第一七一海軍航空隊(だい171かいぐんこうくうたい)は、日本海軍の部隊の一つ。南西諸島防衛の主力偵察機隊として、太平洋戦争終盤に最前線で哨戒・偵察・対艦攻撃に従事した。
昭和20年4月より沖縄の地上戦が始まり、陸海軍は天号作戦および菊水作戦に基づく航空特攻作戦を展開した。戦果確認や敵の所在を把握するために葉航空偵察が不可欠だが、海軍の沖縄向け偵察隊は台湾の第一三二海軍航空隊を保有するのみで、本土からの直接偵察は、特攻隊に随伴する誘導陸上攻撃機や護衛戦闘機に頼る状態だった。これを改善すべく、三四三空に属していた偵察第4飛行隊と第七六二海軍航空隊に属していた偵察第11飛行隊を統合し、新たに一七一空を新設し、鹿屋飛行場に展開した。
6月中も偵察出撃に向かっているが、菊水作戦も下火になっており、敵情報告に終始している。「戦史叢書」には偵察隊の行動は記述されているが、局地戦闘機隊に関する記述は極めて少ない。
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