艦上攻撃機(かんじょうこうげきき)は、航空母艦(空母)に搭載して運用する攻撃機。アメリカ海軍の場合、従来の雷撃機と艦上爆撃機とを統合するかたちで1946年に制定した。略して「艦攻」(かんこう)ともいう。
プロペラ機の時代には航空機をもって行う対艦船攻撃手段は雷撃と急降下爆撃が主であり、そのうち雷撃を主たる任務とする機種を、日本海軍では「攻撃機」と称した。そしてその中で空母に搭載する機体を「艦上攻撃機」と称した。ちなみに陸上基地で運用する攻撃機は「陸上攻撃機」、空母に搭載し急降下爆撃を主たる任務とする機種は「艦上爆撃機」と称した。
なお雷撃を専門に行う機体を総称して雷撃機ともいう。
第二次世界大戦・中後期より発動機の強化などを背景に、日本海軍で言う所の艦上攻撃機と艦上爆撃機の両者を統合する動きが現れた。またロケット弾や誘導爆弾などの発達に伴い、航空魚雷が対艦兵器としての役割を終えて対潜兵器としての性格を強めていったこともあり、1946年には、アメリカ海軍は雷撃機という機能分類を廃止し、艦上爆撃機とあわせて艦上攻撃機に統一した。
空母に搭載できる機数は限定されるため、作戦の多様性を維持するためには、艦載機(艦上機)は出来るだけ1機種で多くの任務をこなせることが望ましい。上述の艦上攻撃機と艦上爆撃機の統一もその考えに沿うものだが、近年ではそれが艦上戦闘機と艦上攻撃機の統一にも及んでいる。今日空母攻撃部隊の殆どはアメリカ海軍の運用するもの(空母打撃群)だが、アメリカ海軍からは、A-6イントルーダーの退役後、専用の艦上攻撃機は消滅し、F/A-18ホーネット戦闘攻撃機ファミリーが艦上攻撃機の任務を引き継いでいる。
大日本帝国
アメリカ合衆国
ジェット機になってからは、雷撃と急降下爆撃は廃れている。
アメリカ合衆国
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