放送まで
日付はいずれも2021年。
10月7日 当日の報道により、東京国際フォーラム での開催と、新型コロナウイルス対策に係る緊急事態宣言 が9月30日を以て解除されたことを受けて、観客を一定人数入場させて開催する方針であることが明らかにされた。 NHKの定例会見において、2年ぶりに有観客で開催すると発表された。また、観覧募集を初めてウェブで行うこともあわせて発表された。 10月17日 五木ひろし がこの日行われた自身のコンサートにおいて、前回 の50回出場を区切りとして、今回は出場しない意向である事を明らかにした。これにより第22回 (1971年)の初出場以来記録していた連続出場記録が前回の50回でストップした。 10月29日 司会者が発表された。これまで紅白両組および総合の司会となっていた呼称を「番組の進行とともに、紅組白組はじめご出演いただくすべての歌手・アーティストを応援する存在になる」として「新総合司会」に統一。あわせて、「コロナ禍で彩りに欠けた日々が続いたことから2021年最後の夜は世の中を少しでも『カラフル』に彩りたい」として、本年のテーマが「Colorful〜カラフル〜 」に決まったことも発表された。また、多様な価値観を認め合おうという思いも込め、番組ロゴは「横長の長方形で、左側の赤から右側の白へのグラデーション」を使い、区切りの無い中間色の存在を示唆したデザインが示された。ロゴの右端では、白から青へのグラデーションも加えられている。なお、翌年の第73回 でも司会の区分けはされていない。 11月19日 出場歌手が発表された。あわせて、特別企画として松平健 が出演し、「マツケンサンバII 」を歌うことも発表された。 12月9日 ラジオ中継担当者が発表された。 12月21日 曲目発表。松田聖子 の歌唱曲については出場可否の判断も含めて後日発表することになった。 12月22日 ゲスト審査員及び審査方法(後述)が発表された。 12月23日 特別企画として、日本を代表するアニメ・ゲーム作品である『ドラゴンクエスト 』『鬼滅の刃 』『エヴァンゲリオン 』の3作品の楽曲を取り上げる「カラフル特別企画 〜明日への勇気をくれる歌〜」を行うことが発表された。あわせてこの企画コーナーに東京都交響楽団 と高橋洋子 が出演することも発表された。あわせて「日本全国 大みそかの夜はカラフルに!」にて、細川たかし が第66回 (2015年)以来6年ぶりに特別枠で出場することも発表された。 12月24日 白組追加出場歌手として藤井風 が初出場することが発表された。 12月25日 特別企画としてさだまさし が、自身のカウントダウンコンサートの会場から生中継で出場することが発表された。 松田聖子の出場辞退が発表された。 12月26日 石川さゆり の歌唱時、KREVA とMIYAVI がゲスト出演することが発表された。3人のコラボ曲「火事と喧嘩は江戸の華」が披露される。 12月27日 特別企画としてケツメイシ が初出場することが発表された。 曲順が発表された。あわせて今回のオープニングVTRは牧野惇 と上水樽力が制作したものが使われることも発表された。 12月28日 BUMP OF CHICKEN が既に発表されている「なないろ 」に加え、2001年発売の代表曲「天体観測 」の2曲を披露することが発表された。また、連続テレビ小説『おかえりモネ 』のキャストのゲスト出演も発表された。 当日のステージ
今回は、東京国際フォーラム とNHK放送センター 内のCT-101スタジオの2か所から放送。出演者の中には放送センターとフォーラムの双方から出演するケースもあったため、放送センターのある東京都 渋谷区 からフォーラムのある東京都千代田区 に随時移動した。
前半 後半 結果 ゲスト審査員、会場審査員、視聴者審査員のそれぞれで優勢な方に1ポイントを与える3ポイント制となり、全組終了後の最終審査で集計を行い2ポイントを取った方が優勝となる。
ゲスト審査員(別記 ):白組(0 - 6 ) 会場審査員(フォーラムの観客全員):紅組(1,110 - 1,000) 視聴者審査員(総合テレビ・BS4K・BS8Kの視聴者 定員なし):紅組(2,189,150 -1,956,996) 総合結果は紅組 が優勝で前回に続き2連勝となった。紅組の連勝は第66回 (2015年 )・第67回 (2016年 )以来。なお、今回は例年行われる優勝した組の司会者への優勝旗授与は行われなかった。
なお、視聴者による中間投票で、1度目の投票では紅組が優勢だったが、2度目の投票では白組が優勢であった。最終投票の視聴者投票では紅組の方が多かった。
出場歌手
特別企画 、 初出場 、 返り咲き 。
脚注
選考を巡って 初出場は紅組4組、白組6組の計10組。返り咲きは4組。 Awesome City Clubはこの年リリースした「勿忘 」が9月時点でサブスクリプション再生回数が2億回を突破する大ヒットとなった。 上白石萌音はこの年下期の連続テレビ小説 『カムカムエヴリバディ 』のヒロイン・橘(雉真)安子役として出演するなど女優として活躍する傍ら、歌手としても精力的に活動し、6月にリリースした歌謡曲カバーアルバム『あの歌 』シリーズも好調なセールスを記録している。なお、連続テレビ小説の主演女優がその年の紅白歌手として出場するケースは第37回 (1986年)に出場した斉藤由貴 以来、35年ぶりである。 BiSHは結成7年で初出場。「楽器を持たないパンクバンド」のキャッチフレーズどおりのライブパフォーマンスで人気を集め、最新アルバム『GOiNG TO DESTRUCTiON 』など4作でオリコンチャート 1位を獲得している。 常田大希 が主宰する音楽ユニットmillennium paradeはこの年公開のアニメ映画『竜とそばかすの姫 』で主人公・内藤鈴 / Belle役を演じた中村佳穂をゲストボーカルに迎えたテーマ曲「U 」がヒットしている。 KAT-TUNはデビュー15周年で初出場。また、前回出場が決まっていながら新型コロナウイルスの感染判明で出場を辞退したSnow Manも2回目の選出で悲願の初出場となった。 DISH//はデビュー10周年。2017年にあいみょんが楽曲提供した「猫 」をYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE 」で披露したことがきっかけでブレイクした。また、メンバーの矢部昌暉は『天才てれびくんMAX/大!天才てれびくん 』の元てれび戦士 で6月から7月にかけて行われた同番組の舞台『天才てれびくん The STAGE 〜バック・トゥ・ザ・ジャングル〜』で主演を務めコロナ禍の中で舞台を大成功に収めたことが評価された。 平井大は耳に残る印象的な歌声と歌詞、キャッチーなメロディーラインが男女問わず高い人気を得たことで30歳での初出場を決めた。 布袋寅泰はアーティスト活動40周年。また、2020年東京パラリンピックの開会式 で演奏したことも話題となった。これまで妻の今井美樹 や石川さゆりのギター演奏でのゲスト出演はあったものの、BOØWY 時代を含め出場経験は無かった。 まふまふは2010年からニコニコ動画 の歌い手として活動、投稿した動画が若い世代を中心に人気を集めている。特に2021年5月5日に東京ドーム で開催された無観客無料配信ライブでは、最大約40万人が同時視聴する大成功を収めた。 返り咲き組ではBUMP OF CHICKENが6年ぶり2度目の出場。結成25周年に加え、この年上期の連続テレビ小説『おかえりモネ 』の主題歌「なないろ 」を担当している。デビュー40周年の薬師丸ひろ子は7年ぶり2度目、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』主題歌「アルデバラン」を担当するAIは4年ぶり4回目、宮本浩次は過去にエレファントカシマシ や椎名林檎との特別枠での出場はあったがソロとしては初出場となる。 特別枠の松平健については、SNS上で巻き起こった東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式での「マツケンサンバ待望論」が大きく影響したことが明かされている。 他に出場が噂されたのは(昨年までの連続出場を除く)、山崎育三郎 、ハラミちゃん 、なにわ男子 、新しい地図 、ウマ娘 プリティーダービー 、緑黄色社会 、優里 、Ado などがあった。 前回 の出場歌手より不選出となったのは紅組5組、白組7組の計12組。 前述の通り五木ひろしが出場辞退したことにより、今回の最多出場者は石川さゆりの44回目で、連続出場記録も38年連続となっている。 櫻坂46の渡邉理佐 (翌年5月22日に卒業)、菅井友香 (翌年11月9日に卒業)、土生瑞穂 (2023年11月25日に卒業)にとっても、各グループのメンバーとして今回が最後の出場となった。 曲順を巡って 紅組トリおよび大トリに6回出場達成のMISIA、白組トリに福山と、共に昨年と同じ組み合わせでトリに起用された。前者は3年連続の紅組トリかつ2年連続の大トリ、後者は2年連続の白組トリ。トリが前回と同じ組み合わせになるのは41年ぶり。
各種メディアが挙げていたトリの候補は以下の通りである。
スポーツニッポン(2021年11月20日付) - 「紅組トリおよび大トリは2年連続でMISIAが有力。白組トリは氷川きよしや福山を推す声が多い」 スポーツ報知(2021年12月22日付) - 「紅組トリおよび大トリは2年連続でMISIAが内定。白組トリは氷川きよしや福山が有力」 司会者
審査方法
今回の審査方法は以下の3つで構成されており、各投票の多い組に1ポイント与えられ、3ポイント中2ポイント取った組が優勝となる。
6人のゲスト審査員による投票 会場観覧者による投票 視聴者による番組連動データ放送を使用した投票 前回と同様に総合テレビ・BS4K・BS8Kの視聴者(NHKプラス とワンセグ での投票は不可)を対象に行い、視聴開始で1票、その後5分連続視聴を10回繰り返すことで票が増え(テレビ1台辺り最大5票)、全対戦終了後に票を投じる。前回と異なり紅白それぞれに手持ちの票を分割して投票することが可能。 ただし、今回のゲスト審査員は6人と偶数 であるため、3対3で分かれた上で、会場投票と視聴者投票もそれぞれ各組にポイントが与えられた場合、番組史上初の両組同時優勝および18年ぶりの完封戦の可能性もありえた。
ゲスト出演者
ゲスト審査員 特別企画 企画・応援ゲスト 演奏ゲスト その他の番組担当者 その他 第61回(2010年)から第71回(2020年)までの11年間『紅白ウラトーク』が実施されていたが、今回は副音声自体が無かった。 ステージのセットに使用された花の一部は東京都の大田市場 において、2021年の営業最終日に売れ残ったものを使用した。 実施本部長の杉山賢治は報道各社へのコメントを開催後に発表し、「2年ぶりに会場にお迎えしたお客様は、アーティストの皆さん、そして番組に大きな力を与えてくれました」と振り返り、「2年連続司会の大泉洋さんは、持ち前の明るさと話術で司会陣をリードしていただき、川口春奈さんも初司会とは思えない落ち着きぶりで、ともにご自身のカラーを十分に発揮され、まさに一体となって紅白を盛り上げてくれました」と評価したうえで、「改めまして、すべての出演者のみなさま、制作にあたりご協力いただいたみなさま、そして全国の視聴者のみなさまに心より感謝申し上げます」と視聴者に向けて感謝の意を示した。 後述の平均世帯視聴率が歴代最低となったことについて、前田晃伸 NHK会長は1月13日に行われた定例会見で「いろんな媒体で見られているので、単純に視聴率だけではないと思っている。見る手段が多様化しているのも事実。そのあたりをよく調査して、しっかりお応えしていく」と述べており、正籬聡 放送総局長も19日に行われた定例会見で「世帯平均視聴率だけを見て判断するのは危険だと思う」と述べた他、「いろんな指標を見ていく必要があるのでは。世帯視聴率オンリーでは一面的になってしまうし、視聴者のニーズに応えられなくなってくる」との見解を述べている。 この年から長らく続いてきた「終」の表記は廃止され、「制作・著作NHK」のみを表記されるようになった。 視聴率 ビデオリサーチ の発表によると、平均視聴率は前半が31.5%(前回 から2.7p減)、後半が34.3%(前回から6.0p減)で、後者については第70回 (2019年)の37.3%を3.0ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字となった(関東地区・世帯・リアルタイム)。個人視聴率は、前半が23・4%(前回から1.6p減)、後半が24・8%(前回から4.8p減)、平均視聴人数は2981万人だった。なお、瞬間最高視聴率は23時42分、この日のアーティストのダイジェスト映像が終わり、結果発表を待つ場面で世帯39.3%だった。
歌手別視聴率 脚注 関連項目 外部リンク
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