寿町(ことぶきちょう)は、神奈川県横浜市中区の町名。現行行政地名は寿町1丁目から4丁目(字丁目)。住居表示未実施区域。
寿町 | |
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町丁 | |
北緯35度26分22秒 東経139度38分22秒 / 北緯35.4395度 東経139.63933度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 神奈川県 |
市町村 | 横浜市 |
行政区 | 中区 |
人口情報(2023年(令和5年)4月30日現在) | |
人口 | 3,469 人 |
世帯数 | 3,034 世帯 |
面積() | |
0.07 km² | |
人口密度 | 49557.14 人/km² |
設置日 | 1889年(明治22年)4月1日 |
郵便番号 | 231-0026 |
市外局番 | 045(横浜MA) |
ナンバープレート | 横浜 |
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寿地区は首都高、根岸線を挟んで関内の反対側に位置する。日雇労働者が求職を行う寄せ場があり、その周辺に彼らが宿泊する「ドヤ」(簡易宿所)が100軒以上立ち並んでいる「ドヤ街」と呼ばれる地区である。寿地区は、東京都台東区の山谷、大阪市西成区のあいりん地区(釜ヶ崎)と並ぶ三大寄せ場の一つとされる。
寿地区周辺は、第二次世界大戦後、1955年までアメリカ軍によって接収されていた。接収終了後、職業安定所の寿町への移転や簡易宿泊所群の建設が始まった。これに伴い、日ノ出町周辺や黄金町付近の大岡川沿岸バラック群(大岡川スラム)、さらに水上ホテルといった宿泊施設から港湾労働に携わる日雇労働者が、大勢移入。まもなくドヤ街が形成された。
他の寄場とは異なる寿地区のドヤの特徴は「門限なし」「自室に入るまでの廊下での外履き」が挙げられる。
毎年夏には寿町フリーコンサートが、年末年始には越冬闘争が行われている。越冬闘争の主体は寿日雇労働者組合やキリスト者の団体など。
第二次世界大戦で大空襲によって焼け野原になった横浜中心部のうち、寿町界隈は接収解除後の10年間治安が乱れ、放火や乱闘騒ぎ、麻薬の売買、賭博、売春、売血事件が頻発した。中田志郎・著『はだかのデラシネ』(1983年)によると、あまりの無法状態に一部の人々は、開拓期のアメリカになぞらえて「西部の街」と呼んだという。
接収地の返還後、1956年頃より在日韓国人が多く進出するようになり、この一帯の地主となった(中田著・前掲書 205,267頁)。さらに1965年ころからは暴力団が台頭し、この街の支配を在日韓国人と二分することとなる。
2005年6月に今まで「ドヤ街」という雰囲気を払拭し、地域の活性化を図るために「YOKOHAMA HOSTEL VILLAGE」という計画が始動した。スローガンは「寿町「ドヤ」から「ヤド」へ」。この計画は簡易宿泊所が多くある当地域を活かして簡易宿泊所を改装・改良し、バックパッカーなど短期滞在者を多く呼ぼうというものである。観光地にも近く普通のホテルよりも安いため、評判はまずまずのようである。しかし近辺に風俗店などが並んでおり治安の面で問題があること、心ない一部の観光客が物見遊山で訪れ日雇労働者の写真を勝手に撮ってトラブルになる等の問題点が少なからずあり、それを解決することが今後の課題となっている。
2023年4月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
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寿町1丁目 | 470世帯 | 713人 |
寿町2丁目 | 463世帯 | 524人 |
寿町3丁目 | 1,857世帯 | 1,944人 |
寿町4丁目 | 244世帯 | 288人 |
計 | 3,034世帯 | 3,469人 |
国勢調査による人口の推移。
年 | 人口 |
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1995年(平成7年) | 3,078 |
2000年(平成12年) | 3,449 |
2005年(平成17年) | 3,929 |
2010年(平成22年) | 3,801 |
2015年(平成27年) | 4,075 |
2020年(令和2年) | 3,173 |
国勢調査による世帯数の推移。
年 | 世帯数 |
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1995年(平成7年) | 2,743 |
2000年(平成12年) | 3,114 |
2005年(平成17年) | 3,301 |
2010年(平成22年) | 3,360 |
2015年(平成27年) | 3,464 |
2020年(令和2年) | 2,721 |
市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
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寿町1丁目 | 全域 | 横浜市立南吉田小学校 | 横浜市立横浜吉田中学校 |
寿町2丁目 | 全域 | ||
寿町3丁目 | 全域 | ||
寿町4丁目 | 全域 |
2021年現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである。
丁目 | 事業所数 | 従業員数 |
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寿町1丁目 | 31事業所 | 552人 |
寿町2丁目 | 27事業所 | 324人 |
寿町3丁目 | 42事業所 | 234人 |
寿町4丁目 | 32事業所 | 219人 |
計 | 132事業所 | 1,329人 |
経済センサスによる事業所数の推移。
年 | 事業者数 |
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2016年(平成28年) | 134 |
2021年(令和3年) | 132 |
経済センサスによる従業員数の推移。
年 | 従業員数 |
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2016年(平成28年) | 954 |
2021年(令和3年) | 1,329 |
町内の警察の管轄区域は以下の通りである。
丁目 | 番・番地等 | 警察署 | 交番・駐在所 |
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寿町1丁目 | 全域 | 伊勢佐木警察署 | 寿町交番 |
寿町2丁目 | 全域 | ||
寿町3丁目 | 全域 | ||
寿町4丁目 | 全域 |
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