Xbox 360(エックスボックス サンロクマル)は、マイクロソフトが2005年に発売した家庭用ゲーム機。
メーカー | マイクロソフト |
---|---|
種別 | 据え置き型ゲーム機 |
世代 | 第7世代 |
発売日 | 2005年11月22日 2005年12月2日 2005年12月10日 2006年2月24日 2006年3月16日 |
CPU | PowerPC カスタム 3.2GHz 3コア |
GPU | ATI カスタム 500MHz |
対応メディア | DVD DVD±R/RW CD CD-R/RW HD DVDドライブ(オプション) |
対応ストレージ | HDD USBメモリ メモリーユニット |
コントローラ入力 | ワイヤレス または 有線 (合計で4つまで) |
外部接続 | "E"モデル USB x 3 イーサネット接続用RJ-45 x 1 |
オンラインサービス | Xbox Live |
売上台数 | 8,400万台(2014年6月時点) 約162万台 |
最高売上ソフト | Kinect アドベンチャー! / 2,400万本 スターオーシャン4 -THE LAST HOPE- / 約21万本 |
互換ハードウェア | Xbox 360 コアシステム Xbox 360 アーケード Xbox 360 エリート Xbox One S Xbox One E |
後方互換 | 一部のXbox用ゲーム (要ハードディスクドライブ) |
前世代ハードウェア | Xbox |
次世代ハードウェア | Xbox One |
Xboxの次世代機種で、開発コード名はXenon。名称の「360」は360度全方向のエンターテインメント体験を意味するとされる。北米では2005年11月22日、欧州では12月2日、日本では12月10日に発売。略記には「X360」などがある。
2005年5月12日にXbox 360の発表がMTVを通じ、世界各国で放送された。その後も世界的にMTVとのタイアップを行っている。
日本国内での流通はハピネットが手掛け、日本マイクロソフトのオフィス内にハピネットの営業所が設置された。ハピネット幹部はXbox 360の販売について「前機種よりも遥かに良い感触を得ている」と語っていた。その後2016年にハピネットは流通を撤退しているため、海外ではまだ発売されていた期間である2016~2018年はXbox 360用ディスクソフトが日本で全く発売されず、2015年の「モンスターハンター フロンティアG9 プレミアムパッケージ」が日本においての最終作品となった。
2006年8月、マイクロソフトはXbox 360及びPC用ゲーム開発キットとして「XNA Game Studio Express」の無償提供を発表。これは同社の「Visual Studio C# Express」に、Xbox 360用にコンパイルする機能を付加したもの。実際にXbox 360で実行するにはXNA Creators Clubの会員になる必要がある(日本では4ヶ月4,800円、年間9,800円)。会員同士は独自のネットワークを通じてソフトを配布・共有でき、後にはインディーズゲームとして会員以外にも販売できるようになった。なお、すでにアメリカでは10以上の大学で授業への採用が決まっている。
エントリーモデルとしてハードディスクなどを省略したコアシステムが、欧米ではスタンダードモデルと同時に発売され、日本ではスタンダードモデル発売から約1年後の2006年11月2日に発売された。エントリーモデルは後にメモリーユニットと数本のゲームソフトを同梱したXbox 360 アーケードに切り替えられ、アメリカでは2007年11月18日に発売、日本でも2008年3月6日に発売された。
2007年3月28日にはHDMI端子と120GBのハードディスクを搭載した上位モデルXbox 360 エリートが発表され、アメリカでは同年4月29日に、日本では2007年10月11日に発売された。エリートはスタンダードモデルやコアシステムと異なり、本体やコントローラーが黒を基調としている。このモデルとその後登場された改良型モデルはRRoD問題がほとんど対処された。
2007年8月6日、米国で本体値下げを発表。スタンダードモデルは$50の値下げの$349.99、Eliteは$30値下げの$449.99、コアシステムは$20値下げの$279.99に。日本でも10月22日に11月1日からの値下げが発表された。
2008年9月11日に、日本国内でも60GBハードディスク搭載のスタンダードモデルが発売され、値段も34,800円から29,800円へと値下げされたほか、Xbox 360 エリートは47,800円から39,800円へ、Xbox 360 アーケードは、27,800円から19,800円へと値下げされた。
2009年11月17日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス「Facebook」と「Twitter」へのXbox Live上での対応を開始すると発表された。
2010年6月24日には250GBのハードディスクを搭載した新型モデルXbox 360 Sを発売。プロセッサをJasper CPU65nm GPU65nmからValhalla CPU/GPU統合45nmに変更、本体とアダプターが小型軽量化されている。これらの変更に加え、Xbox 360 S以前の機種で問題となっていた熱暴走対策のためにヒートシンクの変更等も行われている。エリート同様、黒を基調としたデザインであるが、つや消しマットブラックから、光沢あるピアノブラックに変更されている。新型機発売により従来のXbox 360 エリートが29,800 円(税込)から24,800円(税込)に、Xbox 360 アーケードが19,800円(税込)からオープン価格にそれぞれ価格改定された。
同年9月8日に行われた「Xbox 360 Media Briefing 2010」で、日本市場に向けたKinect(キネクト)の発売日と、ローンチタイトル10本が発表された。
同年9月9日には4GBのデータ保存機器が内蔵されているXbox 360 4GBを発売。Xbox 360 S本体は、250GBハードディスクモデルのものと同じ性能で、価格は19800円[税込]となっている。本体のデザインは250GBモデルとは異なり、Xbox 360 エリートと同じつや消しマットブラックとなっている。
同年11月1日より、Xbox Live上でXbox 360用オンラインサービス「ZUNEビデオ」による映像配信サービスが開始された。ワーナー・ホーム・ビデオ、パラマウントピクチャー、ユニバーサル・ピクチャーズ、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー、20世紀フォックス、バンダイビジュアルが、映像提供をすることが発表された。主に、ハリウッド映画、アニメなどが配信されている。
同年11月20日、Kinectが全国一斉発売。東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkibaにて「Xbox 360 Kinect 発売記念イベント」が行われた。
2013年6月11日に行われた『E3 2013』でXbox 360 Eを発表。北米では同日に発売を開始した。Xbox 360 E本体はXbox Oneのデザインを準じると共に、サイズや動作音などを改良。従来のモデルと価格は変更せずに販売。日本では同年9月19日に発売 。ラインナップは『Xbox 360 250GB』、『Xbox 360 4GB』、『Xbox 360 4GB + Kinect』の三つとなっている。
2016年4月20日、マイクロソフトはXbox 360 Eの生産終了を発表。本体や周辺機器は在庫がある限り販売をし、サポートやXbox Liveのサービスについては継続するとしている。Xbox 360本体のバージョンアップは2019年で打ち切られた。また、海外のソフト供給は2018年発売の「FIFA 19」まで続いた。
2023年2月17日、Xbox 360 ストア(ゲーム機内蔵ストア),Xbox 360 マーケットプレイス(Webストア)から一部の作品が購入できなくなった。ただし購入できなくなる作品は国によって異なる。
2023年8月17日、Xbox 360 ストア(ゲーム機内蔵ストア),Xbox 360 マーケットプレイス(Webストア)が2024年7月29日をもってサービスを終了すると発表した。これにより、ゲームやDLC、ビデオ コンテンツ等の購入が出来なくなり、「Microsoft 映画 & テレビ」アプリも同日にサポートが終了し、アプリ内で購入したビデオ等もXbox 360上では見られなくなる。ただし、購入済みのゲームは引き続きプレイ可能で再ダウンロードも可能。Microsoftストア(XB1、XSX/S、PC)で販売している後方互換対応タイトル(DLC等含む)、クラウドセーブやオンラインマルチプレイなどは2024年7月以降も影響は無く、引き続き販売やサービスは継続される。後方互換における注意点は、後方互換対応タイトルのゲーム内のメニューでDLCを直接購入できなくなり、Microsoft Storeで購入しなければならなくなる。
2005年11月22日に北米で発売、品薄状態の人気となった。テレビCMではローリング・ストーンズの「Jumpin' Jack Flash」が使われていた。一方2005年12月10日に発売した日本ではエンターブレインの調査によると2日間の売上は約6.2万台と、初代Xbox(3日間で約12.4万台)と比して低調なスタートとなった。同時発売のキラーソフトとして期待された『デッド オア アライブ4』の発売延期が原因と言われたが、同作を購入予定だったユーザはソフトの発売延期にかかわらず発売日に本体を購入したと見られ、同作の発売後に本体の売上が大きく伸びることはなかった。2006年1月28日に米マイクロソフトが発表した2006年度第2四半期の決算の中でも、2005年末時点のXbox 360の世界累計出荷台数が150万台(北米90万台、ヨーロッパ50万台、日本10万台)と、日本での不振が際立つ発表となった。
2006年6月末の発表では、世界累計出荷台数は500万台を突破しており、内訳は北米330万台、欧州130万台、アジア40万台。同年12月に『ブルードラゴン』の発売に伴い1ヶ月で10万台を超える国内売上げを記録、2007年初週に30万台を突破。2006年12月末日時点で世界累計出荷台数は1040万台を突破。2007年6月10日までのファミ通の調査では、日本の累計台数は40万台を越え、6月末での世界出荷台数は1160万台だった。同年11月、『エースコンバット6 解放への戦火』やバリューパックの発売などの影響により本体の日本における販売台数が50万台を突破、初代Xboxの本体日本国内販売台数を上回った。値下げ、およびPS3が翌週に廉価モデル発売を控えていた事もあり、11月第1週の出荷台数ではPS3を上回った。2008年6月末日までに世界累計出荷台数は2000万台を突破。8月24日の時点で日本国内推定累計販売台数は68万4695台となった。同年8月、『テイルズ オブ ヴェスペリア』の発売週に約25,000台の売上を記録し、各地で本体の品切れが発生したため公式サイトにお詫びを掲載した。2008年末までで世界累計出荷台数は2800万台を突破。また日本における推定累計販売台数は86万6167台となった。
2009年3月末には日本国内累計販売台数は100万台を突破。これにともないマイクロソフト株式会社は「ありがとうキャンペーン」を実施した。2010年末には140万台を突破。2011年6月末日までに世界累計出荷台数は5500万台を突破。Xbox 360本体やXbox LIVE デジタルコンテンツの好調に支えられてXbox史上過去最高を記録したが、その後は売上が減少傾向になった。2012年10月には世界累計出荷台数が7,000万台を突破した。2013年3月末日までの日本国内累計販売台数は約159万台。同年10月のマイクロソフトの決算発表によると世界累計販売台数は8,000万台を突破したことが分かった。
ハイビジョンに対応し、1920×1080までの解像度、走査方式はインターレースに加えてプログレッシブでの出力が可能となった。また、ゲームサウンドにおいてはドルビーデジタル5.1chサラウンドとリニアPCM2.0chステレオに対応する。
Xbox 360 S以降は新たに起動、ディスク排出の際に本体から電子音ではない特殊な効果音が流れるようになった。ディスクの印刷方式はPS2のようにシルク印刷とオフセット印刷が混在しているが、後年になるにつれてシルク印刷のディスクは少なくなったものの、PS2のように販売地域に応じてどちらか片方に偏ることはなかった。置き方は従来の家庭用ゲーム機に多い「横置き」と、発売時点では他にPS2だけで可能だった「縦置き」が出来た。
販売する地域のレイティング基準に応じた年齢制限機能を搭載。起動できるゲームやXbox Liveの利用を保護者が制限できる。制限機能は本体側から設定できないため、ブラウザーかスマートフォンでインストールしたXbox用セーフティアプリケーション上で親がサインインしたアカウントから設定する必要がある。また、一部ゲーム(ほとんどは日本でしか登場していないゲームか、初期のゲーム)にはリージョンロックが存在する。
ディスクの一枚当たりの容量はPlayStation 3用BD-ROMに劣るため、一部作品では二枚組のDVD-ROMが同梱されて販売される場合がある。その場合は二枚目がインストール専用ディスクとして扱われたり(「HALO 4」など)、一部のディスクによる部分的なインストールを必要とする(「バトルフィールド3」など)。インストールディスク、および一部作品はOS側のディスクの取り込み機能を利用できないが、インストールに使用しない側のディスクは取り込みが可能である。OS側で取り込んだディスク容量の部分を他のディスクの部分から切り替えて遊ぶ場合は、セキュリティ上の問題から該当するディスクに交換する必要がある。ゲーム内のデータインストールはXbox 360本体に内蔵された専用フォーマットの2.5インチHDDが必要であり、内蔵HDDを搭載しないと遊べない作品も2013年以降わずかに存在する。「スターオーシャン4」のような三枚組、「ロストオデッセイ」のような四枚組のDVD-ROMを使用する作品も存在。HDDは初期モデルの場合専用の形状のものを装填することになるが、専用のHDDケースの中に2.5インチHDDが埋め込まれている。
Xbox 360は専用メモリーユニット(56MBまたは256MB)、一部モデルの内蔵メモリー(4GB)、外付けUSB、内蔵HDD、クラウドストレージなどのデータの保存先の種類が豊富に存在するが、内蔵HDDのフォーマットはバイナリ単位で特殊な処理が施されているため、非公式のハードディスクに交換する場合は、Western Digital製の2.5インチHDDを用意したうえで特定の手順を踏む必要がある。初期型のXbox 360では特殊なケースにHDDが取り付けられているが、360S以降ではHDDに小型のケースを付けて直接本体に装填ができるようになっている。しかし、初代Xboxのゲームをプレイするためのデータはどのモデルでもマイクロソフト純正の内蔵HDDにしか存在せず、この方法を使って交換した場合は非公式ツールを使用してエミュレーターデータを追加した場合でも、初代Xboxのゲームは遊べない。また、内蔵HDDを外した本体でも初代Xboxのゲームは遊べない。本体の起動中にハードディスクを外したり、AVケーブルの切り替えスイッチを操作すると、本体は強制的に再起動する。一部のAVケーブルはただのコンポジットケーブルではなく、S/PDIF、コンポジット、D端子(海外製ケーブルの場合はコンポーネント端子)を同時に搭載したものも存在し、D映像端子、またはアナログ信号によるHD出力でXbox 360をプレイする場合はこのケーブルが必要になる。(360EではAV端子が接続できないため、D端子に非対応。)
ゲーム機としては珍しく、RGB端子によるPC用ディスプレイへの画面出力も対応。この場合、音声ケーブルはコンポジットになるが、ケーブルに同梱されたアダプターで3.5mm端子に変換することも可能。
データのキャッシュ機能も有する。長い期間ゲームをしているとキャッシュが溜まり、キャッシュは自動削除されないため、処理落ち・コマ落ち等が目立ってきたら、ストレージ機器のクリーンアップを要する。キャッシュ削除には2種類の方法があり、キャッシュのみクリアする方法と保存されている全てのタイトルアップデートもクリアする方法がある。
内部のOSは2005年に初出した後、2008年、2010年、2012年にほぼすべてのUIを変更した大規模アップデートが行われている。最初はメニュータブが極端に大きく表示されていたが、2008年ではUIが縦向きになり、2012年ではUIが横向きになった。2019年で本体のアップデートは事実上打ち切られているため、2023年時点ではXbox Liveの名称がXbox ネットワークに変更されていない。2010年では起動するときに出る「XBOX 360」ロゴの演出と音楽が変更された。2013年では一部のパッケージに表記されるXbox 360のロゴがXbox One用ディスクジャケットに近いデザインに変更され、ディスクジャケット裏面の注意書きの表記もXbox Oneと同じものが追加された。2024年以降のXbox 360向けXbox Marketplaceのサービス終了以降は、無料DLCがダウンロードできないことで一部作品の新規オンラインゲームのマルチプレイに支障が出るリスクがある。
一部の特別版のソフトに内蔵される特典ディスク(ゲーム本編が含まれていないディスク)は、本編ディスクを先に本体に挿入し、一度本編のゲームを起動しないと利用できない場合がある。主にHALO3などでこのような規制が行われている。
Windows XP Media Center EditionやWindows XP SP2搭載PC内の画像・映像・音声ファイルが再生でき、映像再生はWMV形式を、MCE環境ではMPEG形式もサポート。PCをホームサーバとして、Xbox 360をそのクライアントとする形態である。またMicrosoft XNAで開発されたプログラムは、PC、Zune HD、Windows Phone 7でも動く。
コントローラーはUSB接続であり、一部制限はあるがWindows XPとWindows Vista、Windows 7のPCでも使用可能。有線コントローラ用のデバイスドライバはマイクロソフトのサイトでダウンロードでき、無線コントローラーについても、受信機であるワイヤレスゲームアダプターが2007年5月24日に日本でも発売され、ワイヤレスヘッドセットやワイヤレスレーシングホイールとともに利用が可能に。この他Xbox LiveビジョンカメラもWindows Live Messenger等で使うWebカメラとして利用可能。のちのNintendo Switch用ライセンス品コントローラーもXbox 360用コントローラードライバーをあらかじめPCにインストールすることで同様に使用可能な仕様となっている。
Xbox SmartGlassは、Windows 8/iOS/Android/Windows PhoneデバイスをXbox 360のサブスクリーンとして使う機能。情報表示やリモートコントロールが行える。2013年3月現在、日本で対応しているゲームソフトは『Halo 4』や『Forza Horizon』など15タイトル。2018年5月18日でサービス終了となった。
2012年10月16日にIEのアプリの無料配信が開始され、全体的なUIは当時登場していたWindows 8に近いものになった。ただし、IEの全体的なサービス終了に合わせ、2022年6月15日以降は起動しても全てのサイトで「インターネットに接続できませんでした」のエラーが表示されるようになり、事実上使用不可能となった。
2011年ごろからアプリケーションが無料で配信開始された。全体的なUIは後にWii U版と統一されているが、Wii U版Youtubeが先にサービスを終了している。最大画質はPS3以降と異なり720p。
初期型の場合は専用のUSBアダプターを経由した噛ませ接続、360S以降はkinect用AUX端子を直接本体に接続することで、kinectが使用可能になる。Kinectには大量の設定項目が存在する上、キネクト本体を常に水平な場所に設置する必要がある。また、カメラの角度は内蔵のモーターによって若干自動調整が可能。設定項目は以下の種類が存在。Kinect内蔵のマイクをボイスチャットに使用することも可能。
Xbox 360では、Xboxに対応したソフトの一部をプレイすることが可能となっているが、両者にはアーキテクチャの互換性が無い。そのため、ソフト個別に対応したエミュレーターソフトをハードディスクにインストールする必要がある。互換性の都合上セーブデータはハードディスクに保存しないといけないことから、エミュレーターのデータ自体はXbox 360内のHDDに同梱されている。
エミュレーターソフトはXbox Liveより自動的にダウンロードおよびインストールされる。接続していない場合は、パソコンでダウンロードしてCD-R等に保存するか、郵送でエミュレーターソフトを取り寄せる必要がある。
2007年11月28日時点でXbox 360での動作に対応しているXboxソフトは日本国内で122本あり、売り上げが高かったタイトルを中心に対応作業を進める一方、マイナーなタイトルでもメジャータイトルの対応作業の結果、対応するようになったケースもあった。なおリージョンプロテクトされていないタイトルは日本国内版の本体で動作可能。
Xbox 360用ソフト | Xbox用ソフト | |
---|---|---|
左右スティック | 左右スティック | 左右スティック |
十字ボタン | 十字ボタン | 十字ボタン |
B | B | B |
A | A | A |
Y | Y | Y |
X | X | X |
LT | LT | L |
LB | LB | DUKE |
RT | RT | R |
RB | RB | SELECT |
START | START | START |
BACK | BACK | BACK |
本体は縦置き、横置きともにスタンド無しで可能である。
発売時期により大きく3つの型がある。
以下にXbox 360のバージョンを発売順に挙げる。
スタンダードモデル特有の特徴もいくつか存在し、「無線LANを搭載していない」、「メモリーカードスロットの搭載」、「Kinect用端子を搭載していない」事が挙げられる。コアシステム以前のモデル、アーケードのみ2010年あたりまでに出たファームウェアのバージョンアップに256MB以上のメモリーユニットが必要になることがある。逆に、2010年以降のファームウェアではUSBメモリに対応しているのでこのような事態は発生しない。最初の基板コードネームは「Xenon」であったが、2008年の「Jasper」モデルまで頻繁に基板が改良された。
2005年12月10日より発売。希望小売価格は日本では39,795円(税込)で、2007年11月1日に34,800円(税込)に値下げされた。アメリカでの価格は399.99$(後に349.99$に値下げされた)。現在は販売を終了している。
日本でのパッケージ内容は以下の通り。
日本以外では映像出力用のケーブルがコンポーネント HD AVケーブルとなっている。また欧米ではメディアリモコンとそれ用の乾電池2本は初回出荷分にしか同梱されなかった一方、それらの地域では初回出荷分以外でもヘッドセットが含まれている(オーストラリアやメキシコ等、日本と同様に「ヘッドセットなし、初回出荷分以外でもメディアリモコン同梱」という地域もある)。
アメリカでは2007年8月頃より、Premium System(スタンダードモデル)のHDMI端子搭載のスタンダードモデルの出荷が始まっている。Eliteとの差はHDDの容量と本体等の色だけである。このモデルで発熱対策が進んだため、RRoDはほとんど発生しなくなった。
日本でも「Xbox 360バリューパック」(2007年11月1日発売)や「Xbox 360 デビルメイクライ4 プレミアムパック」(2008年1月31日)に関してはHDMI端子搭載を公式に発表しており、バリューパック終了後のスタンダードモデル本体もHDMI搭載型になっている。
なお、将来的にスタンダードモデルの内部がHDMI端子搭載などエリートの物になることはエリートの発売前から予定されていた。
2008年9月11日からはHDDの容量を60GBに増やしたスタンダードモデルを29,800円(税抜28,381円)で発売。20GBモデルはオープン価格に改定し、在庫が無くなり次第販売終了。さらに2009年9月10日に、エリートのマイナーチェンジモデル(エリートからHDMI AVケーブル等を省略したもの、詳細は後述)が発売され、スタンダードモデルは在庫限りオープン価格に移行。在庫が無くなり次第発売終了。
2006年11月2日より発売。希望小売価格は29,800 円(税込)で、2007年11月1日に27,800円(税込)に値下げ。アメリカでの価格は299.99$(後に279.99$に値下げ)。 ハイビジョン出力には別途D端子 AV ケーブル等が必要。アメリカでは後述のアーケード発売後に販売終了となった。日本でも販売終了。
パッケージ内容は以下の通り。スタンダードモデルと異なり、地域によって映像出力ケーブルの違いはない。
ゲームのデータ保存には別売メモリーユニット(64MB、512MB)やハードディスクが必要。別売ハードディスク(20GB、60GB、120GB、250GB)を取り付ければスタンダードモデルと同等の性能になる。
2007年10月11日より発売。希望小売価格は日本では47,800円(税抜45,524円)、アメリカでの価格は479.99$(後に449.99$に値下げ)。2008年9月11日より39,800円(税抜 37,905円)に改定された。
パッケージ内容は以下の通り。欧米におけるスタンダードモデルのパッケージ内容をベースに、HDDを120GBに変更しHDMI出力用のケーブル類を追加した(ただし日本では非HDMI環境用のケーブルはスタンダードモデルと同じくD端子ケーブルである)。
単品の120GB HDDに付属しているデータ移行用のケーブルとディスクは付属していないが、120GB HDDに同梱されている物がそのまま利用でき、またエリート購入者向けにユーザーサポートでも提供する。
2009年9月10日に、新型エリートが発売になった。新型エリートとの違いはHDMI AVケーブルとD端子 HD AVケーブルが非同梱と価格の値下げ。旧エリートも、同価格の29,800円(税抜28,381 円)で発売され、在庫限りで終了。Xbox 360 Sの発売に伴い、価格は24,800円へと変更された。
先述したコアシステムと同じカラーリングの本体(HDMI端子搭載、同梱のケーブルはコアシステムと同様)に、無線コントローラを同梱したパッケージ。コアシステムに替わるエントリーモデルとして位置づけられている。アメリカで2007年10月18日発売、日本でも2008年3月6日に発売。2008年9月11日より19,800円(税抜 18,857円)に改定された。出荷時期により、256MBのメモリーユニットとXbox Live Arcadeタイトル5本(後述)を収録したディスクを同梱している物と、256Mメモリーユニットに相当する物を内蔵している物がある。Xbox 360 Sの発売に伴い、オープン価格へと変更された。
ディスクに収録されているXbox Live Arcadeタイトルは以下の5本(3600MSP相当)。『UNO』のみ400MSP、他は各800MSPで配信されている、または、していた物である。※UNOは2014年12月末に配信終了している。
また日本では同ディスクに以下の5本の体験版も収録している(『Marble Blast Ultra』体験版は配信終了している)。
価格についてはコアシステムと同様であるため、上記のXbox Live Arcadeタイトルで約5400円、256MBのメモリーユニットはこのパッケージ独自の物なので単純な比較はできないが、改定前の本体の価格としては8500円程度の値下げとなる。2008年12月末頃から出荷されているアーケードには省電力化された基板「Jasper」に256MBのメモリーユニットが内蔵され、HDDを装填していない場合にゲームをほとんどまともにプレイできなくなったり、特定の状況下で本体をバージョンアップできなくなるような事態を防いでいる。ただしメモリユニットは付属しない。このため、パッケージに注意を促すシールが貼られている。また、さらに後には先述のディスクの添付もなくなっている。
新型Xbox 360第一弾として2010年6月24日より発売。価格は29,800円。「Xbox 360 S 4GB」の上位モデルとして販売されていた。当初、本体外装に光沢のある「プレミアム リキッド ブラック」として販売されたが2011年初夏に一旦販売終了し、2012年2月23日からは、4Gモデルと同じマット加工の「リキッド ブラック」の販売が開始された。他、従来より以下の点が変更されている。
パッケージ内容は以下の通り。
2010年11月20日よりKinect発売の初回限定生産パックとして発売されたが、2011年6月2日より通常モデルとして販売。価格は39,800円。当モデルの通常販売に伴い販売終了となった「Xbox 360 S 250GB」(プレミアムリキッドブラックモデル)に、ゲームデバイス「Kinect」と、Kinect専用ソフト『Kinect アドベンチャー! 』が同梱されたパック。
新型Xbox 360のベーシックモデルとして、先に発売された250GBモデルに続いて、2010年9月9日より発売。価格は19,800円。 従来のXbox 360 アーケードに相当するモデルで、「Xbox 360 S 250G」との違いは、記憶装置がハードディスクではなく4Gバイトの内蔵メモリ。ヘッドセット別売。
パッケージ内容は以下の通り。
2010年11月20日より発売。価格は29,800円。「Xbox 360 S 4GB」に、ゲームデバイス「Kinect」と、Kinect専用ソフト『Kinect アドベンチャー!』が同梱されたパック。
2013年9月19日より発売。前機種S(slim)モデルからデザインが変更。後継機のXbox Oneに準じたものとなっており、更なる省電力化や静穏化もなされていた。初期のEモデルはCoronaのマザーボードを使用していたが、その後Winchester(ウィンチェスター)基板を使用。2019年に全てのモデルが生産終了済み。360Sからは以下の変更。
パッケージ内容は以下の通り。
発売当時の価格は29,800円(税込)。2014年12月1日に23,600円(税別)へと価格改定。
パッケージ内容は以下の通り。
発売当時の価格は19,800円(税込)。
上記、Xbox 360 E 4GBにKinectを同梱したパッケージ。 発売当時の価格は29,800円(税込)。
2014年12月4日よりAmazon限定発売。ゲームが二本同梱されている。
上記、Xbox 360 E 4GBに大容量500GBHDDと『Gears of War 3』(または『Call of Duty Ghosts』)と『Call of Duty Black Ops II』を同梱したパッケージ。 発売当時の価格は29,980 円(税抜)。
のちにマイクロソフトから発売されたXbox One、Xbox Series X/Sは、一部のXbox 360/Xboxソフトをプレイ可能である。ただし、Xbox 360 Kinectについては互換性がない。コンテンツによっては、Xbox 360上のマーケットプレイスのサービス終了後も購入できたり、リージョンロックがなくなったり、パフォーマンスが上昇したりする。
HDMI端子のあるモデルはないモデルに比べて便利なだけでなく、RRoDの発生率も減少する傾向にある。メモリーユニットの挿入口はS型で廃止。赤外線端子(メディアリモコン用)はすべてのモデルに搭載されている。
無印型(2005年) | S型(2010年) | E型(2013年) | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無印モデル(Premium,GO Pro) | Xbox 360 コアシステム(Core) | Xbox 360 アーケード | Xbox 360 スタンダードモデル | Xbox 360 エリート(Elite) | Xbox 360 S | Xbox 360 E | |||||
20GB | 60GB | 250GB | 4GB | 250GB | 4GB | ||||||
型番 | B4J-00037 2005年12月10日 | 64S-00017 2006年11月2日 | XGX-00007 2008年3月6日 | XGX-00029 2008年12月 XGX-00045 2009年4月 XGX-00062 2009年4月 | B4J-00113 2007年11月1日 | B4J-00184 2008年9月11日 | B4J-00128 2007年10月11日 FAA-00069 2009年9月10日 | RKH-00014 2010年6月24日 RKH-00054 2012年2月23日 | RKB-00014 2010年9月9日 | M9V-00016 2013年9月19日 | 1L9V-00016 2013年9月19日 |
本体のカラーバリエーション及び外装 | チルホワイト、光学ドライブのベゼルへのクロム塗装 | チルホワイト | チルホワイト、光学ドライブのベゼルへのクロム塗装 | プレミアムマットブラック、光学ドライブのベゼルへのクロム塗装 | プレミアムリキッドブラック (2012年2月23日よりリキッドブラック) | リキッドブラック | |||||
コントローラーとそのカラーバリエーション | ワイヤレス(周波数2.4GHz)、チルホワイト | ケーブル接続(ケーブル長3m)、チルホワイト | ワイヤレス(周波数2.4GHz)、チルホワイト | ワイヤレス(周波数2.4GHz、プレミアムマットブラック) | ワイヤレス(周波数2.4GHz、リキッドブラック) | ||||||
AVケーブル | D端子 HD AVケーブル[2] | コンポジット AVケーブル | D端子 HD AVケーブル[2] | D端子 HD AVケーブル[2] HDMI AVケーブル (2009年9月10日よりコンポジットAVケーブル) | コンポジット AVケーブル | ||||||
ACアダプタ (スタンダードモデルのみ古い機種のACアダプターほど下位互換がある) | 203W | 203W | 175W | 150W | 175W | 175W(後期型は150W) | 135W | 120W | |||
S/PDIF端子 | あり | なし | あり | あり(コンポジットAVケーブル付属の場合はなし) | あり | なし (これにより事実上DTSに非対応) | |||||
注)S/PDF端子を搭載した各種専用AVケーブルやオーディオアダプターを使用する事で対応(付属の専用AVケーブルに依存。付属AVケーブルがD端子 HD AVケーブルかHDMI AVケーブルの場合は同AVケーブルにS/PDIF端子がある)。 | |||||||||||
記憶装置 (HDD搭載の場合は初代Xboxの一部作品がプレイ可能) | 20G外付HDD | なし (HDDがない場合はファームウェア更新に支障が出る場合あり) | 256M内蔵メモリ、または256Mメモリーユニット(後期型は512M内蔵) | 20G外付HDD | 60GB外付HDD | 120GB外付HDD | 250GB内蔵HDD | 4GB内蔵メモリ | 250GB内蔵HDD | 4GB内蔵メモリ | |
HDMI (v1.2) 出力端子 | なし | なし | あり | ||||||||
イーサネットケーブル (イーサネット端子は全モデルに付随) | あり | なし | あり | ||||||||
WiFi(802.11b/g/n) | なし(オプション品USB接続) | あり(2.4Ghz帯のみ) | |||||||||
Kinect接続用ポート | なし(USB接続) | あり | |||||||||
ヘッドセット | なし | なし(欧米ではあり) | あり(黒) | なし | あり(黒) | ||||||
メディアリモコン | なし | あり | なし | ||||||||
Xbox Live 1ヶ月 ゴールドメンバーシップ[1] | あり |
日本ではゲームソフトを同梱した、以下のプレミアムパックが発売された。
また、アメリカでは先述したXbox 360 Arcadeの他に、『MARVEL ULTIMATE ALLIANCE』と『Forza Motorsport 2』を同梱した「Go Pro」および「Go Big」が2007年の年末商戦向けに発売された。この2つの違いはベースの本体で、Go Proはスタンダードモデルベース、Go Bigはエリートベースである。
これらに挙げるほぼすべての周辺機器はXbox One以降のXboxモデルとの互換性がない。Xbox 360の赤外線のコードは初代Xbox、Xbox One以降のものと異なる。
Kinect(キネクト)は2010年11月20日より発売された、コントローラーを使わずにプレイが出来るゲームデバイス。プレイヤーの様々な体の動きをキャプチャし、画面上に反映する。音声認識も搭載しており、ダッシュボードの操作にも対応している。Kinect専用及び対応ソフトが発売されている。Xbox OneシリーズKinectとの互換性は一切存在しない。
保存媒体については、Xboxの初期型で初期のバージョンの場合、ファームウェアのバージョンアップ時に容量が不足することがあり、その場合は256MB以上の外付けメモリーユニット、またはHDDが必要になる場合もある。本体OSが2010年4月以降のバージョンであればUSBメモリを記録媒体に使用可能となる。
Xbox 360 メモリー ユニット | Xbox 360 ハードディスク | Xbox 360 S メディア ハードディスク | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
64MB | 512MB | 20GB | 60GB LIVEパック | 120GB | 250GB | 250GB | 320GB | 500GB | |
価格(日本) (改定前) | 3,360円 (税抜3,200 円) | 5,775円 (税抜5,500円) | 9,975円 (税抜9,500円) | 11,550円 (税抜11,000円) | 18,900円 (税抜18,000円) | - | |||
価格(日本) (2008年9月11日改定) | OP 在庫限りで販売終了 | 5,250円 (税抜5,000 円) | OP 在庫限りで販売終了 | 無し | 15,750円 (税抜15,000円) | - | |||
価格(日本) (2009年9月10日改定) | 販売終了 | 3,150円 (税抜3,000 円) | 販売終了 | 9,975円 (税抜9,500円) | 15,750円 (税抜15,000円) | - | |||
価格(日本) (2010年3月11日改定) | 販売終了 | OP | 15,540円 | - | |||||
価格(日本) (2010年9月9日改定) | 販売終了 | OP | 15,540円 | - | |||||
価格(日本) (2011年11月2日改定) | 販売終了 | OP | 13,440円 | - | |||||
価格(日本) (2015年4月23日改定) | 販売終了 | OP | 13,440円 |
コンポジットAVケーブル以外は光デジタル音声出力(S/PDF)端子を搭載。 また、VGA HD AVケーブル以外はコンポジットAVケーブルとしても使用可能。D端子 HD AVケーブルおよびコンポーネント HD AVケーブルにはコンポジットAVケーブルとして使うときのために切り替えスイッチがある。
2005年12月14日、日本の一部報道機関がHD DVDドライブ搭載の新型が2006年春以降に発売になると伝えたが、マイクロソフト側はこの報道を否定。その後2006年1月5日に周辺機器として外付けHD DVDドライブを年内に発売すると発表。米国では同年11月7日に$199.99、日本では同年11月22日に20,790円(税込)で発売された。HD DVDおよびDVDの再生のみの対応であり、ゲームは起動できない。USBポートが2個ありコントローラなどを接続可能な他、ワイヤレスLANアダプターを取り付けることもできる(本体のUSB端子にHD DVDプレイヤーを接続し、HD DVDプレイヤーの背面に取り付ける形となる)。Windowsでも、ドライバーを手動でインストールすれば使用可能である。
HD DVDプレイヤー発売当時の本体はHDMI端子がない上にXbox 360はドルビーデジタル以上の上位音声規格に対応しなかったため、ドルビーデジタルプラスなど一部の音声フォーマットが使用不可となったが、既にXbox 360を購入済みのHDTVユーザには安価なHD DVD再生の選択肢となった。
マイクロソフトがHD DVDプレイヤーをXbox 360の周辺機器として発売したのは、PS3が、HD DVDの競合規格であるBlu-ray Discを標準搭載した事と関係が深いとみられている[要出典]。
2007年7月26日、米マイクロソフトは北米で8月からXbox 360 HD DVD プレイヤーの値下げを実施。同年8月1日から9月30日までに購入した人に5枚のHD DVD作品を無料提供。
2008年1月8日、米国で開催された家電展示会「2008 International CES」において、米マイクロソフトXboxグループマーケティングマネジャーのアルバート・ペネロが「消費者から要望があればBlu-ray Disc対応も考える」と柔軟姿勢をコメント。同年2月6日、北米・豪州などでプレーヤーの値段を$179.99から$129.99に引き下げ、5枚のHD DVD作品を無料提供したが、日本では値下げが発表されなかった。
2008年2月19日には東芝が「HD DVD規格」に基づいたプレーヤー及びレコーダーのグローバルな事業に関して終息させることを発表し、「PC、ゲームなど向けのHD DVDドライブについても顧客企業の需要に配慮しながら量産を終了することを決定」するとした。これを受けてか2008年2月26日にマイクロソフト株式会社は「Xbox 360 HD DVD プレーヤー」の生産終了を発表、しかしサポートについては継続するとしている。実質HD DVDプレーヤーはサポート終了している。
同世代ゲーム機と同様に、ネットワーク経由で定期的なシステムアップデートを実施。バグ・不具合を解消したり、新しい機能・周辺機器に対応するようになる。基本的に年2回ペースで大規模なシステムアップデートを、新しい周辺機器にあわせて小規模なアップデートを実施。
Xbox時代はサードパーティーから発売されるマルチプラットフォームのソフトが少なかったが、Xbox 360発売から1年後にPlayStation 3が発売されると、PS3と360で同時発売されるマルチタイトルソフトが増加した。ゲーム開発側にとっては開発費が高騰し単独プラットフォーム(特にPS3単体の場合)では採算が取りにくいことと、現行機のシェア争いの行方が不透明でリスク分散が求められるためである。もう一つの同世代ハードであるWiiが480pまででHDに非対応であるなど性能の方向性が異なる事も影響しており、多くのメーカーがXbox 360向けの開発にシフトする形となった。また、PS3または360単独で発売された作品の相互移植や、PS3で展開されていたシリーズ作品が続編では360とのマルチとなるケースもある。Xbox 360はHDMIが存在しない時代からHDで遊ぶことのできる数少ないハードであった。
日本では本機発売前、スクウェア・エニックスが『ファイナルファンタジーXI』の移植を早々と表明。『ストリートファイター』シリーズ他の製作に携わった、元カプコンの岡本吉起が設立したゲームリパブリックがソフトの提供を行うことを発表するなど大手メーカーも参入した。
2006年4月には日本国内で人気RPG作品をリリースしているトライエースなどのメーカーによるソフト開発や、Xbox Live Arcadeでの作品数拡充が発表された。12月7日にはファイナルファンタジーシリーズを手がけた坂口博信が立ち上げた開発会社ミストウォーカーが、完全オリジナルタイトルとなるRPG『ブルードラゴン』及び同ソフトが同梱されたコアシステム「ブルードラゴンプレミアムパック」が発売され、ソフトは1ヶ月で10万本の売り上げを達成。Xbox 360本体もプレミアムパックを含めて10万台以上を売り上げた。
2007年1月25日にギャルゲー『THE IDOLM@STER』の発売により、Xbox Liveで使う通貨マイクロソフトポイントの売上げが大きく伸び、2007年2月末における出荷台数に対するXbox Live会員の比率が最も高い国が意外にも日本であることが判明。それ以降も『THE IDOLM@STER』によるマイクロソフトポイントの売り上げ増は続き、『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』の発売までに『THE IDOLM@STER』のダウンロードコンテンツの売り上げは1億円、9月中頃までに1億5千万円を突破、2008年1月中旬の時点で3億円に到達した。同ソフトの販売本数も9月中旬の時点で5万本、2008年1月中旬に10万本に到達した。ダウンロードコンテンツの売上は全世界で3位と伝えられており、コンテンツ販売におけるビジネスモデルの例に挙げられるなど、Xbox Liveに関してはキラータイトルとして位置づけられている。
2008年6月に行われた「Xbox 360 RPG Premiere 2008」で『テイルズ オブ ヴェスペリア』と『インフィニット アンディスカバリー』の正式発売日やマルチタイトルソフトである『ラスト レムナント』Xbox 360版の先行発売や独占タイトル『スターオーシャン4 -THE LAST HOPE-』、『Fable II』、『Mass Effect』の発売が発表され、ソフトの充実がアピールされた。9月に行われた「Xbox 360 Media Briefing 2008」では本体の値下げに加え、『ニンジャブレイド』など国内外の幅広い新作ラインナップの紹介が行われた。10月に行われた「東京ゲームショウ2008」の基調講演ではXbox 360版『鉄拳6』、『NINETY-NINE NIGHTS II』、『Halo 3: ODST」などの新作が発表され、また大規模アップデートとなる「New Xbox Experience(新Xbox体験)」を11月19日から行う事が発表された。
2009年6月にロサンゼルスで行われたElectronic Entertainment Expoにて『メタルギアソリッドライジング』が発表された。同時に日本での発売も決定した。10月22日に発売された『週刊ファミ通』のクロスレビューにおいて、『ベヨネッタ』がXbox 360史上初の40点満点を獲得(PS3版は38点)。40点を獲得したのは初代Xboxから通じて初。
2010年1月26日に行われた「CAPCOM TITLE PREMIERE FOR XBOX 360」にて、『モンスターハンター フロンティア オンライン』を始めとする、Xbox 360向けタイトルの最新情報が発表された。9月8日に行われた「Xbox 360 Media Briefing 2010」で『FINAL FANTASY XIII ULTIMATE HITS INTERNATIONAL』や『Mass Effect 2』の日本での発売などが発表され、2011年春までにパッケージタイトルとKinect専用タイトルを合わせ、約100タイトルの発売を予定していることが明らかにされた。
2012年ごろから日本市場でXbox 360のソフトは急速に衰退を始め、事実上PS3がようやく売り上げ面で覇権を握るようになった。それ以降に発売されたディスク版ソフトウェアはプレミア化する傾向にある。2013年以降はXbox Oneの登場に伴い一部のディスクパッケージのロゴが変更され、最終的に海外では2018年までソフト供給が続いた。
2006年夏以降、日本ではイメージキャラクターにTOKIOを起用し「do! do! do!」というキャッチコピーのもとテレビコマーシャルなどで展開された。TOKIOを使ったコマーシャルは『ロストプラネット』で終了。
2007年以降は一部を除き、ゲーム画面をメインとしたコマーシャル展開を行っていたが、2010年頃には初期PlayStationの広告を手掛けていた小霜和也を起用、「課長イザワ」と「同僚モリト」Xboxロゴの顔をした「三六丸」の三人で、有力ゲームタイトルをXbox 360に引っ張ってくる為、マイクロソフト社内に架空の営業部署「Xbox特命課」を設立し、交渉先のゲームキャラクターを相手に体当たり営業を行うなど、どこか間違った営業をしながらも、契約はきっちり取ってくるCM展開を実施した。主なタイトルは「モンスターハンターフロンティアオンライン」「北斗無双」「バーチャロンフォース」「アイドルマスター2」「ファイナルファンタジーXIII」など。
また、Kinect発売当初のTVCMにはSKE48を起用していた。
アップデートの際にサーバ側も更新され、以下の様な問題が起きたことがある。
Xbox 360は発売当初からプレイ中の異常停止が指摘され、一部ユーザーからの集団訴訟に発展した。マイクロソフトは発生確率をごく僅かとしたが、ハードウェア設計とその他の諸問題は解決されず、北米で2006年12月に保証期間を90日から1年に延長。2007年4~6月期に全世界における修理交換のために10億5000万~11億5000万ドルを計上し、7月にはランプ3個が赤く点灯する場合に限り3年へと保証期間を延長した。保証期間切れのために有償修理したユーザーには修理代返金を実施。
原因は、熱による基板の変形など諸説が存在し、熱対策の甘さも指摘されている。2007年6月以降の修理分は熱対策が強化されているが、これに関してマイクロソフト側は「定期的な内部見直しの結果」として、故障問題に対する直接的な対応だという説を否定。
その後CPU周辺の見直しがなされ、2007年11月頃から、初期型より発熱量や消費電力の少ない「Falcon」と呼ばれているモデルが出回るようになった。日本でも11月から投入されたバリューパックはFalcon搭載型とされる。 2008年、ラストレムナント同梱版以降に出荷されたスタンダードモデルと2008年12月末から出荷されているアーケードモデルではGPUを65nmに変更しACアダプタを小型化した「Jasper」と呼ばれるモデルが出荷された。2010年6月から発売された「Xbox 360 S」からは、さらに消費電力を抑え小型化した「Valhalla」と呼ばれるモデルが出荷されている。
なお、本体が故障した場合に確実に出る可能性があるエラーは赤ランプは1つ、3つが光った場合のみであり、1つ光るエラーは画面上にエラーコードが表示されるが、3つ光る場合は画面自体が出力されない。上の画像は3つが光った場合のエラーであり、いわゆる「死の赤リング」である。1つが光るエラーでもエラーコードが「E74」の場合は確実に修理が必要である。なお、2つ光った場合は本体の熱暴走の警告、4つ光った場合はXbox 360のHDMIポートが搭載されていない初期型でAVケーブルを正しく差し込まなかった場合に出る警告である。360S以降は赤リングの部分が光らず、中央のランプのみが赤色に点灯するようになった。
This article uses material from the Wikipedia 日本語 article Xbox 360, which is released under the Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 license ("CC BY-SA 3.0"); additional terms may apply (view authors). コンテンツは、特に記載されていない限り、CC BY-SA 4.0のもとで利用可能です。 Images, videos and audio are available under their respective licenses.
®Wikipedia is a registered trademark of the Wiki Foundation, Inc. Wiki 日本語 (DUHOCTRUNGQUOC.VN) is an independent company and has no affiliation with Wiki Foundation.