東海中学校・高等学校(とうかいちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、愛知県名古屋市東区筒井一丁目に所在し、中高一貫教育を提供する私立男子中学校・高等学校。
東海中学校・高等学校 | |
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北緯35度10分48.3秒 東経136度55分48.6秒 / 北緯35.180083度 東経136.930167度 東経136度55分48.6秒 / 北緯35.180083度 東経136.930167度 | |
過去の名称 | 浄土宗学愛知支校 東海中学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人東海学園 |
校訓 | 勤倹誠実 |
設立年月日 | 1888年11月7日 |
創立者 | 日野霊瑞 |
共学・別学 | 男子校 |
中高一貫教育 | 併設型(外部混合有) |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
学校コード | C123310000063 中学校) D123310000052 (高等学校) | (
高校コード | 23514J |
所在地 | 〒461-0003 |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
高等学校では、中学校から内部進学した生徒と外部から入学した生徒を高等学校第2学年から混合してクラスを編成する、併設混合型中高一貫校(詳細はその他を参照)。浄土宗教校の一つである。
東海学園講堂 | |
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講堂 | |
情報 | |
設計者 | 酒井勝、大脇勲、宮川只一 |
建築主 | 学校法人東海学園 |
構造形式 | SRC造 |
建築面積 | 909 m² |
階数 | 地下1階、地上3階 |
着工 | 1930年(昭和5年) |
竣工 | 1931年(昭和6年)7月 |
所在地 | 〒461-0003 愛知県名古屋市東区筒井1-202-4 |
座標 | 北緯35度10分48秒 東経136度55分46.02秒 / 北緯35.18000度 東経136.9294500度 |
文化財 | 国の登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 1998年9月2日 |
1888年(明治21年)浄土宗学愛知支校として名古屋市に設立された中高一貫の男子校である。旧制東海中学第二代校長は仏教学者で政治家の椎尾弁匡で、新制高校2代校長は後に浄土宗大本山百万遍知恩寺法主となった林霊法である。浄土宗に基づき仏教教育や情操教育を行う。
生徒の自主性を尊重する校風で、進学校として名高い。同一法人下に東海学園大学を擁すが、同大学への内部進学枠は有していない。制服は男子校の伝統の一つでもある金ボタン5個黒詰襟学生服(標準学生服、中学生は右胸部分に白の刺繍で姓名を入れている。なお2022年(令和4年)度から入学した中学生の制服には姓名の刺繍はなくなった。)。食堂(読み方は「じきどう」)も設置しているが、利用は高校生限定(テスト期間中等の特別な場合に限り、中学生の利用が認められる)。
1931年(昭和6年)に、昭和天皇御大典記念事業の一環として建てられた講堂は、国の登録有形文化財に登録され、1992年(平成4年)に名古屋市都市景観重要建築物等に指定されている。歴史的建造物からなる「文化のみち」の1施設として、ウォークラリーなどイベント時限定で公開されている。
生命尊重の仏教精神に基づく教育の下で、広く生命を尊重する「共生(きょうせい・ともいき)」の心を培うことを目指している。東海中学第2代校長の椎尾弁匡は、大正から昭和の初めにかけて共生の大切さを説いて共生運動を展開した。卒業生の、梅原猛は共生に関して多数著述し、黒川紀章は共生の思想を建築の領域で展開して最晩年に共生新党を結成して政界へ進出を試みた。
中学校は高校に比して宗教教育に力を入れており、阿弥陀仏を中心に学園関係者の御霊を祀る殿堂で学園の象徴の一つとされる明照殿(めいしょうでん・後述)で、「宗教」が授業される。平成の初期に全国の中学校でカリキュラムの偽装が問題視された時期は、一時的に「宗教」の科目は閉講された。
毎年、講堂にて音楽法要が行われ、それまでの1年間に亡くなった在校生・卒業生および学園関係者を弔っている。
朝礼の時に明照殿の方向に向かって教室内で拝礼する。また、4時限目終了後に、行事など校外の際も「食作法(じきさほう)」を実施し、法要や法話など浄土宗の教えに基づく行事が年間で行われる。
また、チャイムは「法然上人御歌」である、「月影」を使用している。
正門から入って正面にある学園のシンボルであり、1901年(明治34年)に建立された、日清戦争の戦病死者を弔うとする「仏教忠魂祠堂」という仏殿に始まった。その後一般教育では宗教を教えてはならないと旧文部省から通達されたため、阿弥陀仏とともに明治天皇、昭憲皇太后を祀っており、神仏にお参りをするのと同じように御位牌にお参りしているため、一つの宗派に偏らない宗教情操を養っているとした。そのため、現在でも明治天皇と昭憲皇太后の御尊牌が納められている。
現在の明照殿は1980年(昭和55年)に完成した3代目(初代(忠魂祠堂)は暴風雨で倒壊、2代目(旧明昭殿)は発展的解消により現存せず)で、建設当時現存していた同学園で最古の建造物である「旧理科棟」の一部が埋め込まれている。また、その中では現在、忠魂祠堂時代からの阿弥陀如来座像と共に、新明照殿完成とともに浄土宗の高祖善導の1300年の遠忌の年も相まって新製された、善導と宗祖法然の座像や先述の御尊牌、また亡くなった同窓生の位牌(新調)が祀られている。
東は豊橋市や浜松市から東海道新幹線利用で、西は岐阜県大垣市を越えて滋賀県米原市付近、南は三重県津市、下宿生を加えれば尾鷲市、北は岐阜県中津川市付近で、名古屋から半径約50キロメートルが目安となる。
毎年7月末に、三重県伊勢市二見町で中学1年生が全員参加する4泊5日の臨海学習である。担任のくじ引きでクラス別に色分けしたふんどし(水褌)を身につける。事前に行われる泳力テストで好成績を示した生徒は3キロメートル(ただし、気象条件等を考慮し、実際は75分間完泳で3kmを泳いだとみなされる)、あまり泳げない生徒でも1キロメートル(こちらは距離制)をそれぞれ完泳することを目標としている。泳げる順に「白」「白赤」「赤白」「赤」「特赤」の帽子をかぶる。初開催は1911年(明治44年)で、その後戦争による中断、開催日時や場所の変更が度々行われた。2020年(令和2年)は新型コロナウイルスの影響で、戦後初の中止となった。2021年(令和3年)は実施を前提に水褌を用意したものの、6月に海水浴場が使用できないとわかり、2年連続で中止となった。2023年に再開されたが、クラスごとに2つに日程が分けられ、期間も2泊3日と短縮された。
毎年9月の最後の週の土日2日間に公開される学園祭である。高校は「創立記念祭(記念祭)」、中学は「九月祭」と呼んでいたが、2019年(令和元年)より「東海高校・中学校記念祭」に名称統一された。以前はそれぞれ別日程であったが、2001年(平成13年)から同日開催となった。
毎年2月と6月の第4土曜日に開催される。通常、予約の必要はないが第39回から新型コロナウイルスの影響で完全予約制となっている。各界の著名人を講師として招聘し、講演を行う行事である。毎回のべ7000人ほどが訪れる。1つの講座での過去最高人数は第42回(2023年2月25日)の河野玄斗の1028人である。
運動系の体育部と文化系の学芸部を合わせて40以上の団体が部(クラブ)・同好会・愛好会として活動している。一部は中高一緒に活動する。兼部は基本的に許可されている。中学1年生と2年生は原則としてどれか一つの部活動に所属する。
近年は以下の大会で全国優勝している。
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
制服は冬服が黒の詰襟学黒ズボン、夏服は2022年(令和4年)度から変更されて従来の霜降ズボンに白地のポロシャツという形に変更された。(高校の夏のシャツは白地のカッターシャツまたはポロシャツ)。中学は制帽(夏は白の覆いをかぶせる)がある。中学の制服・制帽は100年近くほとんど変わっていない。
2021年(令和3年)度以前の夏服はグレーの開襟シャツ(通称「作業服」)に霜降ズボンが使われていた。
学年によって靴ひもなど備品の色が違う。この色は「青・黄・緑」の順に3年周期で決められている。2023年(令和5年)度は3年生が青、2年生が黄、1年生が緑を表す(ただし体操服等の色は黄の代わりに赤(臙脂色)が使われる)。
中学ではベージュの肩掛け鞄と黒色の補助鞄が指定されていたが、2021年(令和3年)度中学入学生より、肩掛け鞄に代わって黒色の指定リュック(校章入り)となった。考査および式典の日は補助鞄のみでの登校が認められる。身体の成長とともに中学2年生ごろから制帽をかぶる生徒が見られなくなる。
高校では靴・鞄は自由(ただし、クロックス、サンダル、下駄、草鞋は禁止)。中学では禁止されている携帯電話の持ち込みが許可されている。
高校2年生から全ての生徒が理系A群(理A)、文系A群(文A)、理系B群(理B)、文系B群(文B)に分けられ、成績上位者がA群に入れられる。
2023年(令和5年)度は、2年生のA組からE組までが理B、F組が文B、G組が文A、H組からJ組までが理A、3年生のA組からC組までが理A、D組が文A、E組が文B、F組からJ組までが理Bである。B群ではクラス人数がA群より少なく抑えられ、本人の希望に基づく英語グレード制授業(上級・中級・初級)が行われている。
高校3年生2学期末の時点で単位不認定の科目がある場合、1月に追試が行われる。この追試で単位を取得できないと、大講堂での卒業証書授与式に出席できない。なお、卒業式後に実施される追試に合格した生徒のためにも小規模の卒業式がある。
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