由にプレイすることができる。
ゲームの世界は水平方向にほぼ無限に広がっており、土や石、鉱石、原木、水、溶岩などのさまざまな種類の立体のブロックで構成されている。毎年アップデートでブロックの種類やモブの種類は追加されている。
サバイバルモードでは、プレイヤーは採集した原料を加工し、構造物や装備品を製作することができる。また、レッドストーンと呼ばれる素材を用いて、電子回路のように論理ゲートを構成したり、スイッチやセンサーなどの信号により動作する装置を構築することもできる。一部の動物は対応するアイテムを与えることで繁殖させたり、手なずけたりすることができる。
2017年9月20日、Pocket Edition、Gear VR、Windows 10、Xbox One向けに「Bedrock Engine」と呼ばれるゲームエンジンを採用したアップデート「ベター・トゥギャザー・アップデート」が公開された。それにより同じ更新データが適用されるバージョンに統合され、クロスプラットフォームでのマルチプレイが実装された。2018年6月21日、Nintendo Switch向けに「ベター・トゥギャザー・アップデート」が適応された新ソフトが配信され、Nintendo Switch Editionを持っている人には無料配信された。2019年12月11日にはPlayStation 4向けにPlayStation 4 Editionを上書きする形で同アップデートが配信された。このアップデートを受けたすべてのエディションはBedrock Editionに改名され、また、Java(Java仮想マシンを実行できるパソコン)で動作するバージョンはJava Editionに改名された。
ワールドごとにゲームモードや、難易度を切り替えることができる。
難易度にはピースフル、イージー、ノーマル、ハードの4種類がある。ピースフルでは、エンダードラゴン・シュルカーを除く全ての敵対モブが出現しなくなり、ピグリン、オオカミなどの中立モブが攻撃してこなくなる。また、満腹度が減らなくなる。ゲームの難易度を上げると、敵対的なモブから受けるダメージが増加する、敵対モブの一部がドア(鉄のドアは含めない)を破壊する、満腹度が減りすぎたときのペナルティーが増えるなど、プレイヤーに対して不利な効果が増える。
ローグライクゲームのように、プレイヤーが世界を探索することで世界内に新しい区画「チャンク」が生成される。地形はワールド新規作成時に決定されるシード値に従い、パーリンノイズなどのアルゴリズムによって手続き型生成される。無限に続く世界は、プレイヤー周辺のチャンクのみを生成・ロードすることで実現している。世界は砂漠やジャングル、雪原などの地域気候(バイオーム)に分かれている。また、村や海底神殿、要塞などの構造物や建造物が生成される。昼夜・天候の概念が存在し、雨や雪が降ったり、落雷が発生したりすることもある。発生する天気の頻度はバイオームごとに異なっており、現実世界に近いものとなっている。地下には大小さまざまな洞窟が広がっており、最下層には通常の手段では破壊することができない岩盤が敷き詰められている。さらに下は奈落となっており、一定深度まで落ちるとダメージを受けて死亡し、持っていたすべてのアイテムが失われる。
制作した世界のデータは他者に配布することも可能である。イギリス地質調査所はイギリス本土を再現したワールドを配布している。
Minecraftには「バイオーム」と呼ばれる、主として気候によって分けられた生態系・地形の区分があり、若草の茂る草原、枯れ木やサボテンが生えている砂漠、赤い砂やテラコッタの山岳があり金鉱石が豊富なメサ、熱帯林の生い茂るジャングル、針葉樹の生い茂るタイガ、雪が降り積もり凍った川のある雪原、菌糸とキノコに覆われたキノコ島、また、海では深く青い深海や珊瑚礁があり鮮やかな水色の暖かい海などが存在する。また、バイオームはアップデートで追加されることがある。
ワールドのはるか端へと進み続けると現れる異常な地形で、ドロップしたアイテムは不自然な方向に流れ、PCが高負荷になるなど複数のバグが存在した。
修正される前のバージョンでファーランドを目指し進み続け、2015年1月に「『Minecraft』における、もっとも長い旅」としてギネス世界記録に登録された者も現れている。
Minecraftには3つの「ディメンション」が存在する。ディメンションはMODやデータパックなどで追加することができる。
複数のプレイヤーで遊ぶマルチプレイ機能が実装されている。シングルプレイで使っていたワールドをローカルエリアネットワークに公開するか、公式ページで配布されているサーバーソフトウェアを用いることで、複数のプレイヤーと遊ぶことができる。また、有志によって改良されたソフトウェアも存在し、なかにはプラグインを用いて高度な制御や独自の機能を作成することができるソフトウェアも存在する。Java版のサーバーでもっとも規模が大きいのはHypixelであり、Hypixelは複数のギネス記録を保持している。
Minecraft Realms(マインクラフト レルムス)またはRealmsは、Mojang Studios社が運用する有料のマルチプレイサーバー。2013年に発表し、これは、プレイヤーがマルチプレイヤーサーバーを自分でセットアップすることなく、簡単かつ安全に実行できるようにすることを目的としたサーバーホスティングサービスとなっている。標準サーバーとは異なり、招待されたプレイヤーだけが Realmsサーバーに参加でき、これらのサーバーはIPアドレスを使用しない。Java版Realmsと統合版のRealms Plusの2種あり、それぞれ料金プランがある。ホワイトリスト制で、Java版Realmsサーバーの所有者は、最大20人をサーバーに招待して、一度に最大10人のプレイヤーをオンラインでプレイさせることができる。統合版のRealms Plusサーバーの所有者は、最大3000人をサーバーに招待して、一度に最大10人のプレイヤーをオンラインでプレイさせることができる。招待された側は所有者に承認されると無料でサーバーに参加できる。RealmsでのマルチプレイにはMicrosoftアカウント(Xbox Liveアカウント)が必要となっている。Electronic Entertainment Expo 2016では、Windows 10、iOS、およびAndroidプラットフォーム間のクロスプラットフォームプレイのサポートが2016年6月からRealmsを通じて追加され、Xbox Oneのサポートは2017年後半に提供された。2017年7月31日、Mojangはクロスプラットフォームプレイを可能にするアップデートのベータ版をリリースした。RealmsのNintendo Switchサポートは、2018年7月にリリースされた。
リソースパック、データパック、プラグイン、アドオン(統合版のみ)、そしてMODを利用したカスタマイズが可能である。リソースパックやデータパックはアイテムやブロックなどのモデル、テクスチャを変更したり、レシピやコマンド、また、モブを追加したりする。MODはゲーム性や難易度を変更したり、新しい地形を追加したり、さらには根本的なシステムを変更するなど大小さまざまな改変を加えることができる。
プレイヤーの初期スキン(容姿)である「スティーブ」はマルクス・ペルソンが冗談でつけた名前であり、ほかに「アレックス」の初期スキンがある。2022年10月には、8種類のスキンが追加された。オリジナルのスキンを作成できるほか、統合版では「Minecoin」と呼ばれるゲーム内通貨を購入・使用することにより、他者が制作したスキンやマントなどへの追加や変更が可能である。なかには他のゲームとコラボレーションしたスキンもある。
2016年11月1日から提供が開始された、教育向けバージョン。
2015年7月、Microsoftが教育用途に特化したMinecraft、『Minecraft in education』を発表した。2016年1月、Mojang Studiosは『Minecraft: Education Edition』を発表し、2016年11月1日に提供を開始した。提供開始当初はWindowsおよびMacOSのみの対応であったが、2018年9月からiPadでも利用できるようになった。2020年8月にはChromebook版の提供を開始した。
2018年2月のアップデートでは、化学の学習に使用できるモードが追加された。2020年8月のアップデートでは遠隔学習用の機能が追加された。
また、Minecraftはしばしばプログラミングやアクティブ・ラーニングなど、教育に有用であるとされ、授業や学習に取り入れられている。スウェーデンのヴィクトル・リュードベリ記念学校では授業の必修科目として取り入れられている。日本では、プログラミングスクールにMOD開発の題材として使用されるなどの例があるほか、教育関係者向けにMinecraftの研修会が実施されている。また、コーデックの学習にも用いられる。対してトルコは、2015年3月までの政府調査内で「暴力的なゲーム」として規制をするべきだとの声を挙げている。
Telltale Gamesが開発を担当する、Minecraft本編とは別のアドベンチャーゲーム。ストーリーが基本であり、ブロックを自由に配置したりする要素はない。シーズン1、2があり、一部日本語に対応したものもある。Netflixでは映像として配信され、日本語吹き替え、多言語字幕がある。他と同様に選択肢が表示されるインタラクティブ作品であるため対応するデバイスが必要となる。
2015年から2016年の間にシーズン1の全8話が配信。2017年からシーズン2全8話で配信される予定であったが、そのうちの5話のみ配信される。
2019年6月25日
に開発元のスタジオ閉鎖に伴い、配信・サポートが終了した。終了前に購入済みのエピソードをダウンロードするようアナウンスされた。なおNetflixでは終了日以降も映像配信を継続していたが、2022年12月5日に完全撤退した。自動生成されるダンジョンを攻略するステージクリア型のハックアンドスラッシュ。ダンジョン内で装備を集め交換しながら敵を倒していくゲーム。
Minecraftに拡張現実の技術を応用したゲーム。WWDC 2019でゲームプレイを初めて公開実演し、E3 2019では体験セッションを開催した。
約2年後の、米国時間2021年6月30日をもってサービスを終了した。
Minecraftの正式リリース以前、開発行程にはいくつか区切りがあった。Classicはそのうちの一つで、Indevより古いバージョンとなる。開発チームはIndevより古いバージョンの名前を「Minecraft Classic」とした。2009年当時のMinecraft Classicはウェブブラウザ上のJavaアプレットでも動作していたが、ウェブサイトのリニューアルに伴い使えなくなった。
2019年、Minecraftが10周年を迎える記念に、Minecraft Classicのリメイクしたものをリリースした。最大3人までのマルチプレイで、32種のブロックとバグは当時のまま再現されている。PCなどのブラウザ上でプレイすることができる。
邦訳は技術評論社と竹書房より刊行されている。
『月刊コロコロコミック』(小学館)にて2020年5月号から連載されている。2022年6月時点で単行本の累計発行部数は25万部を突破している。
実写映画が2022年3月4日に全米公開予定であった。配給はワーナー・ブラザース、監督はロブ・マクエルヘンニー。スティーヴ・カレルの出演が決定している。しかし、2020年10月にワーナー・ブラザーズにより公開を延期することが発表された。
改めて2025年4月4日、米公開予定の映画が決定した。配給はワーナー・ブラザーズ、監督はジャレッド・ヘス。ジェイソン・モモアの主演が決定している。
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