シン・ゴジラ: 2016年の日本の怪獣映画

『シン・ゴジラ』(英題: 『Shin Godzilla』、『Godzilla Resurgence』)は、2016年の日本の怪獣映画。庵野秀明脚本・総監督、樋口真嗣監督・特技監督による特撮映画。

ゴジラシリーズ > シン・ゴジラ

シン・ゴジラ
Shin Godzilla
Godzilla Resurgence
シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣
監督
脚本 庵野秀明
製作 市川南
製作総指揮 山内章弘
出演者
音楽
撮影 山田康介
編集
制作会社
製作会社 東宝
配給 日本の旗 東宝
公開 日本の旗 2016年7月29日
上映時間 119分
製作国 日本の旗 日本
言語
興行収入 82.5億円
前作 ゴジラ FINAL WARS
次作
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ゴジラシリーズの第29作目であり、国内では『ゴジラ FINAL WARS』(2004年)以来約12年ぶりの日本製作のゴジラ映画である。

キャッチコピーは「現実ニッポン虚構ゴジラ」。

あらすじ

11月3日8時30分ごろ、東京湾羽田沖で無人状態のプレジャーボートが発見された後、大量の水蒸気が噴出し、アクアトンネル構内では突然の浸水に走行中の車輌が巻き込まれる。政府は、熱源が海中で発見されたため、原因を海底火山の噴火か大規模な熱水噴出孔の発生と見て対応を進め、湾内を封鎖する。内閣官房副長官矢口蘭堂は、インターネット上の一般人による目撃報告や配信動画などから、いち早く事故の背景にある巨大生物の存在を推測するが、周囲はそれを一笑に付す。しかし、浮島沖海上で水蒸気煙が唐突に収束したのち、海面から出現した巨大生物の尻尾部分がテレビ報道されたことで、政府は対処方法を検討する。さらに自重で潰れるため上陸は不可能という専門家の意見とは裏腹に、巨大生物は多摩川河口から大田区内の呑川を這いずるように遡上して蒲田に上陸し、街を破壊しながら北進を始める。

相手は生物であること、陸上で行動可能であることを前提として捕獲か駆除かを検討した結果、政府による対処方針は駆除と決定。その大きさや性質が不明であり、生半可な攻撃では駆除は困難であると予想され、無制限に火器を使用できる防衛出動での自衛隊出動を模索。半ば超法規的にではあるが害獣駆除を目的とした戦後初の防衛出動が要請される。巨大生物は当初こそ蛇行と後脚で進行していたものの、品川区北品川品川湊の船着場付近で急速な進化(変態)と巨大化を遂げ、八ツ山橋方面へ二足歩行を開始する。しばらく歩行した後に停止、そこへ自衛隊の対戦車ヘリコプター隊が攻撃位置に到着するが、射線上に逃げ遅れた住民が発見され、攻撃は中止される。直後に巨大生物は突如、再び蛇行に切り替えて京浜運河から東京湾へ姿を消すが、一連の行動による被害は上陸から2時間強で死者・行方不明者100名以上にもなっていた。

政府は海上自衛隊を出動させて足取りを探る一方で巨大生物の再襲来に備え、矢口を事務局長とした「巨大不明生物特設災害対策本部」(巨災対)が官邸内に設置される。被害地域では未知の放射性元素の検出や軽微な放射線量の上昇が確認され、その空間線量分布図が巨大生物の移動ルートと一致したことから、放射線源は巨大生物と判明する。米国からは大統領次席補佐官および大統領特使が極秘裏に来日し、巨大生物の正体は太古から生き延びていた深海海洋生物が、不法に深海の生息地域に海洋投棄された大量の放射性廃棄物の影響下でも生き残る耐性を有するように適応進化した「ゴジラ」(GODZILLA)と呼称される未発表の生物であることや、その研究をしていた牧悟郎という老人の学者が行方不明であることを伝え、牧の遺品である解析表などを日本側に提供する。巨災対は、ゴジラが体内の生体原子炉から活動エネルギーを得ており、そこから生じる熱はメーンの冷却機能としている血液流によって発散しているため、体内の血液流を強制停止すればゴジラは生命維持のために自らスクラム停止・急激な冷却を行い、活動停止するはずであると結論づけ、血液凝固促進剤の経口投与によってゴジラを凍結させる「矢口プラン」(仮称)の具体検討を始める。

4日後の11月7日、前回よりもさらなる進化を遂げ、倍近い大きさに成長したゴジラが相模湾に出現した後、鎌倉市稲村ヶ崎辺りに再上陸、横浜市や川崎市を縦断して川崎市武蔵小杉に至る。Jアラートを通して住民に避難を呼びかけるとともに、自衛隊は事前に策定していたいくつかの上陸パターンに応じた迎撃作戦の中から、多摩川を絶対防衛線、多摩川河川区域を主戦場とした、ゴジラの都内進入を阻止するための総力作戦「タバ作戦」を実行。陸と空から投入できる全ての火力を持って挑むも傷一つ付けることができずに都内に侵入されてしまい、ゴジラは大田区・世田谷区・目黒区へ侵入、作戦は失敗する。

作戦失敗を受けて政府は在日米軍へ日米安保に基づく駆除協力の要請を検討し始めるが、すでに要請を待たずして米国は独自に大使館防衛を理由に爆撃機をグアムから日本に向かわせたとの通知を受け、米国に駆除協力を正式に要請する。港区にまで進行してきたゴジラに対し、飛来した米軍のB-2爆撃機3機は地中貫通爆弾MOPIIによる絨毯攻撃爆撃を始め、ゴジラに初めて傷を負わせることに成功するが、その直後にゴジラは口腔からの熱焔放出を開始し、それを熱線に変化させるとB-2のうち1機を撃墜。残った2機はゴジラの背部に回り込んで爆撃を続行するが、ゴジラは投下されたMOPIIに対して背部から複数の熱線を放射して全弾爆破したうえ、B-2もすべて撃墜する。その後、ゴジラは港・千代田・中央3区の市街地を破壊。都心に壊滅的状態までの被害と高濃度の放射能汚染をもたらしたうえ、都民に約300万人の死傷者を出してしまう。さらに、首相官邸から立川広域防災基地へ避難するところであった総理大臣を含めて11人が乗ったヘリコプターも熱線によって撃墜され、総理を含めた閣僚11名が死亡する。一方、ゴジラは東京駅構内線路上で突然活動を停止する。

高濃度の放射能汚染と壊滅的な被害を受けた都心から官邸機能が立川広域防災基地内の災害対策本部予備施設に移管し、内閣総理大臣臨時代理も立てられ、矢口は巨大不明生物統合対策本部の副本部長および特命担当大臣に任命される。米軍の爆撃で得られたゴジラの組織片の分析より、今後ゴジラは無性生殖により個体増殖してネズミ算式に群体化する可能性や、個体進化により小型化や有翼化して大陸間を超えて拡散する可能性などが示唆されたほか、2週間後には活動を再開することが予測される。活動を再開すれば米本土への上陸も有り得るとのデータを受け取った米国は、国連での外交工作を行い、国連安保理はゴジラの処理の管轄を米国がするとともに、ゴジラの処分に熱核兵器の使用を決議、多国籍軍による核攻撃プランの策定が開始される。同時に、人道的配慮によって住民360万人の疎開が行われる。

巨災対は熱核攻撃ではなく矢口プランによるゴジラ停止の完遂を切望するが、ゴジラの細胞膜の分子構造には元素変換能力があり、熱核エネルギー変換生体器官を内蔵した混合栄養生物であると推測され、血液凝固剤を無力化される懸念が生じてしまう。その直後、それまで謎だった牧の解析表の解読の糸口が見つかり、解読・解析結果からゴジラの細胞膜の活動を抑制する極限環境微生物の分子構造が得られる。それを抑制剤として血液凝固促進剤と併せて経口投与することで、性質を維持して活動凍結することが可能であった。国連軍の熱核攻撃開始が間近に迫る中、矢口プランは「ヤシオリ作戦」と改名され、日米共同作戦として開始される。まず、無人運転の列車を使った爆弾(N700系新幹線を使用した無人新幹線爆弾、E231系およびE233系を使用した無人在来線爆弾)でゴジラを覚醒させ、次にエネルギー消耗のみを狙った米軍の無人攻撃機群による攻撃が、ゴジラが熱線を出せなくなるまで続く。熱線が途切れたところを付近の高層ビルをゴジラに向けて爆破・倒壊させ、ゴジラを転倒させる。そこへ建設機械部隊とコンクリートポンプ車隊が接近し、ポンプ車のアームより累計数百キロリットルの血液凝固促進剤をゴジラの口内に経口投与する。これらの繰り返しにより、ようやくゴジラの凍結に成功する。

その後、都心を汚染したゴジラの新元素の放射性物質は半減期が20日と非常に短く、約2 - 3年で人体への影響はなくなると判明したことから復興の希望も見えかけたが、熱核攻撃カウントダウンは「一時停止」のままであり、ゴジラが活動を再開した場合はその58分46秒後に熱核攻撃が行われることとなる。矢口は凍結したゴジラを見つめながら改めてこれからの事態収束の決意をする。一方、東京駅脇に凍りついたまま立ちつくすゴジラの尻尾の先端部には、背びれを持つ人型の小柄な生物数体が生じかけたまま静止していた。

登場人物

シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
(前列左から)庵野秀明竹野内豊長谷川博己石原さとみ高良健吾(後列左から)樋口真嗣尾上克郎市川実日子大杉漣塚本晋也松尾諭

キャストは328名である。なお、本作品は東日本大震災がメタファーになっているとする説があり、国家戦略担当大臣兼社会保障・税一体改革担当大臣の存在、緊急災害対策本部の設置、コンクリートポンプ車による冷温停止、米国のトモダチ作戦など、東日本大震災当時の民主党政権を彷彿させる描写が随所に見られるとする見解もある。大杉漣が演じた内閣総理大臣の大河内清次は菅直人、余貴美子が演じた防衛大臣の花森麗子は小池百合子をモデルにしているとする説もある。キャラクターとしてモデルにしているわけではないが、本作品の中心となる長谷川が演じる内閣官房副長官・政務担当の矢口蘭童と竹野内が演じる内閣総理大臣補佐官・国家安全保障担当の赤坂秀樹を現実の菅直人内閣に当てはめると、長谷川が演じた官房副長官は福山哲郎、竹野内が演じた総理補佐官は細野豪志となる。また、実際に東日本大震災当時の内閣官房長官であった枝野幸男や防衛大臣経験者の小池百合子が取材協力者となっている。

以下、★=『'16年鑑代表シナリオ集』にクレジットのある人物。同出典で設定名の異なるものは後ろに()書きとした。

主要人物

    矢口 蘭堂やぐち らんどう
    演 - 長谷川博己
    本作品の主人公。保守第一党所属の衆議院議員。大河内内閣の内閣官房副長官(政務担当)。巨大不明生物特設災害対策本部の設置後は、同本部事務局長を兼任。首相官邸機能の立川への移管後は、里見臨時内閣の内閣府特命担当大臣(巨大不明生物防災担当)および巨大不明生物統合対策本部副本部長に就任。
    他の政治家や官僚らとは異なり、既定路線や型にはまった考え方に捕らわれない人物。それゆえに、インターネット上に投稿された動画からゴジラの存在をいち早く認識し、ゴジラとの戦いに関わっていく。代々政治家の家系の3代目。39歳。選挙区は山口3区
    赤坂 秀樹あかさか ひでき
    演 - 竹野内豊
    内閣総理大臣補佐官(国家安全保障担当)。矢口とは旧知の仲であるが、徹底した現実主義者であり、矢口の政府内の方針に背いた発言にはたびたび苦言を呈する。決して不仲ではないものの、信念と価値観の相違から幾度か対立することもあった。首相官邸機能の立川への移管後は、里見臨時内閣の内閣官房長官臨時代理に就任。42歳。選挙区は東京8区。元外務官僚
    カヨコ・アン・パタースン★
    演 - 石原さとみ
    アメリカ合衆国大統領特使日系三世であり、日本語を話していても、時節英語交じりになる。日本語の敬語を使うことも使われることも苦手としており、矢口にタメ口で話すよう頼んでいる。
    代々政治家の名門家の生まれで、父は有力な上院議員。自身も、40代で大統領に就任することを目標としており、そのためか「汚点が残る仕事」を極度に嫌っている。
    日本に派遣された当初から、日本の現政権に関するレポートを通して矢口に興味を持ち、ゴジラに関する情報を巡って直接的に交渉して以降、ゴジラ対策を通して矢口と交流を深めていき、彼ら寄りの立場を強めていく。祖母は日本人被爆者であり、自身も被爆三世というルーツであるためか、米国がゴジラが存在する東京に対して核攻撃を行うという決定には当惑する。終盤では、日本への三度目の核兵器投下を阻止するためにゴジラを凍結しようと、矢口ら巨災対と共同戦線を張る。

大河内内閣および里見臨時内閣の閣僚など

シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
大河内清次のモデルとなったとされている菅直人の東日本大震災発生時の会見。映画では画像のような記者会見のシーンがある
    大河内 清次おおこうち きよつぐ
    演 - 大杉漣
    内閣総理大臣
    選挙区は秋田1区。65歳。
    ゴジラが初上陸した際は困惑した様子で周りの意見に流されがちであり、腰の据わらない態度を見せる。上陸すれば自重で潰れるとの識者見解から、ゴジラ出現に関する記者会見では国民を安心させようと、用意された原稿に沿わずに「上陸は有り得ませんのでご安心ください」と発言した矢先に蒲田にゴジラが上陸した報を受け、裏目に出てしまう。
    災害緊急事態の布告防衛出動の決断を迫られたときには逡巡したが、東・矢口・赤坂らに説得されようやく決断した。戦後初となる武力行使命令を下し、品川駅上空に展開したヘリ部隊に攻撃実施を下命するも、逃げ遅れた住民が射程圏内にいたことより射撃の可否を問われる。悩み抜いた末に国民に銃を向けることは出来ないとして攻撃中止を命じ、結果としてゴジラを取り逃がすことになってしまう。以降、自衛隊に火器の無制限使用許可を出す。
    タバ作戦が失敗すると、都心に向けて侵攻を続けるゴジラの予想進路内にある首相官邸の放棄を郡山から進言され、米軍の攻撃を前に都民を残しての脱出に反対したものの、矢口・東の説得により了承する。立川広域防災基地に向かう途上、搭乗したヘリにゴジラの熱線が直撃し、搭乗していたほかの閣僚共々死亡する。
    国平 修一くにひら しゅういち
    演 - 大林丈史
    副総理外務大臣。74歳。
    諸外国から弱腰に見られることを懸念し、ゴジラ駆除を推す。また、ゴジラ駆除への日米安保条約適用を大河内に進言する。
    ゴジラ2回目の出現時には米軍の攻撃に「さすが米軍だ」と感服していたが、直後に搭乗したヘリが撃墜され、死亡。
    河野 純かわの じゅん
    演 - 浜田晃
    総務大臣。71歳。
    ゴジラに関するインターネット上の情報収集や、消防行政を担当する。ゴジラ駆除に賛同する。引き続き里見臨時内閣の総務大臣に就任する。
    佃 駒人つくだ こまひと
    演 - 川井つと
    法務大臣
    再び都内に侵攻するゴジラに、怒りを露にする。
    なお、里見臨時内閣には死亡していないものの入閣せず、その後の消息は劇中では一切触れられていない。
    鵜飼 真一朗うかい しんいちろう
    演 - 松澤仁晶
    財務大臣。49歳。
    ゴジラ1回目の出現時に行動が鎮静化し「大したことなかったな」と安堵する。
    引き続き里見臨時内閣の財務大臣に就任する。
    関口 悟郎せきぐち ごろう
    演 - 手塚とおる
    文部科学大臣。50歳。
    ゴジラの捕獲を推す。ゴジラの生態に対する文部科学省の見解を尾頭が一蹴した際には、露骨に不快な表情を浮かべた。
    引き続き里見臨時内閣の文部科学大臣に就任する。
    岩田 剛いわた つよし
    演 ‐ 児玉頼信
    厚生労働大臣。67歳。
    ゴジラ2回目の出現時、搭乗したヘリが撃墜され死亡。
    里見 祐介さとみ ゆうすけ
    演 - 平泉成
    農林水産大臣。73歳。
    ゴジラ1回目の出現時はオーストラリア外遊中で不在。
    ゴジラ2回目の出現時には難を逃れ、首相官邸機能の立川への移管後、内閣総理大臣臨時代理に就任する。しかし矢口たちは「大河内内閣発足の論功行賞と派閥順送りで農林水産大臣になり、生き残った閣僚や党幹事長に臨時総理を押し付けられた」と酷評しており、手腕を疑問視していた。また、泉からは「腹の内の読めないお方」と評されてもいる。
    就任直後は、事象報告が長引いた余り昼食のラーメンが伸びたことを嘆いたり、総理の職責の重さを厭う発言をしたりと、昼行灯的な態度が目立つ。
    一方で、里見自身で全責任を取るために、熱核攻撃案件に対する臨時総理への全権委任法案を成立させるよう下命したり、自身が直接コネをもっているフランスに熱核攻撃実施の寸前まで交渉するなど、上記の矢口たちの酷評に反して老練な政治手腕を見せる策士である。また、住人に避難命令を下さざるを得なくなった際には「"避難"というのは国民に今の生活や財産などを根こそぎ捨てさせることだ。簡単に言わないでほしい」と、国民を第一に考えていることをうかがわせる発言もしている。
    また、ゴジラ対策が一段落した後の政局を睨んで矢口・赤坂・泉といった若手政治家を臨時内閣に登用し、自身たちは核使用決定の責任を取り内閣総辞職することを決めていた。
    葉山 達也はやま たつや
    演 - 信太昌之
    経済産業大臣。52歳。
    経済面への影響を考慮し、ゴジラ駆除に賛同する。引き続き里見臨時内閣の経済産業大臣に就任する。
    柳原 邦彦やなぎはら くにひこ
    演 - 矢島健一
    国土交通大臣。58歳。
    当初は東京湾アクアトンネル崩落の原因を海底火山か熱水の噴出としたが、後にゴジラが原因と知るや、当初は穏便に追い出すことを考えていたが、後にゴジラ駆除を推すようになる。
    ゴジラ1回目の出現時には、自衛隊による駆除成功を見込み楽観的な意見を述べるものの、矢口に「先の大戦では、楽観論や希望的観測に基づく判断のために多数の犠牲を払った」と窘められる。
    ゴジラ2回目の出現時に搭乗したヘリが撃墜され、死亡。
    菊川 俊介きくかわ しゅんすけ
    演 - 横光克彦
    環境大臣。72歳。
    学会環境保護団体などからの要請により、ゴジラ捕獲を推す。
    引き続き里見臨時内閣の環境大臣に就任する。
    花森 麗子はなもり れいこ
    演 - 余貴美子
    防衛大臣。56歳。
    大河内の指示の下、自衛隊を統率。ゴジラ駆除への日米安保条約適用を推す一部閣僚に対し、一義的には日本国政府(自衛隊)の手でゴジラを撃退すべきと主張する。
    自衛隊が20mm30mm機関砲TOWヘルファイアをゴジラに対して使用しても効果が得られずほかの閣僚らが動揺するなか、淡々と報告を行っていた。
    一方で、タバ作戦が失敗すると机を叩きながら声を上げて悔しがり、米軍のゴジラ爆撃が一定の効果を収めた際にも、ほかの閣僚が感服するなか複雑な表情を浮かべるなど、強く感情を露にする場面も見受けられる。
    ゴジラ2回目の出現時に、搭乗したヘリが撃墜され死亡。
    東 竜太あずま りゅうた
    演 - 柄本明
    内閣官房長官。65歳。
    鹿児島県出身。選挙区は東京10区
    大河内を補佐する一方、閣内がまとまらない際には議論をリードするなど、内閣の屋台骨として活躍。矢口を内閣官房副長官に推薦し引き上げた人物でもある。また、ゴジラが出現したと分かると即座に災害対策会議を中止、ゴジラ対策の会議に切り替えさせるなど、臨機応変に柔軟に対応ができる。
    ゴジラ1回目の出現時は、出現前までは、ほかの閣僚同様、矢口の巨大不明生物の可能性の示唆を「冗談はよせ」と諌めていたが、ゴジラの出現が現実のものとなったと分かると、即座に会議を中止し、ほかの閣僚を別室に誘導してゴジラ対策会議に切り替えさせる。
    ゴジラ2回目の出現時においても、首相官邸で引き続き対応に当たる。首相官邸からの撤退時には、立川臨時施設での再会を矢口と誓うが叶うことなく、搭乗したヘリが撃墜され死亡。
    金井 光二かない こうじ
    演 - 中村育二
    国家公安委員会委員長内閣府特命担当大臣(防災担当)。56歳。
    ゴジラ襲来が自然災害と定義されたため、主任の大臣にあたる。ゴジラ駆除を強く推す。「想定外」というフレーズを頻繁に使用する。
    ゴジラ2回目の出現時には、米軍の攻撃に「いけるぞ」と感服していたが、直後に搭乗したヘリが撃墜され死亡。
    会田 晴臣あいた はるおみ
    演 - 水野智則
    内閣官房副長官(政務担当)参議院議員
    森戸 柊志もりと しゅうじ
    演 - 土屋良太
    内閣官房副長官(事務担当)
    ゴジラから出た放射能を公表することに「国民に不安を煽ることになる」と懸念する。
    里見臨時内閣でも引き続き内閣官房副長官を務める。
    郡山 肇こおりやま はじめ
    演 - 渡辺哲
    内閣危機管理監
    1回目の上陸時より、事務方の枢要として内閣を補佐する。
    ゴジラ2回目の出現時には、大河内に首相官邸からの撤退を進言し容れられたものの、各閣僚と共に搭乗したヘリが撃墜され死亡。
    平岡 君男ひらおか きみお
    演 - 佐藤貢三
    内閣官房副長官補(事態対処・危機管理担当)
    ゴジラ1回目の出現時に矢口から各省庁でのゴジラ対策をケース別に練るよう指示され「それ、どこの役所に言ったんですか」と困惑する。
    ゴジラ2回目の出現時に死亡した郡山の代わりに内閣危機管理監に就任する。
    森田 健児★
    演 - 中田裕一
    46歳。里見臨時内閣の農林水産大臣海洋政策担当大臣に就任する。
    安西 光★
    演 - 中脇樹人
    総理政務秘書官。
    大門 裕也★
    演 - 佐藤一平
    総理事務秘書官(警察庁)。
    澁沢 真★
    演 - 島津健太郎
    総理事務秘書官(外務省)。
    尾高 泰之★
    演 - 隅部洋平
    総理事務秘書官(財務省)。
    原 貴史★
    演 - 伊藤明賢
    総理事務秘書官(経産省)。
    壱岐 治いき おさむ
    演 - 日中泰景
    大河内内閣の内閣総理大臣秘書官防衛省)。
    大井 理恵★
    演 - 山本カナコ
    内閣官房長官秘書官。
    檜山 勝秀★
    演 - 野仲イサオ
    内閣官房副長官秘書官(財務省)。
    沖 良郎おき よしろう
    演 - 野口雅弘
    気象庁次長。
    笹上 高尋★
    演 - 北山雅康
    海上保安庁海上保安監
    松本 誠一まつもと せいいち
    演 - 蒲生純一
    防衛省運用政策統括官
    片山 修一かたやま しゅういち
    演 - 嶋田久作
    里見臨時内閣の副総理外務大臣。58歳。
    死亡した国平の後任として入閣。国連によるゴジラへの熱核攻撃実施に怒りを露にする。
    弓成 順★
    演 - 大迫一平
    内閣広報官
    柳 明久★
    演 - 小山田将
    内閣府大臣官房審議官(防災)。
    泉 修一いずみ しゅういち
    演 - 松尾諭
    保守第一党政調副会長。首相官邸機能の立川への移管後は、内閣総理大臣臨時代理補佐官。選挙区は兵庫11区。矢口とは当選同期で商家の息子。
    「出世は男の本懐」と言い切るほど出世に対して貪欲であり、矢口に仕事の見返りに次期幹事長の座を要求したり、出世に比較的興味のない矢口に対して「なぜ政治家になった?」と聞き返すほどの野心家である。
    しかし、各界へのコネクションやどのような状況下であっても動じない冷静さなど、その野心に見合うだけの実力も併せ持つ。
    矢口からの依頼で、巨災対発足時のメンバー集めに協力する。ゴジラ2回目の上陸時には地元選挙区への「金帰火来」で難を逃れ、里見臨時総理の補佐官に就任。また、矢口に対してはゴジラ対策の協力だけに留まらず、ゴジラにより、大河内をはじめとする多くの閣僚を失い、焦燥と苛立ちに駆られて志村に声を荒らげる矢口に対し「まずは君が落ち着け」と促して落ち着かせるなど、メンタル面においてのバックアップも行うなど矢口の大きな支えとして活躍。
    その後も里見へのヤシオリ作戦実施提案や、熱核攻撃順延のためのフランスへの外交工作実施など、矢口たち巨災対の支援に活躍する。終盤にてヤシオリ作戦の実施の際は、テレビを通して、巨災対のメンバーと共に作戦の行く末を見守る。
    ベテラン職員の小母さん★
    演 - 片桐はいり
    執務中の矢口に絶妙なタイミングでお茶を出してくれる官邸職員。
    風越 達雄かざごし たつお
    演 - 神尾佑
    里見臨時内閣の内閣総理大臣臨時代理秘書官(外務省)。
    久松 明ひさまつ あきら
    演 - 加藤貴宏
    泉政調副会長公設第二秘書

巨災対の官僚など

正式名称は巨大不明生物特設災害対策本部。泉修一の力を借りて矢口蘭堂が設立した、民間や各省庁のエキスパートが結集した巨大不明生物(ゴジラ)に対応する組織である。首相官邸機能の立川への移管後は、名称が巨大不明生物統合対策本部へと変更された。

    津秋 健吾つあき けんご
    演 - 村上航
    内閣官房副長官秘書官(総務省)。
    志村 祐介しむら ゆうすけ
    演 - 高良健吾
    内閣官房副長官秘書官防衛省)。尾頭は大学時代の先輩に当たる。矢口を事務面で補佐する一方、牧に関する情報を収集するため、早船と情報交換を行う。
    ゴジラ1回目の出現の際、想定外の事態と既存の法律に縛られてゴジラへの対策がもたついて遅延した際は「こんなことしてる場合かよ……」と閣僚たちの対応に不満を漏らしている。
    庭野 啓介にわの けいすけ
    演 - 市オオミヤ
    矢口内閣官房副長官秘書官室のメンバーのひとり。パタースンと矢口の初会合時に同席し、矢口プラン準備佳境に上海の業者からのタンク車提供を取り付け、核攻撃カウントダウン引き延ばしのためのフランスとの裏交渉を泉が買って出た際は外務省欧州局長への根回しを行うなど、外国の政府や企業に関連する事案で、矢口および巨災対の活動を補佐する。
    小松原 潤こまつばら じゅん
    演 - 三輪江一
    外務省総合外交政策局長。巨災対設立時に挨拶する際には「問題児」というカットでクローズアップされる。
    ゴジラ1回目の上陸後、採集した検体がほとんど処分され残りも米国に持ち去られた事情について「米国の圧力があったらしい」と暴露する。
    安田 龍彥やすだ たつひこ
    演 - 高橋一生
    文部科学省研究振興局基礎研究振興課長。同「オタク」。
    ゴジラの生態解析や、関係研究機関との折衝・調整などを担当する。当初、ゴジラの動力源となるエネルギーが核分裂による反応で得られるエネルギーであるという尾頭の予測を嘲笑しながら有り得ないと否定していたが、後にゴジラの進行方向に沿って放射能の反応があったことから事実であると判明した際は尾頭に謝罪している。
    ヤシオリ作戦決行時は矢口と共に前線に参加し、ゴジラに投入する血液凝固剤投与量をモニタリングしている。
    森 文哉もり ふみや
    演 - 津田寛治
    厚生労働省医政局研究開発振興課長(医系技官)。同「はぐれ者」。巨災対においては、年長者として便宜上の仕切り役を務める。
    ゴジラの生態の解析や、血液凝固剤の試験・生産を担当する。
    妻子持ちであり、登場人物の家族関係の描写の希薄な本作品の中で僅か一瞬ではあるが、その存在が語られている数少ない人物である。
    町田 一晃まちだ かずあき
    演 - 吉田ウーロン太
    経済産業省製造産業局長。中盤より巨災対に合流する。
    血液凝固剤を大量生産するために、化学・医薬品業界との調整や省内への根回しに奔走する。また、熱核攻撃を順延させるための外交工作を実施する際、国際連合安全保障理事会常任理事国であり原子力先進国でもあるフランスを相手にすることを提案する。
    立川 始たちかわ はじめ
    演 - 野間口徹
    資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課長。同「変わり者」。
    ゴジラを止める要となる「ヤシオリ作戦」の立案の切っ掛けを作った人物であり、彼が述べるゴジラのエネルギー源や行動に対する疑問が、その後の生態解明に重要な役割を果たしていき、やがて「ヤシオリ作戦」へと繋がっていく。
    竹尾 保たけお まもる
    演 - 小松利昌
    国土交通省大臣官房危機管理・運輸安全政策審議官。同「鼻つまみ者」。
    ホイールローダー・コンクリートポンプなど、ヤシオリ作戦実施に必要な車両・重機の調達に奔走する。
    尾頭 ヒロミおがしら ヒロミ
    演 - 市川実日子
    環境省自然環境局野生生物課長補佐。同「一匹狼」。首相官邸機能の立川への移管後は課長代理。志村は大学時代の後輩に当たる。
    ゴジラ1回目の出現時には、野生生物の専門家として総理官邸に招集され、閣僚たちにゴジラの生態に関する私見を述べる。その際、ゴジラ上陸の可能性についても言及したが、上陸は万が一にもあり得ないとする有識者見解によって黙殺される。
    後に設置された巨災対にも参加し、ゴジラの生態解析を担当する。立川が発したゴジラのエネルギー源に関する疑問を聞いて、核分裂反応によるエネルギー源供給の可能性について最初に言及しており、立川と共に『矢口プラン』後の『ヤシオリ作戦』立案の切っ掛けを作った人物である。
    常に無表情かつクールだが、ゴジラから発生していた放射性原子が数年で無害化して無くなると分かった際には笑顔を浮かべ、安堵した表情を見せた。
    根岸 達也ねぎし たつや
    演 - 黒田大輔
    原子力規制庁監視情報課長。中盤より巨災対に合流する。
    ヤシオリ作戦決行時は矢口と共に前線に参加し、ゴジラの放出する放射線量をモニタリングしている。
    袖原 泰司そではら やすし
    演 - 谷口翔太
    防衛省統合幕僚監部防衛計画部防衛課長。同「厄介者」。
    ゴジラ撃退のための作戦立案・部隊運用計画を担当する。
    ヤシオリ作戦決行時は矢口と共に前線に参加している。
    間 邦夫はざま くにお
    演 - 塚本晋也
    国立城北大学大学院生物圏科学研究科准教授。同「学界の異端児」。
    生物科学の専門家として、ゴジラの生態解析を担当する。立川のゴジラに対する数々の疑問を足掛かりに次々とゴジラの生態や性質を解明、「ヤシオリ作戦」の目処を立てるのに立川と共に大きく貢献した。パソコンなどの電子情報機器を使わず常に一人中央の卓で作業していた。
    消防庁危機管理担当要員
    演 - 阿部翔平
    危機管理予備要員(内閣府)①★
    演 - 斎藤嘉樹
    危機管理予備要員(内閣府)②★
    演 - 栃原智
    外務審議官★
    演 - 安住啓太郎

自衛隊関係者

    財前 正夫ざいぜん まさお
    演 - 國村隼
    統合幕僚長。制服組のトップとして政府首脳に随伴し、補佐する。
    矢口からヤシオリ作戦立案の感謝をされた際には、「礼は要りません。仕事ですから」と返した。
    矢島★
    演 - 鶴見辰吾
    統合幕僚副長市ヶ谷中央指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
    浜田★
    演 - 山中敦史
    統合幕僚監部運用部長
    大庭★
    演 - 内藤大輔
    陸幕運用支援・情報部員。
    石倉★
    演 - 國本鐘建
    陸上幕僚長。市ヶ谷の中央指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
    小沢★
    演 - 中田春介
    航空幕僚長
    北野★
    演 - 近童弐吉
    海上幕僚長
    山本★
    演 - 岸端正浩
    統合幕僚監部運用部第1運用課長。タバ作戦を打ち破って都内に侵入したゴジラに対し、未だ健在である特科部隊による攻撃続行を具申するが、民間人への被害を懸念した矢島に却下される。
    津川★
    演 - 岩田明
    統幕運用副部長。
    由岐★
    演 - 久ヶ沢徹
    統幕防衛計画副部長。
    山岡★
    演 - 小林隆
    東部方面総監朝霞駐屯地戦闘指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
    三木★
    演 - 橋本じゅん
    東部方面総監部幕僚長。朝霞駐屯地の戦闘指揮所においてゴジラ対策の現場指揮・検討に携わる。
    芦田
    演 - 石垣佑磨
    第2飛行隊第1小隊長
    1等陸士★
    演 - 森優作
    陸士長★
    演 - 小林健一
    池田★
    演 - 斎藤工
    第1戦車中隊長。タバ作戦では、多摩川河川敷に布陣した部隊の指揮を執る。
    ゴジラが丸子橋を破壊して橋桁を跳ね上げた際、搭乗していた10式戦車がその下敷きとなる。その後の生死は不明。
    村崎(第2中隊長)★
    演 - KREVA
    第2戦車中隊長。タバ作戦では、多摩川河川敷に布陣した部隊の指揮を執る。
    西郷★
    演 - ピエール瀧
    タバ作戦戦闘団団長兼第1普通科連隊長。多摩川浅間神社の前線指揮所において、タバ作戦の陣頭指揮を執る。
    作戦失敗後は落胆する部下を「攻撃だけが華じゃない」と叱咤激励し、民間人の避難支援を指示する。
    観測班長★
    演 - 中村譲
    観測員★
    演 - 小川紘司
    戸川
    演 - 川崎誠一郎
    第4対戦車ヘリコプター隊長。
    丹波
    演 - 鳥山昌克
    第32普通科連隊長。九段科学技術館屋上において、ヤシオリ作戦の陣頭指揮を執る。
    松井
    演 - 松井晶熙
    通信小隊長。
    野城
    演 - 大内厚雄
    第32普通科連隊副連隊長。
    甲斐
    演 - 堀岡真
    第32普通科連隊第3科長。
    村山
    演 - ムラヤマ・J・サーシ
    特殊建機第1小隊長。ヤシオリ作戦においては、八重洲側よりゴジラに接近し、血液凝固剤の経口投与を実施する。
    特殊建機第1小隊はゴジラの放射線流の直撃を受けて壊滅するが、その後の生死は不明。
    菊池
    演 - 菊池康弘
    特殊建機第2小隊長。ヤシオリ作戦においては、丸の内側よりゴジラに接近し、血液凝固剤の経口投与を実施する。

米国および米軍関係者

その他諸外国の関係者

    モレリ(フランス大使)★
    演 - ダニエル・アギラル
    フランス駐日大使
    事務職★
    演 - ロバートZ
    研究者★
    演 - マルクスM
    女性研究所長★
    演 - インゲM
    ドイツの研究機関所長。ヤシオリ作戦関連で日本への協力を決める。

その他の関係者

    小塚★
    演 - 光石研
    東京都知事
    ゴジラ1回目の出現時には、後手後手に回る政府の対応に不満を持ち、有害鳥獣駆除としての自衛隊治安出動公安委員会に要請する。
    ゴジラ2回目の出現時には、ゴジラに対する米軍の総攻撃に際して地下に避難させるよう、指示を下す。以降は劇中に直接登場しないものの、新宿の都庁舎にて指揮を執っていることが台詞の中で説明される。
    川又★
    演 - 藤木孝
    東京都副知事。小塚と共にゴジラ対策に当たっており、小塚にたびたび助言している。
    田原(安野)★
    演 - 諏訪太朗
    防災課局長。
    恩地★
    演 - 河野洋一郎
    警視総監
    沢口 龍彦★
    演 - 古田新太
    警察庁長官官房長。矢口からの依頼により、本部に牧元教授の身辺調査を指示する。矢口の父には過去に恩義があるらしく、彼の依頼を引き受けたのも、それが元である。
    本部(もとべ)★
    演 - モロ師岡
    警察庁刑事局長。牧元教授を"Red Notice"(国際手配)ではないかと疑う。
    志賀(仮名)(志賀勝秀)★
    演 - 犬童一心
    古代生物学者。ゴジラ初回上陸時、緊急設置された有識者懇談会の一員として総理官邸に招集される。
    「映像だけでは判断できない」とし、ゴジラに対する意見を述べなかった。
    柳(仮名)(丹波満男)★
    演 - 緒方明
    海洋生物学者。ゴジラ初回上陸時、緊急設置された有識者懇談会の一員として、総理官邸に招集される。
    「実物を見ないことには何も言えない」とし、ゴジラに対する意見を述べなかった。
    塙(仮名)(池田謙三)★
    演 - 原一男
    生物学教授。ゴジラ初回上陸時、緊急設置された有識者懇談会の一員として、総理官邸に招集される。
    ゴジラに対する意見を述べないばかりか、「そもそも(ゴジラが)生物かどうかの定義も決まっていないのに論評しては、最早生物学とは言えない」とし、政府の姿勢を批判した。
    有識者懇談会を終えた後、大河内は「時間を無駄にした。御用学者じゃ何も分からん」と学者たちを酷評した。
    担当者★
    演 - 赤山健太
    牧 悟郎まき ごろう
    演 - 岡本喜八(写真のみの出演)
    大戸島出身、帝都大学卒、元城南大学統合生物学部分子細胞生物学教授。本作品におけるキーパーソンである。
    日本の学会から追放されるようにして渡米し、前後に妻と死別する。米国エネルギー省(DOE)の嘱託機関に勤務し、同省から海洋投棄された放射性廃棄物を捕食する不明海底生物の調査依頼を受け、中心的な地位に就任する。出身地の伝説にちなみ、近い将来に”呉爾羅”が出現することを予測するも突如として帰国し、行方不明となる。コードネーム「Godzilla」として同機関に残っていた調査データの一部は意図的に消去された痕跡が見つかり、通常では解析できないようになっていたが、紙に印刷してあったそれを折り紙の要領で線に沿って折り畳むと解析でき、完全な調査データとなる。
    米国政府が消息を追っていたが、牧が使用していたプレジャーボートのGLORY丸は数点の遺留物を残して無人の状態で東京湾にて漂流しているところを、海上保安庁に発見される。それ以降は足取りが完全に途絶えており、生死すらも定かではない。
    調査データを解読していた際の間曰く、「かなりの偏屈者」。住所は神奈川県川崎市多摩区5丁目11番地1号、電話番号は+81-03-322-857、Eメールアドレスは[email protected]である。

マスコミ関係者

    ベテラン記者
    演 - 川瀬陽太
    首都圏偏重の防衛戦略についてシニカルな分析を新人記者に語る。
    新人新聞記者★
    演 - 三浦貴大
    首都防衛が最優先で地方が後回しだと、政府の対応を批判する。
    早船 達也★
    演 - 松尾スズキ
    記者(フリージャーナリスト)。志村の依頼で牧元教授に関する情報収集にあたる一方、報酬としてゴジラ関係の情報を入手している。
    速報を伝える女性アナウンサー★
    演 - 岩橋道子
    新組閣を知らせる女性アナウンサー★
    演 - 関谷亜矢子

市井の人々

    若い女性★
    演 - 前田敦子
    東京湾アクアラインのトンネル崩落事故に巻き込まれ、避難する被災者のひとり。
    被災シーンは、スタッフがカメラで撮影した映像よりも劇中の前田敦子がスマートフォンで撮影した映像の方がリアリティがあると判断され、用いられている。
    運転手の男★
    演 - 森廉
    研究員★
    演 - 粟根まこと
    老婆★
    演 - 原知佐子
    母親★
    演 - 柳英里紗
    母親にしがみついたままの子供★
    演 - 米村莉子
    警察に保護される兄妹(兄)★
    演 - 平林智志
    警察に保護される兄妹(妹)★
    演 - 川島夕空
    自宅に籠っている老人★
    演 - 五頭岳夫

なお、ゴジラ映画に造詣の深いことでも知られる俳優の佐野史郎は、2016年10月8日に北海道立近代美術館で開催中だった「ゴジラ展」のトークショーで本作品についても触れており、本作品への出演に備えてスケジュールを空けていたが、依頼が来なかったことを明かしている。

登場怪獣

    ゴジラ
    モーションキャプチャ - 野村萬斎
    日本列島に突如として出現した巨大生物。出現前に、牧悟郎教授が米国エネルギー省のコードネームとして“GODZILLA”と名付けていた。漢字で書くと『呉爾羅』で、牧教授の故郷の大戸島で神の化身を意味する。しかし矢口蘭堂はこれらの名称が言いにくいとして日本名は本来のゴジラとした。この名称は大河内清次総理大臣に承認され、政府首脳が非公式に巨大不明生物を「ゴジラ」と呼称するとの談話が発表されたことがニュースで流れた。
    元々は遥か太古の昔より生き延びていた海棲生物だったが、自身の生息範囲の海域の海底に偶然大量投棄された放射性廃棄物を摂取したことで、放射性物質に対する耐性を獲得しただけでなく、それらの影響で急速な異常進化、成長を繰り返して誕生したとされている。本作品の序盤では、放射性廃棄物を食してエネルギー源とする生物だと考えられていたが、終盤で「熱核エネルギー変換生体器官を内蔵する混合栄養生物」、すなわち水や空気だけで生存・活動ができる生物だという推測および結論に至った。また、「細胞分裂による無性繁殖による群体化」「進化的見地から小型化、有翼化による大陸間の飛翔の実現」の可能性も示唆されている。
    劇中では、5つの形態が確認されており、当初は水棲生物の姿をしていたが、短期間で急速に陸棲生物へ成長、進化を遂げていき、それに伴いより強大な存在となっていく。

登場兵器・メカニック

防衛省・自衛隊の協力を受け、実物も多く登場するが、一部のシーンを除き多くがCGまたは合成による映像。また、16式機動戦闘車など公開時点では未配備の装備もある。米軍の兵器は、米軍の協力を受けていないため米軍施設外から撮影したもの、CG、政府広報の転載である。

自衛隊

米軍

海上保安庁

民間から徴用

スタッフ

  • 製作:市川南
  • エグゼクティブプロデューサー:山内章弘
  • プロデューサー:佐藤善宏、澁澤匡哉、和田倉和利
  • プロダクション統括:佐藤毅
  • ラインプロデューサー:森徹、森賢正
  • 編集・VFXスーパーバイザー:佐藤敦紀
  • VFXプロデューサー:大屋哲男
  • 撮影:山田康介
  • 照明:川邊隆之
  • 美術:林田裕至、佐久嶋依里
  • 録音:中村淳
  • 整音:山田陽
  • 音響効果:野口透
  • 音響設計:庵野秀明
  • 美術デザイン:稲付正人
  • 装飾:坂本朗、高橋俊秋
  • 扮装統括:柘植伊佐夫
  • ゴジラコンセプトデザイン:庵野秀明
  • ゴジライメージデザイン:前田真宏
  • ゴジラキャラクターデザイン・造形:竹谷隆之
  • CGプロデューサー:井上浩正
  • CGディレクター:岩本晶
  • CGスーパーバイザー:伏見剛
  • コンポジットスーパーバイザー:小林晋悟
  • ゴジラモデリング&コンポジター:上西琢也
  • ゴジラアニメーションスーパーバイザー:佐藤篤司
  • ゴジラコンセプトアニメーター:熊本周平
  • 特殊造型プロデューサー:西村喜廣
  • カラーグレーダー:齋藤精二
  • 画像設計:庵野秀明
  • スクリプター:田口良子、河島順子
  • キャスティングプロデューサー:杉野剛、南明日香
  • 総監督助手:轟木一騎
  • 助監督:足立公良
  • 企画協力:神山健治浜田秀哉川上量生
  • 監督助手:大庭功睦、中川和博、原島孝暢、由岐実、発智新太郎
  • 監督助手応援:小島朋也
  • スタントコーディネーター:江澤大樹
  • イメージボード:前田真宏、林田裕至丹治匠
  • 画コンテ:轟木一騎、摩砂雪鶴巻和哉、前田真宏、樋口真嗣、庵野秀明
  • タイトルロゴデザイン:庵野秀明
  • タイトル:大槻彩乃、轟木一騎
  • [プリヴィズ班]
    • スタジオカラー
    • ModelingCafe
    • ジャストコーズプロダクション
    • ディー・ビジュアル
    • CRESCENT
    • unknownCASE
    • エイワース
    • 日本CGサービス
    • WOW
  • [B班(特技兼任)]
    • 監督・特技統括:尾上克郎
    • 撮影:鈴木啓造、桜井景一
    • 照明:小笠原篤志
    • 美術:三池敏夫
    • 特殊効果・操演:関山和昭
    • スクリプター:増子さおり
    • 助監督:中山権正
    • 監督助手:小串遼太郎、上田倫人
    • 録音:郷右近秀利
  • [C班]
  • [D班]
    • 撮影・録音・監督:摩砂雪、轟木一騎、庵野秀明
  • 音楽:鷺巣詩郎伊福部昭ゴジラ』・『キングコング対ゴジラ』・『メカゴジラの逆襲』・『宇宙大戦争』・『三大怪獣地球最大の決戦』・『怪獣大戦争』・『ゴジラVSメカゴジラ
  • VFX&DI:piCTURE ELEMENT iNC.
  • VFX:白組
  • 宣伝プロデューサー:是枝宗男、稲垣優
  • パブリシティ:大竹隆道、小宮良介、石原慎大、伊藤圭祐
  • 広告制作:塚越一枝
  • 宣材制作:大城仁
  • 予告編制作:村田一、蔦川亜希
  • 予告編演出:佐藤敦紀、庵野秀明、小江英幸、寺原泰地
  • スチール:縄島明彦
  • 宣伝監修・ポスター / チラシデザイン:庵野秀明、轟木一騎
  • 特別協力:電通
  • 製作プロダクション:東宝映画、シネバザール
  • 准監督・特技統括:尾上克郎
  • 監督・特技監督:樋口真嗣
  • 脚本・編集・総監督:庵野秀明
  • 製作・配給:東宝

製作

2014年公開の『GODZILLA ゴジラ』の世界的な大ヒットを受け、日本製ゴジラの製作が決定した。総監督・脚本には庵野秀明、監督・特技監督には樋口真嗣がそれぞれ起用された。当初、庵野はオファーを固辞していたが、東宝の誠意と樋口の説得を受けて「一度きりの挑戦」として承諾した。東宝特撮映画での総監督のクレジットは『さよならジュピター』の小松左京以来だが、監修的な立場で演出の大部分を監督の橋本幸治に一任していた小松と異なり、庵野はほぼ現場に張りついて演出作業にも携わった。なお、東宝からは「近隣諸国の国際情勢については劇中での明言を避けて欲しいという要望と、皇室に関しては一切触れてはならないという厳命」の2つを受けたという。

出演者は300人以上、スタッフは1,000人以上で、監督3人、4班体制という日本映画としては異例の規模で制作された。

日本の『ゴジラ』シリーズでは初となる、フルCGで制作されるゴジラのデザインには、『巨神兵東京に現わる 劇場版』などで雛型模型を手掛けた竹谷隆之が起用された。樋口から依頼を受けた際には詳細は知らされず、「背びれのある怪獣」とだけ伝えられていたという。デザインの詳細は前田真宏のコンセプトスケッチを基に庵野、樋口、竹谷、尾上克郎が打ち合わせを行い、庵野は本作品におけるゴジラのコンセプトを「完全生物」と定め、題名に「新」「真」「神」など、複数の意味を含ませた作名「シン・ゴジラ」と命名した。

登場人物の名前は庵野秀明の妻で漫画家の安野モヨコの作品や、『白い巨塔』など10作以上から。また、名付けのルールとしては大きく5つある模様。

プロデューサーの佐藤善宏は、本作品のセリフについて「完成した映画でファンタジーなのはゴジラだけというくらい突きつめています」と述べている。庵野は脚本の執筆段階から精度を上げるために防衛省・自衛隊へ先行して取材に出向き、自衛隊担当の岩谷浩が撮影協力を依頼し、「実際にゴジラが現れた場合、自衛隊はどのように対処するのか」「ゴジラに対して武器の使用が認められるのか」などミーティングを繰り返し行い、事実に即した脚本に仕上げていったという。劇中ではゴジラが「巨大不明生物」と呼称されているが、これはミーティングに出席した官僚の発言に由来している。また、戦車による攻撃シーンの参考にするため、富士総合火力演習の撮影をしている。このほかに首相官邸や自衛隊基地をロケハンしているが、官邸職員から「そのまま再現するのはやめてほしい」と言われたり、作戦本部などはそもそも撮影が許可されなかった。

音楽には、庵野が監督を務めた『ふしぎの海のナディア』『新世紀エヴァンゲリオン』で音楽を担当した鷺巣詩郎が起用された。鷺巣によると、2015年1月1日に庵野夫妻との食事の席で参加を依頼されたという。劇中では『エヴァンゲリオン』の音楽が使用されたほかに、伊福部昭の音楽も使用されている。庵野は脚本執筆の段階で伊福部音楽を使用することを決めており、オリジナルのモノラル音源が使用された。なお、伊福部の曲は当初オリジナル録音版の上に当時の演奏を可能な限り再現・編集したステレオ再録版を被せた疑似ステレオ音源を使用する予定だったが、直前になって庵野の判断でオリジナル音源をそのまま使用することになった。没になった疑似ステレオ音源は『シン・ゴジラ音楽集』に収録されている。また、巨災対の仕事や会議の場面では『エヴァンゲリオン』シリーズの音楽が使用されている。

俳優の役作りについては、ミーティングの際に政治家や官僚の会話を録音して俳優に聞かせたうえで、「早口で、普段は使わない専門用語の多い言葉を流暢にかつ説得力を持って喋る」政治家や官僚のイメージを作るようにしたという。また、東日本大震災の発生当時に官房長官秘書官だった井上宏司が官邸の雰囲気などをレクチャーしたほか、会議の撮影時に現場で「総理入室時の起立と着席のタイミング」などを演技指導した。

ゴジラのモーションキャプチャーを担当したのは、狂言師の野村萬斎である。このことは公開当日まで伏せられており、公開初日の7月29日に「329人目のキャスト」として公表された。野村は「日本の映画界が誇るゴジラという生物のDNAに私が継承しております、650年以上の歴史を持つ狂言のDNAが入ったということで非常に嬉しく思っております」とコメントしている。

編集用カメラ・編集ソフト

使用カメラはハリウッドでも採用されるような映画向けハイエンドカメラからiPhoneまでが使用された。全国上映される規模の日本映画で、ランクの違うカメラがこれだけ混在し、それを編集するために、インディペンデント映画などで使用されることの多い、Adobe Premiereが使われたというのは国内では珍しい。

(メインカメラ、レンズ)Arri Alexa XT studio(アーノルド&リヒター)、ツァイス Master Primeシリーズ+アンジェニュー Optimo Lenses /(サブカメラ、レンズ)Red Epic(レッド・デジタル・シネマカメラ・カンパニー)、ツァイス Master Primeシリーズ+アンジェニュー Optimo Lenses /(その他カメラ)キヤノン XC10、GoPro Hero 4 Black Edition、iPhone 6s Plus。

上述のように、編集作業は、通常の日本映画でしばしば使用される、業界標準とも言うべきAvid Media Composerシステムではなく、どちらかというと小規模な映像作品で使われることの多いAdobe Premiere Pro CCが使われた。これは、AvidとPremireでは映像素材をソフト内部で取り扱う方法が異なるためで、一言でいうと、堅牢で厳格な設計のAvidと比較し、Premiereでは様々な映像素材をミックスした「フレキシブルな編集」が「軽快」にでき、「レンダリングなしでも再生できる“やんちゃ”な設計」が利用できることと、複数での同時作業を組むシステム構築が容易であったためだという。また編集の際、マルチアングルの撮影素材の全静止画サムネールをA4に印刷して採用カットを決めていくなど、これまでの映画製作の常識では考えられない独自の方法にて仕上げられて行った。

年譜

  • 2014年
    • 12月8日、東宝によりゴジラの新作映画の製作が発表された。
  • 2015年
    • 4月1日、総監督・脚本に庵野秀明、監督・特技監督に樋口真嗣が起用されたことが発表された。
    • 9月23日、タイトルが『シン・ゴジラ』であり、出演者が長谷川博己石原さとみ竹野内豊であることが発表された。
    • 11月2日、撮影が10月31日に終了したことを石原が公式LINEアカウントで報告した。
    • 12月10日、公開日が2016年7月29日に決定したこと、ティザービジュアル、特報、キャッチコピー「ニッポン対ゴジラ。」、ゴジラの体長がシリーズ最大の118.5メートルであることが発表された。
  • 2016年
    • 1月6日、本作品に登場するゴジラを東宝スタジオで写した写真4枚がFacebook上に流出した。
    • 3月25日、本作品の公開を記念して『GODZILLA ゴジラ』を含む史上初のシリーズ29作品を一挙上映する企画「シン・ゴジラ映画総進撃」が同年5月7日 - 6月17日に神保町シアターにて開催されることが発表された。
    • 4月14日、予告編が発表された。同時に、ゴジラの全身像、キャスト、スタッフも発表となった。
    • 7月1日、新予告編が一部の劇場限定で公開された。
    • 7月19日、完成報告会見が品川プリンスホテルで開催された。
    • 7月25日、ワールドプレミアが東京のTOHOシネマズ新宿にて開催され、会場前の歌舞伎町のセントラルロードにゴジラの体長と同じ118.5メートルのレッドカーペットが設えられた。レッドカーペットイベント前にはひかれたセントラルロードが、同日をもって正式に「ゴジラロード」と名付けられることとなり、命名式が執行された。

公開・興行成績

シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
日比谷ゴジラスクエアのゴジラ像の側に設置されたプレート

2016年8月1日に発表された公開1週間目の映画観客動員ランキングでは約41万人の動員で第1位を獲得し、興行収入は約6億2,500万円を記録した。8月8日の興行通信社発表によると、公開2週目で2週連続1位となる累計動員約145万人・累計興収は約21.5億円となった。8月14日(公開17日間)に、累計動員約231万人・累計興収約33.8億円となって2014年夏に公開されたハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』の最終興収約32億円を上回った。その後、公開5週目を迎えた7月29日から8月28日までの公開1か月で累計動員360万人・累計興収53億円を突破、2016年公開の邦画実写映画1位を獲得した。

さらに9月6日までで累計動員約421万人・累計興収約61.3億円に達し、1992年公開の第19作『ゴジラvsモスラ』の累計動員約420万人を突破して平成シリーズ以降で最高の動員数となった。公開7週目(9月10-11日)でベスト3圏外となったが、累計成績は動員約451万人、興収約65.7億円を記録した。その後もロングランとなって着実に記録を伸ばし、公開から111日となる11月16日には累計動員が約551万人、累計興収は80億円の大台を突破。最終興行収入は82.5億円となった。なお、これはゴジラシリーズとしては最大の国内興収でもある。

8月15日には発声可能上映(上映中の声出し、コスプレ、ケミカルライトの持ち込みOK)が新宿バルト9で行われ、『アオイホノオ』などで知られる漫画家・島本和彦が出席、さらにこの日は庵野総監督もサプライズ登壇した。また、8月24日には女性限定での上映イベント「女性限定鑑賞会議」が前述の発声可能上映同様の上映として開催され、出演した市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりが劇中衣装で登壇した。なお、同イベントのチケットは販売開始3分で売り切れるほどの人気となった。

このほか、公開日から8月10日まで行われたIMAX上映も映画のヒットを受ける形で8月25日から9月9日まで再上映するほか、TOHOシネマズ新宿では8月26日に本作品と庵野が監督を務めた『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『巨神兵東京に現わる』の3作品を一挙上映する「ゴジラ・エヴァ・巨神兵 シン・チャンピオンまつり」を実施、旧日本劇場時代からゴジラシリーズを上映してきたTOHOシネマズ日劇でも9月2日から15日までの大ヒット記念上映を行う。9月15日の19時30分の回から発声可能上映が、北海道から福岡まで日本全国26の劇場で上映開催された。

TOHOシネマズ新宿では、庵野秀明総監督をはじめ、市川実日子、松尾諭、高橋一生と、さらにサプライズゲストとして長谷川博己が登壇した舞台あいさつを開催、その模様が全劇場に生中継されたほか、ユナイテッド・シネマ札幌では同劇場のみの企画として島本和彦とSF作家の笹本祐一が登壇し、新宿と札幌の舞台挨拶のネット配信も行われた。

日本国外の公開は、台湾で2016年8月12日に行われたほか、シンガポールで16日、フィリピンで24日、香港で25日、タイ王国で9月8日にそれぞれ劇場公開された。アメリカでは10月3日にはロサンゼルス、10月5日にはニューヨークでプレミア上映が行われ、10月11日から18日にかけて全米440館以上で上映された。アメリカでの公開初日は全米興行収入ランキングで10位に食い込む快挙となった(Weekendでは、422館での公開で12位初登場)。アメリカとカナダでは上映を延長し、10月22日に200館で追加上映され、数館では10月27日まで毎日上映された。アメリカでの興行成績は約150万ドルとなった。オーストラリア、ニュージーランド、韓国でも公開された。

2016年11月、「シン・ゴジラ」が2016 ユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた。

2020年、新型コロナウイルスの影響で全国の映画館が軒並み休業。映画館の営業が再開した都道府県では新作の上映が出来ず、本作品のリバイバル興行が行われた。その結果、2020年5月16日 - 17日の週末動員ランキングで、6位にランクインした。

モノクロ版

2023年、山崎貴監督による映画『ゴジラ-1.0』の公開に合わせたイベント「『ゴジラ-1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会」第4回において、本作のモノクロ版『シン・ゴジラ:オルソ』(英語題:SHIN GODZILLA:ORTHOchromatic)が公開された。同年10月27日、池袋HUMAXシネマズでのトークショー付き上映会と全国6館での生中継で公開ののち、10月28日と29日にも上映された。

上記上映会には庵野もゲストとして登壇したが、この依頼を受けた庵野による企画でモノクロ版が製作され、樋口真嗣と尾上克郎が監修を担当した。「オルソ」とはモノクロフィルムの「オルソクロマチックフィルム」から採られており、作品の質感もこのフィルムを目指して制作された。

評価

押井守は「最近の日本映画の中ではちゃんと出来ていて、まるで奇跡のようだ」と評価している。特に、ゴジラがキャラクター化し、まるで感情移入を誘うような作品群を批判しながら、ゴジラを舞台装置に留め官僚たちの苦悩を描いたシン・ゴジラの脚本を成功の要因に挙げている。一方、音響については苦言を呈しており、庵野秀明が音響監督にクレジットされていることについて、専門職に任せず関わりたがる性格について触れている。庵野を「コピーの天才」と喩えて、レイアウトやテーマが影響されたものが多くオリジナリティ要素が無いことを減点とし、押井の中では高評価だという70点を付けている。

批評家のレビュー

Rotten Tomatoesには44件の批評家レビューがあり、平均値は6.8点、支持率は84パーセントで、"Certified Fresh"(新鮮保証)印を受けている。このうち著名な"Top Critics"(トップ批評家)によるレヴューは8件あり、平均値は6.7点、支持率は75パーセントとなっている。Metacriticには12件の批評家レビューがあり、平均値は68点となっている。

受賞・ノミネート

第90回キネマ旬報ベスト・テンでの第2位選出は、ゴジラ作品としては史上初。

発表年 部門 対象 結果
2016 第38回ヨコハマ映画祭 日本映画ベストテン シン・ゴジラ 第4位
特別大賞 庵野秀明 受賞
第41回報知映画賞 作品賞・邦画 シン・ゴジラ ノミネート
監督賞 庵野秀明 ノミネート
助演女優賞 石原さとみ ノミネート
第29回東京国際映画祭 ARIGATO賞 シン・ゴジラ 受賞
第16回センス・オブ・ジェンダー賞 特別賞 市川実日子 受賞
日本映画ペンクラブ選定ベスト5 日本映画部門 2016年度ベスト5 シン・ゴジラ 次点
第34回ゴールデングロス賞 優秀銀賞 シン・ゴジラ 受賞
第58回日本レコード大賞 特別賞 シン・ゴジラ 受賞
2016年ヒット番付(日経エンタテインメント! 東関脇 シン・ゴジラ 受賞
2016年ユーキャン新語・流行語大賞 候補語 シン・ゴジラ ノミネート
2017 第90回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベスト・テン シン・ゴジラ 第2位
脚本賞 庵野秀明 受賞
読者ベスト・テン(日本映画) シン・ゴジラ 第2位
第40回日本アカデミー賞 最優秀作品賞 シン・ゴジラ 受賞
最優秀監督賞 庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督) 受賞
優秀主演男優賞 長谷川博己 受賞
優秀助演女優賞 石原さとみ/市川実日子 受賞
優秀音楽賞 鷺巣詩郎 受賞
最優秀撮影賞 山田康介 受賞
最優秀照明賞 川邉隆之 受賞
最優秀美術賞 林田裕至/佐久嶋依里 受賞
最優秀録音賞 中村淳(録音)/山田陽(整音) 受賞
最優秀編集賞 庵野秀明/佐藤敦紀 受賞
第71回毎日映画コンクール 日本映画大賞 シン・ゴジラ 受賞
女優助演賞 市川実日子 受賞
美術賞 林田裕至・佐久嶋依里 受賞
監督賞 庵野秀明 ノミネート
脚本賞 庵野秀明 ノミネート
撮影賞 山田康介 ノミネート
音楽賞 伊福部昭・鷺巣詩郎 ノミネート
録音賞 中村淳 ノミネート
第59回ブルーリボン賞 作品賞 シン・ゴジラ 受賞
助演女優賞 石原さとみ ノミネート
平成28年度(第67回)芸術選奨 映画部門文部科学大臣賞 庵野秀明(『シン・ゴジラ』の成果) 受賞
第20回文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門大賞 シン・ゴジラ(庵野秀明・樋口真嗣) 受賞
第26回東京スポーツ映画大賞 作品賞 シン・ゴジラ ノミネート
監督賞 庵野秀明・樋口真嗣 受賞
助演女優賞 市川実日子 ノミネート
おおさかシネマフェスティバル2017 日本映画作品賞ベストテン シン・ゴジラ 第4位
撮影賞 山田康介 受賞
第37回日本SF大賞 特別賞 シン・ゴジラ(庵野秀明) 受賞
第48回星雲賞 メディア部門 シン・ゴジラ(庵野秀明) 受賞
映画秘宝2016年 映画ベストテン シン・ゴジラ 1位
HIHOはくさいアワード(2016年度) シン・ゴジラ 5位
エランドール賞(2016年度) プロデューサー賞映画部門 山内章弘 受賞
第21回日本インターネット映画大賞 日本映画部門 作品賞(ベストテン) シン・ゴジラ 2位
日本映画作品賞最多投票者数 シン・ゴジラ 受賞
coco賞2016 シン・ゴジラ 1位
ぴあ映画生活ユーザー大賞2016 大賞 シン・ゴジラ 受賞
日本オタク大賞2016 大賞 シン・ゴジラ 受賞
FILMARKS AWARDS 2016 総合ベストテン シン・ゴジラ 第2位
邦画編ベストテン シン・ゴジラ 第2位
第11回アジア・フィルム・アワード 視覚効果賞 大屋哲男 受賞
音響賞 中村淳 ノミネート
第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 作品賞 シン・ゴジラ ノミネート
石原裕次郎賞 シン・ゴジラ ノミネート
VFX-JAPANアワード 2017 劇場公開実写映画部門最優秀賞 シン・ゴジラ 受賞
デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'16/第22回AMDアワード 優秀賞 シン・ゴジラ 受賞
第19回シナリオ作家協会 菊島隆三賞 菊島隆三賞 シン・ゴジラ ノミネート
第7回ロケーションジャパン大賞 行楽部門 『シン・ゴジラ』×神奈川県川崎市 受賞
第36回藤本賞 特別賞 山内章弘、佐藤善宏 受賞
第43回サターン賞 インターナショナル映画賞 シン・ゴジラ ノミネート

ゲーム

    『シン・ゴジラ』スペシャルデモコンテンツ for PlayStation®VR
    2016年10月13日配信。PlayStation VR向けVR映像。期間限定無料配信。

VRアクティビティ

    ゴジラVR
    2018年9月13日より『VR ZONE OSAKA』で、2018年11月3日より『VR ZONE SHINJUKU』で稼働のVRアクティビティ。

主なコラボレーション

シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
渋谷パルコの壁面オブジェ
シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
スターフライヤー シン・ゴジラジェット (JA08MC)
シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
新宿WEバス「ゴジラバス」(A20924)
シン・ゴジラ: あらすじ, 登場人物, 登場怪獣 
新宿WEバス歌舞伎町ルートの行き先表示(A20923)
    シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース
    庵野秀明らを中心に制作された、タイトルに「シン」を冠する映画4作品のコラボレーション。
      新世紀エヴァンゲリオン
      本作品の総監督の庵野が同じく総監督を務めるアニメ作品。2016年4月1日に発表された「ゴジラ対エヴァンゲリオン」の特設サイトにて、さまざまな商品やイラストが発表されている。
      こういった縁もあり、2021年劇場公開の『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』では東宝が東映カラーと共同で配給を担当している。
      シン・ウルトラマン
      本作と同じく「空想特撮映画」を銘打つ。『シン・ウルトラマン』冒頭に『シン・ゴジラ』のタイトルが現れる他、『シン・ウルトラマン』のキャストは同作品の公式サイトでも『シン・ゴジラ』に言及している。
      シン・仮面ライダー
    クレヨンしんちゃん
    2016年7月22日放映分の回にてコラボアニメ「しんのすけ対シン・ゴジラだゾ」が放送された。また、2017年11月10日には、後述の地上波初放送を記念して再放送された。なお、劇場版は本作品と同じく東宝が配給。
    スターフライヤー
    北九州空港に本拠を置く日本の航空会社。本作品のゴジラが機体に描かれたジェット機「シン・ゴジラジェット」が2016年12月まで就航し、機内では特別コラボグッズも販売された。
    京王バス新宿WEバス
    新宿駅周辺を循環する路線バス。TOHOシネマズ新宿最寄りの「ホテルグレイスリー新宿」停留所を経由する歌舞伎町ルートにて、2016年7月29日より専用車両の一台をシン・ゴジラ仕様のラッピングバスで運行する。歌舞伎町ルートの行き先表示にゴジラのシルエットを追加(表示は他のWEバス専用車も実施)、バス車内のショーケースではゴジラのフィギュアと新宿区の特別住民票を展示、降車ブザー音はゴジラの咆哮が流れる。
    スーパーロボット大戦X-Ω
    2016年8月1日より、本作品の公開を記念して前述の『ゴジラ対エヴァンゲリオン』のイベントが開催された。ゴジラ、『ゴジラ×メカゴジラ』などに登場する家城茜と3式機龍、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』とコラボした3式機龍乙型がゲーム内に登場した。
    パルコ
    2016年8月7日より建て替えに伴う休業が決まっていた渋谷パルコにて、建物壁面を突き破るようなゴジラのオブジェが制作された。
    白戸家ソフトバンク
    2016年11月3日から11日までは「いい買物の日」、19日以降は「Apple Pay」とのコラボレーションCMが放送された。
    日本中央競馬会
    2016年12月25日に開催される有馬記念とのコラボレーション。中山競馬場でゴジラを凍結させることが最終目的である。
    大田区
    ロケ地となった東京都大田区では、本作品の公開に合わせた地域PR施策が行われた。大田区商店街連合会によるゴジラモチーフのフラッグ掲出、区内銭湯でゴジラシリーズのポスター展示がされ、銭湯大田黒湯温泉第二日の出湯では2016年7月から11月初旬までの期間限定で、銭湯ペンキ絵師田中みずきによるシン・ゴジラをモチーフとしたペンキ絵が壁面に描かれた。
    第67回NHK紅白歌合戦
    「紅白対ゴジラ」と題したコラボレーション。横浜に上陸したゴジラが渋谷のNHKホールに襲来し、矢口ら巨災対メンバーや大河内の呼びかけによって、出場歌手の歌の力でゴジラを凍結させる「渋谷紅白迎撃作戦」を展開した。また、本作品の音楽を担当した鷺巣詩郎がオープニングテーマを作曲した。
    日比谷シャンテ(東京・日比谷
    前面にある合歓の広場を改装して「日比谷ゴジラスクエア」に改称し、『シン・ゴジラ』版ゴジラ像(高さ3m)を設置して2018年3月22日に除幕式を行った。
    博多祇園山笠
    2018年7月1日、キャナルシティ博多に『シン・ゴジラ』版ゴジラを題材とした飾り山が設置された。
    新幹線変形ロボ シンカリオン
    2019年12月27日に公開された『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』に本作品のゴジラが登場。序盤では発音ミクが操縦するシンカリオン H5 はやぶさと交戦する。終盤では主人公の速杉ハヤト操縦のシンカリオン E5 はやぶさ、碇シンジが操縦するシンカリオン 500 TYPE EVAと協力して敵を打ち倒す。
    にゃんこ大戦争
    2021年6月7日から21日まで、スマートフォン向けゲームアプリ『にゃんこ大戦争』との期間限定コラボイベントが開催された。時期は同年公開の『ゴジラvsコング』に重なるが、キービジュアルや公式Twitterには同作に登場するモンスターバース版のゴジラではなく本作品のゴジラが用いられている。

書籍

  • 『庵野秀明責任編集『シン・ゴジラ』公式記録集 ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ』株式会社カラー、2016年12月29日発売。ISBN 978-4-905033-08-0
  • 『シン・ゴジラWalker』出版社:KADOKAWA/角川マガジンズ、2016年7月22日発売。ISBN 978-4-04-895632-1
  • 『シン・ゴジラ【オリジナル・トートバッグ付き】』 出版社:宝島社、2016年7月15日。ISBN 978-4-80-025609-6
  • 『シン・ゴジラ&全ゴジラ怪獣大ずかん』 出版社:講談社、2016年7月26日発売。ISBN 978-4-06-344652-4
  • 『シン・ゴジラ×ぐでたま ランチボックスBOOK 出版社:宝島社、2016年8月9日発売。ISBN 978-4-800258-60-1
  • 『「シン・ゴジラ」、私はこう読む』 出版社:日経BP社、2016年10月25日配信、電子書籍
  • 『「シン・ゴジラ」をどう観るか』 出版社:河出書房新社、2016年10月26日発売。ISBN 978-4-309-27773-8
  • 『ゴジラ幻論 ――日本産怪獣類の一般と個別の博物誌』 出版社:工作舎、著:倉谷滋、2017年2月18日発売。ISBN 978-4-87502-482-8
  • 『シン・ゴジラ機密研究読本』 出版社:KADOKAWA、著:柿谷哲也、道上達男, 平岡秀一, 長谷川宗良, 小豆川勝見、2017年2月28日発売。ISBN 978-4-04-072208-5
  • 『シン・ゴジラ 造形作品集』 出版社:ホビージャパン、2017年3月17日発売。ISBN 978-4-7986-1406-9
  • 『シン・ゴジラ スコア音楽集/鷺巣詩郎』 楽譜、出版社: ヤマハミュージックメディア、2017年3月26日発売。ISBN 978-4-8002-6861-7
  • 『シン・ゴジラ 巨大不明生物との戦いの記録 (e-MOOK)』(分子構造解析図を大胆にプリントしたビッグトートバッグ付き) 出版社:宝島社、2017年3月28日発売。ISBN 978-4-8002-6861-7
  • 『シン・ゴジラWalker 完全形態』 出版社:KADOKAWA/角川マガジンズ、2017年3月31日発売。ISBN 978-4-04-895980-3
  • 『シン・ゴジラ GENERATION』 出版社:ホビージャパン、2017年3月31日発売。ISBN 978-4-7986-1417-5
  • 『シン・ゴジラ政府・自衛隊 事態対処研究 (ホビージャパンMOOK 789)』 出版社:ホビージャパン、2017年3月31日発売。ISBN 978-4-7986-1422-9
  • 『'16年鑑代表シナリオ集』日本シナリオ作家協会 編、日本シナリオ作家協会、2017年7月20日発行、ISBN 978-4-907881-06-1

音楽

  • 『シン・ゴジラ音楽集』(2016年7月30日発売)
    • 発売2週目で8,427枚(累積1.0万枚)を売り上げ、8月15日付オリコン週間アルバムランキングで前週34位→5位に急上昇した。『ゴジラ』関連作のアルバムTOP5入りは『GODZILLA THE ALBUM』は1998年5月25日付で5位を獲得して以来、18年3か月ぶり。8月29日付オリコン週間アルバムランキングでは3位にランクインした。
  • 『シン・ゴジラ劇伴音楽集』(2017年3月22日発売)
    • 上記『〜音楽集』とは異なり、映画本編で使用された音源をそのまま使用したものになっている。UHQCDでの発売となった。
    • 2016年10月12日に配信限定として、24bit/48kHzのハイレゾ音源(映画用音声フォーマット)で販売されていた。
  • Welcome to the stage!』(2017年3月22日発売)
    • 挿入歌「Who will know」を高橋洋子がカバーしたものが3曲収録されたシングル。

DVD・BD

オリコン週間BDランキング(集計期間:2017年3月20日 - 26日)で、『シン・ゴジラ』のBlu-ray Disc作品『シン・ゴジラ Blu-ray特別版』と『シン・ゴジラ Blu-ray』が、初週売上8.2万枚、5.5万枚で総合BD1位、2位を獲得した。同一作品による総合BD1位、2位独占は、邦画作品としては本作品が史上初となる。

オリコン週間BDランキング(集計期間:2017年6月5日 - 11日)で、『シン・ゴジラ Blu-ray特別版』が、累積売上枚数を10.0万枚とし、邦画BD作品史上初の累積売上10万枚突破作品となった。

TSUTAYA・レンタルDVDランキングで、2017年3月20日 - 26日、3月27日 - 4月2日と2週連続レンタルDVDランキング首位を獲得した。4月3日 - 9日のレンタルDVD週間ランキングも首位を獲得し、3週連続首位となった。4月10日 - 16日のレンタルDVD週間ランキングでは2位となった。

  • 2017年3月22日発売。東宝製作作品および実写邦画のセルソフトでは初となる4K Ultra HDブルーレイ版も同時リリース。
    • 本編映像は劇場公開時の映像・音声に対して音楽の音量、劇中テロップの調整などの変更が加えられたマスター(ver,2.0)となっている。
    • Blu-ray 特別版 3枚組(本編1枚、特典DISC(Blu-ray)2枚)、品番:TBR27003D
    • Blu-ray 特別版4K Ultra HD Blu-ray同梱 4枚組(本編2枚(Blu-ray&4K ULTRA HD Blu-ray(外付同梱))、特典DISC(Blu-ray)2枚)、品番:TBR27002D
    • Blu-ray 2枚組(本編1枚、特典DISC(Blu-ray)1枚)、品番:TBR27004D
    • DVD 2枚組(本編 1枚、特典DISC(DVD)1枚)、品番:TDV27005D

映像配信

映像配信サービス「TSUTAYA TV」による、2017年上半期視聴ランキング(2017年1月1日から同年6月30日までの期間に、視聴者数の多い順にランキング)では、総合2位、邦画1位という結果であった。

テレビ放送

  • 2017年7月8日20時から22時15分にWOWOWにてテレビ初放送。
  • 2017年11月12日21時から23時20分にテレビ朝日系列にて地上波初放送。不祥事のあった小出の出演シーンとエンドロールがカットされたほかは、ほぼ本編ノーカット。平均視聴率は15.2パーセントを記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。
  • 2018年1月28日22時から翌0時10分に日本映画専門チャンネルの『日曜邦画劇場』枠にてCS初放送。なお当日は、同じ庵野総監督によるテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』全話ならびに劇場版2作品一挙放送との同日放送であった。
  • 2018年12月16日21時から23時19分にテレビ朝日系列の『日曜プライム』にて2度目の地上波放送。前回の地上波放送でカットされた小出の出演シーンは放送された。平均視聴率は9.7%を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)。

備考

関連項目

脚注

注釈

出典

参考文献

  • 『シン・ゴジラ』パンフレット 2016年7月29日発行 / 発行所:東宝(株)映像事業部
  • 『ゴジラの超常識』[協力]東宝、双葉社、2016年7月24日(原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3 
  • 「宇宙船vol.156特別付録 宇宙船YEARBOOK 2017」『宇宙船』vol.156(SPRING 2017.春)、ホビージャパン、2017年4月1日、ISBN 978-4-7986-1434-2 
  • 『別冊映画秘宝 オール東宝メカニック大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2018年6月14日。ISBN 978-4-8003-1461-1 
  • 『「ゴジラ検定」公式テキスト』監修 東宝株式会社/協力 東宝 ゴジラ戦略会議、宝島社、2018年11月3日。ISBN 978-4-8002-8860-8 
  • 取材・文 渡辺麻紀 「押井守が語る、シンゴジラと庵野秀明」『TV Bros.』 764号 東京ニュース通信社、2016年9月10日発行、8 - 11頁。

外部リンク

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