紋別市(もんべつし)は、北海道北部(道東地方)に位置し、オホーツク総合振興局に属する市。
もんべつし 紋別市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(オホーツク総合振興局) | ||||
市町村コード | 01219-0 | ||||
法人番号 | 8000020012190 | ||||
面積 | 830.67km2 (境界未定部分あり) | ||||
総人口 | 20,233人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年2月29日) | ||||
人口密度 | 24.4人/km2 | ||||
隣接自治体 | 紋別郡興部町、滝上町、遠軽町、湧別町 | ||||
市の木 | ナナカマド | ||||
市の花 | ハマナス | ||||
他のシンボル | - | ||||
紋別市役所 | |||||
市長 | 宮川良一 | ||||
所在地 | 〒094-8707 北海道紋別市幸町2丁目1番18号 北緯44度21分23秒 東経143度21分16秒 / 北緯44.35644度 東経143.35442度 東経143度21分16秒 / 北緯44.35644度 東経143.35442度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
アイヌ語の「モペッ(mo-pet)」(静かである・川)から。市街地から約2 km東にある現在の元紋別地区を流れる、藻鼈川のアイヌ語名であったが、現市街地に番屋ができたことで、同地のアイヌが移り住み地名が移動し、後に広域地名となったものである。
漢字表記は当初「紋部津」「紋部地」「茂武遍津」「紋辺津」の字が当てられていたが、1869年(明治2年)8月15日の太政官布告による紋別郡設置、1875年(明治8年)5月通達による町村・港名への漢字採用にあたり「紋別」を当てたことで、現在の表記が定着した。
沙流郡門別町(現在の日高町)など、道内各地に同音の地名があるため、しばしば「オホーツク紋別」または「北見紋別」と呼んで区別される。
オホーツク総合振興局北部に位置、オホーツク海に面し、紋別港を有する。緯度は北緯44度、東経143度である。いわゆる「平成の大合併」以前では、いわき市、静岡市、札幌市、芦別市についで全国の市で5番目に広い面積を有していた。北海道のオホーツク海沿岸のほぼ中央に位置し、一帯の土地は内陸へ徐々に高さを増し、西部は南北に連なる北見山地に南部は東西に起伏する千島山系に囲まれている。農耕地は天塩岳にその源を発する渚滑川流域より南東シブノツナイ川流域におよび、酪農・畑作が中心となっている。弁天岬から弓状に伸びる海岸線は風波を避ける天然の良港で、オホーツク海屈指の港まちである。
主な河川としては渚滑川・渚滑古川・ウッツ川・藻鼈川が挙げられる。主な山岳は北見富士・立牛岳が挙げられる。 冬季は流氷が接岸。市の南部は高台が広がる。
沿岸部は寒冷多湿気団の卓越するオホーツク海の影響が非常に大きい海洋性気候であり、内陸部は寒暖の差が激しい内陸性気候である。
沿岸部は冬季は比較的温暖であるが、流氷が接岸する冬後半に冷え込みが厳しくなる特徴があり、暖流の影響を受ける道北の日本海側などと比べると比較的最低気温は下がりやすい。暖候期は基本的にはオホーツク海の低い海水温のため北海道内でも比較的低温な地域であり、5月の日中でも5℃を下回るような寒さに見舞われることもあるなど、6月にかけオホーツク海側特有の長引く湿潤な寒さが続く。しかし、稀に陸風である南西風によるフェーン現象により一転して顕著な乾燥高温となることがあり、 2019年5月26日には過去最高の最高気温となる37.0℃を記録している。1994年8月7日には最低気温が28.1℃という北海道内で最も高い最低気温を記録するなど、過去に熱帯夜を5回記録している。このように暖候期は風向による気温変動が非常に大きい。真夏日は平年値3.8日で毎年のように観測されており、道東の太平洋側沿岸部と比べると最高気温は上がりやすい方である。
一方の内陸部は遠軽町に近い気候で日平均気温は比較的低く湿度も低い。厳寒期は最低気温が-20℃を下回ることが多いが、降雪量は道央の日本海側より少なく、雪質は軽い。
紋別市南が丘町(紋別特別地域気象観測所、標高16m)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 9.5 (49.1) | 17.1 (62.8) | 18.7 (65.7) | 30.8 (87.4) | 37.0 (98.6) | 32.7 (90.9) | 36.3 (97.3) | 35.2 (95.4) | 34.2 (93.6) | 29.4 (84.9) | 22.5 (72.5) | 16.5 (61.7) | 37.0 (98.6) |
平均最高気温 °C (°F) | −2.3 (27.9) | −2.0 (28.4) | 2.3 (36.1) | 9.0 (48.2) | 14.2 (57.6) | 16.7 (62.1) | 20.6 (69.1) | 22.9 (73.2) | 20.7 (69.3) | 14.9 (58.8) | 7.2 (45) | 0.3 (32.5) | 10.4 (50.7) |
日平均気温 °C (°F) | −5.2 (22.6) | −5.3 (22.5) | −1.2 (29.8) | 4.6 (40.3) | 9.6 (49.3) | 13.0 (55.4) | 17.1 (62.8) | 19.3 (66.7) | 16.6 (61.9) | 10.5 (50.9) | 3.6 (38.5) | −2.6 (27.3) | 6.7 (44.1) |
平均最低気温 °C (°F) | −8.7 (16.3) | −9.4 (15.1) | −5.0 (23) | 0.7 (33.3) | 5.6 (42.1) | 9.9 (49.8) | 14.4 (57.9) | 16.4 (61.5) | 12.8 (55) | 6.2 (43.2) | 0.0 (32) | −6.0 (21.2) | 3.1 (37.6) |
最低気温記録 °C (°F) | −21.8 (−7.2) | −24.7 (−12.5) | −22.7 (−8.9) | −11.2 (11.8) | −3.3 (26.1) | −0.3 (31.5) | 4.3 (39.7) | 5.6 (42.1) | 1.6 (34.9) | −2.2 (28) | −11.8 (10.8) | −17.0 (1.4) | −24.7 (−12.5) |
降水量 mm (inch) | 44.4 (1.748) | 33.2 (1.307) | 35.4 (1.394) | 45.7 (1.799) | 58.4 (2.299) | 69.8 (2.748) | 108.6 (4.276) | 122.0 (4.803) | 127.6 (5.024) | 88.1 (3.469) | 64.6 (2.543) | 59.3 (2.335) | 860.8 (33.89) |
降雪量 cm (inch) | 87 (34.3) | 77 (30.3) | 62 (24.4) | 16 (6.3) | 1 (0.4) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 0 (0) | 21 (8.3) | 75 (29.5) | 338 (133.1) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 16.3 | 14.4 | 13.1 | 11.6 | 11.0 | 11.8 | 12.3 | 12.2 | 12.4 | 12.5 | 15.6 | 16.7 | 160.0 |
平均降雪日数 (≥1 cm) | 18.7 | 16.3 | 14.5 | 3.8 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 5.3 | 15.8 | 74.6 |
% 湿度 | 73 | 73 | 70 | 67 | 73 | 83 | 85 | 83 | 77 | 71 | 70 | 71 | 75 |
平均月間日照時間 | 98.7 | 114.2 | 160.1 | 174.7 | 179.3 | 154.7 | 143.2 | 145.0 | 157.3 | 149.3 | 103.5 | 95.2 | 1,675.2 |
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1956年 - 現在) |
紋別市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 紋別市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 紋別市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
紋別市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
2015年国勢調査によれば、以下の町または字は調査時点で人口0人となっている。
農業(畑作、酪農)、林業、漁業(特に毛がに・ホタテ)、観光業が中心となる産業である。 かつては郊外の山間地において金、水銀などを産出し、東洋一の産出量を誇った鴻之舞鉱山(金)や竜昇殿鉱山(水銀)などを抱えていたが、資源枯渇などによりいずれも昭和40年代には閉山した。
紋別市内を走る鉄道は無い。最寄り駅は、JR北海道石北本線遠軽駅となる。遠軽駅と当市との間に路線バスが走っている(所要時間約90分)。JTB時刻表には、紋別バスターミナルが中心駅として記載されている。
かつて市内を通っていた鴻紋軌道は1948年(昭和23年)に廃止、旧日本国有鉄道渚滑線は1985年(昭和60年)4月1日に廃止され、1987年(昭和62年)4月1日の日本国有鉄道の分割民営化後北海道旅客鉄道(JR北海道)に引き継がれた名寄本線は1989年(平成元年)5月1日に廃止となっている。
北紋バスが市内路線・長距離路線ともに運行する。
北紋バスとの共同運行で、以下の各社も乗り入れる。
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