歌志内市(うたしないし)は、北海道中部(道央地方)に位置し、空知総合振興局に属する市。全国最少の人口を有する市である。
うたしないし 歌志内市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(空知総合振興局) | ||||
市町村コード | 01227-1 | ||||
法人番号 | 1000020012271 | ||||
面積 | 55.95km2 | ||||
総人口 | 2,664人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年2月29日) | ||||
人口密度 | 47.6人/km2 | ||||
隣接自治体 | 芦別市、赤平市、砂川市、空知郡上砂川町 | ||||
市の木 | ナナカマド | ||||
市の花 | ツツジ | ||||
市の鳥 | ウグイス | ||||
歌志内市役所 | |||||
市長 | 柴田一孔 | ||||
所在地 | 〒073-0492 北海道歌志内市字本町5番地 北緯43度31分17秒 東経142度02分04秒 / 北緯43.5214度 東経142.0344度 東経142度02分04秒 / 北緯43.5214度 東経142.0344度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
2023年(令和5年)8月現在、全国47都道府県792市の中で最も人口の少ない市である。
かつては年間生産量約70万トンの石炭産業で栄え、ピーク時の1948年(昭和23年)には約46,000人の人口を記録。その後、石炭産業の衰退により減少した。
1981年(昭和56年)から2012年(平成24年)9月まで、長らく人口が1万人に満たない全国唯一の市だった。2007年(平成19年)11月以降は北海道の町制施行基準である人口5千人をも下回り、2023年(令和5年)現在も人口5千人に満たない日本で唯一の市となっている。道内の中札内村、更別村、新篠津村の人口をも下回り、また65歳以上が人口比の50%以上を占める限界自治体の一つである。
近年はかもい岳国際スキー場・市営かもい岳温泉など、観光開発に力を入れている。しかし、2009年度には財政健全化団体に指定されるなど、厳しい財政状況に立たされている。なお、財政再建団体への指定は免れている。
当地への鉄道開通に際し、当地を流れる河川名「オタシナイ」の音を採って命名された歌志内駅が開業し、のちの分村時に駅名がそのまま村名となった。なお、下流の「砂川」はこの「オタシナイ」を意訳して命名された地名とされる。
北海道空知総合振興局管内のほぼ中央に位置する。市のシンボル的存在である神威岳をはじめ、夕張山地の山々が連なる。西流して石狩川にそそぐペンケウタシュナイ川が市街地を貫流して大きな沢をつくっている。市域は主に山岳・森林地帯である。東は芦別市、西は砂川市、南は空知郡上砂川町、北は赤平市に接している。
歌志内の市域はかつてアイヌの居住および狩猟の地だったと考えられており、神威岳もアイヌ語のカムイヌプリ(熊や狼など野獣の多い山の意)から命名されている。19世紀初頭には西蝦夷地の上カバタ場所に属し、1831年(天保2年)以降はイシカリ場所に属した。市域は松前藩領から天領、松前藩復領、再び天領を経て、1859年(安政6年)以降は庄内藩の警護地となって明治維新を迎えた。
市役所が市域の東寄りに設置されている。2市3町地域づくり懇談会解散後、新たな連携、事務の共同化について検討中。
歌志内村(1897年 - 1940年) | ||||
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代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
1 | 加藤尚友三郎 | 1897年(明治30年)7月 | 1898年(明治31年)11月 | |
2 | 三上良知 | 1898年(明治31年)11月 | 1899年(明治32年)7月 | |
3 | 松谷栄太郎 | 1899年(明治32年)7月 | 1899年(明治32年)10月 | |
4 | 茅野一治 | 1899年(明治32年)10月 | 1903年(明治36年)6月 | |
5 | 立野峻太郎 | 1903年(明治36年)6月 | 1906年(明治39年)3月 | |
1 | 立野峻太郎 | 1906年(明治39年)4月 | 1906年(明治39年)8月 | 戸長より留任 |
2 | 黒沢作弥 | 1906年(明治39年)8月 | 1909年(明治42年)4月 | |
3 | 朝倉鴻一 | 1909年(明治42年)7月 | 1939年(昭和14年)6月 | |
4 | 阿部秀雄 | 1939年(昭和14年)7月 | 1940年(昭和15年)6月 | |
歌志内町(1940年 - 1958年) | ||||
1 | 阿部秀雄 | 1940年(昭和15年)7月 | 1946年(昭和21年)2月 | 村長より留任 |
2 | 本多繁吉 | 1946年(昭和21年)2月 | 1946年(昭和21年)11月 | |
3 | 大西光雄 | 1947年(昭和22年)4月 | 1956年(昭和31年)10月 | |
4 | 加藤正雄 | 1956年(昭和31年)11月 | 1958年(昭和33年)6月 | |
歌志内市(1958年 - ) | ||||
1 | 加藤正雄 | 1958年(昭和33年)7月 | 1974年(昭和49年)10月 | 町長より留任 |
2 | 齊藤譲一 | 1974年(昭和49年)11月 | 1980年(昭和55年)9月 | 在任中逝去 |
3 | 森永大 | 1980年(昭和55年)10月 | 1988年(昭和63年)10月 | |
4 | 堀内日出男 | 1988年(昭和63年)10月 | 1992年(平成4年)10月 | |
5 | 河原敬 | 1992年(平成4年)10月 | 2004年(平成16年)10月 | |
6 | 泉谷和美 | 2004年(平成16年)10月 | 2012年(平成24年)10月 | |
7 | 村上隆興 | 2012年(平成24年)10月 | 2020年(令和2年)10月 | |
8 | 柴田一孔 | 2020年(令和2年)10月 | (現職) |
定数:8名(欠員:1名)
任期:2023年(令和5年)4月30日
2006年(平成18年)6月、旧産炭地の夕張市、芦別市、三笠市、赤平市、歌志内市、上砂川町の6市町による「空知産炭地域総合発展基金」からの不適切な長期借り入れ(ヤミ起債)が発覚。この問題により借入額の一括償還を余儀なくされ、歌志内市は隣接する上砂川町と共に財政再建団体への転落が取り沙汰された。救済策として基金の一部(旧基金)が取り崩し可能となり、第三セクター(振興公社)へ健康の村施設を売却し、施設購入に対する補助金として旧基金を活用し償還財源を確保したため、ヤミ起債問題は解決した。
現在、姉妹都市はない。かつて、福岡県山田市と姉妹都市提携を結んでいたが、2006年、山田市が合併して嘉麻市となったことにより消滅。
炭鉱都市として大正時代に2万人を突破した人口は、昭和23年(1948年)に最多の4万6千人を記録した。昭和40年代に入ると、閉山が相次ぎ、昭和56年(1981年)には日本の市として初めて人口1万人を割った。人口は全国の市の中で最少で、現在も減少傾向にある。市区町村別に比較した「北海道の空き家率」で2013年調査では25.9%(全国平均13.3%)で4位にランクされる。
なお、2045年には人口が813人になることが国立社会保障・人口問題研究所の推計で予測されており、この通りに行くと2015年との比較増減率は77.3%減とされている(2019年時点)。
歌志内市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 歌志内市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 歌志内市 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
歌志内市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
2022年3月時点の人口と世帯数。
増減率は、5年前の2017年3月時点と10年前の2012年3月時点との比較。
人口 | 世帯数 | ||||||
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男性 | 女性 | 人口 計 | 増減(’17年) | 増減(’12年) | 世帯数 | 増減(’17年) | 増減(’12年) |
1,367人 | 1,498人 | 2,865人 | -17.88% | -32.73% | 1,744世帯 | -13.27% | -23.67% |
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている。
北海道警察本部
歌志内市消防本部(管轄:歌志内市)
主要施設のみ掲載。
コミュニティセンター
運動施設
かつての主力産業は炭鉱であった。閉山後の振興策として、札幌圏・道央自動車道へアクセスを売りとした工業団地(文珠団地)を分譲中。
郵便局
集配業務は赤平郵便局(ゆうゆう窓口は滝川郵便局の管轄)が担当。
※以下は廃局
市内に高等学校は存在しない。最寄りの高校は北海道砂川高等学校(砂川市)。
高等学校
中学校
小学校
最寄り駅は砂川駅である。かつては歌志内線が通っていたが、1988年に廃止された。その後北海道中央バス焼山線が代行バスとして運行していたが、2019年3月末をもって廃止した。
週刊東洋経済 「都市データパック 2020年版」 東洋経済新報社、2020年。
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