万波中正: 日本のプロ野球選手 (2000-)

万波 中正(まんなみ ちゅうせい、2000年4月7日 - )は、岡山県備前市生まれ、東京都練馬区出身のプロ野球選手(外野手、内野手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。

万波 中正
北海道日本ハムファイターズ #66
万波中正: 経歴, 選手としての特徴, 人物
2023年4月8日 京セラドーム大阪
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 東京都練馬区岡山県備前市生まれ)
生年月日 (2000-04-07) 2000年4月7日(24歳)
身長
体重
192 cm
99 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2018年 ドラフト4位
初出場 2019年8月14日
年俸 8000万円(2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
獲得メダル
日本の旗 日本
アジア プロ野球チャンピオンシップ
2023

経歴

リトルリーグ

友達に誘われ、練馬区立開進第二小学校の2年時に、投手としてブルーフェニックスで野球を始めた。

練馬区立開進第二中学校への進学後は、陸上競技部と東練馬シニアに所属。陸上競技の東京都大会では、1年時に100メートル 障害決勝で2位、3年時に砲丸投5kgの部で優勝した(記録は14m85)。その一方で、3年時には東練馬リトルシニアの外野手兼エースとして、リトルシニアの日本選手権大会でチームを準決勝進出に導いた。この時点で身長がおよそ190cmにまで達していたほか、ストレートで最速138km/h、バットのスイングで150km/hを超えるスピードを計測。野球でも陸上競技でも、このような身体能力を大一番で発揮してきたことから、「スーパー中学生」と呼ばれた。

高校時代

横浜高校進学後は、入学直後の春季神奈川大会から、外野手として背番号25を着けてベンチ入り。入学から1か月半の間に対外試合で2本の本塁打、背番号13で臨んだ5月の春季関東大会(明治神宮野球場)準々決勝の対千葉黎明高校戦では代打で適時二塁打を放つなど、「スーパー1年生」という異名を取るほどの活躍で注目を集めた。夏の第98回全国高等学校野球選手権大会では、横浜スタジアムで催された松陽高校との神奈川大会3回戦で、バックスクリーンの看板を直撃する公式戦初本塁打(推定飛距離135m)を記録。2学年先輩の藤平尚真や石川達也、1学年先輩の福永奨や増田珠などと共に、チームを阪神甲子園球場での本大会出場に導いた。本大会ではベンチ入りにとどまったものの、9月の秋季神奈川大会から4番打者に抜擢されると、投手としても救援で登板を重ねた。

2年時夏の第99回全国高等学校野球選手権大会で、再び甲子園球場に登場。「4番・右翼手」として秀岳館高校との初戦へ出場すると、2打数1安打を記録したが、チームは初戦敗退を喫した。さらに、秋の神奈川大会では、鎌倉学園高校との準々決勝でチーム3年ぶりのコールド負けを経験。

3年時の春先には、関東大会の序盤にベンチ入りのメンバーから外れるほどの不振に見舞われた。夏の選手権南神奈川大会でも1次登録の段階でベンチ入りのメンバーから外れていたが、後に背番号13ながらメンバーへ登録されると、チームの3年連続本大会(第100回全国高等学校野球選手権記念大会)出場に貢献。4番打者へ復帰した立花学園高校との準々決勝で横浜スタジアムのバックスクリーンを直撃する本塁打を再び放ったほか、出場した4試合通算で打率.542、2本塁打、12打点という好成績を残した。背番号9を着用した本大会では、2回戦まで通算2試合で9打数無安打と振るわなかったが、金足農業高校との3回戦で吉田輝星から5打数2安打を記録。しかし、チームがこの試合で敗れたばかりか、万波自身も3試合通算で打率.143、5三振と精彩を欠いた。

それでも、高校時代に対外試合で通算40本塁打を放った実績や潜在能力の高さを背景に、2018年10月25日に行われたドラフト会議では、外野手として北海道日本ハムファイターズから4位指名を受け、契約金3500万円、年俸520万円(金額は推定)という条件で入団した。背番号は66。日本ハムでは、前述した吉田や、その吉田と選手権第100回本大会決勝で投げ合った末に優勝投手になった柿木蓮(大阪桐蔭高校)、2回戦で対戦した野村佑希(花咲徳栄高等学校)も万波の前後に相次いで指名され、いずれも交渉後に入団したため、万波のチームメイトになった。

日本ハム時代

2019年は吉田・柿木と揃って春季キャンプを二軍で迎えた。オープン戦期間中の3月3日に1日限定で一軍に昇格すると、本拠地における対横浜DeNAベイスターズ戦(札幌ドーム)に「9番・右翼手」としてスタメンでフル出場。以降は二軍で実戦経験を積んでいた。イースタン・リーグの公式戦で開幕から8月上旬までに67試合の出場で10本塁打を放ったことなどを背景に吉田が先発した8月14日の対千葉ロッテマリーンズ戦(東京ドーム)で「9番・左翼手」としてスタメンで一軍公式戦にデビュー。一軍公式戦全体では2試合の出場で4打数無安打に終わったが、イースタン・リーグの公式戦では90試合の出場でチームトップ(リーグ4位タイ)の14本塁打を記録した。

2020年は打撃の安定感を欠き、一度も一軍昇格できずにシーズンを終えた。

2021年の春季キャンプは二軍スタート。しかし開幕すると二軍14試合に出場して打率.340、5本塁打、19打点と結果を残し4月9日に一軍に昇格。同10日の対オリックス・バファローズ戦(京セラドーム大阪)に「7番・右翼手」として2年ぶり2回目のスタメン出場すると、山﨑福也からプロ初安打となる二塁打を放った。4月26日に出場選手登録を抹消されたが、5月1日に一軍再昇格すると、同7日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦(札幌ドーム)では、万波の横浜高校の先輩でもある涌井秀章から中前適時打を放ちプロ初打点を記録するも5月16日に再び登録抹消。6月9日には一軍登録されると、同13日の対横浜DeNAベイスターズ戦(札幌ドーム)で今永昇太からプロ初本塁打を放った。7月15日開催のフレッシュオールスターゲーム2021に選出され、頭部死球を受けながらもフル出場。守備では強肩で補殺を記録、打撃では二塁打を放ち、攻守で存在感を示した。

2022年はオープン戦で5本塁打11打点の結果を残し、開幕一軍を勝ち取った。しかし、開幕スタメンは勝ち取れず、開幕2戦目までは3打席で3三振と快音は響かなかった。開幕3戦目で9番右翼手で今期初スタメン出場を果たすと、2打席目で一時同点となる1号2点本塁打を放った。4月17日の千葉ロッテマリーンズ戦(ZOZOマリンスタジアム)では0−0で迎えた延長十回表にロッテ三番手西野からその試合、チーム唯一の安打である先制、決勝本塁打を放つ。6月3日の阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)では先発のアーロン・ウィルカーソンの初球を捉え、左中間への第10号ソロ本塁打を放ち、自身初の2桁本塁打を達成した8月27日の福岡ソフトバンクホークス戦(札幌ドーム)では、先発の武田翔太から本塁打を放ち、守備でも好捕球を見せ、コディ・ポンセのノーヒットノーラン達成を援護した。

2023年は開幕から出場を続け141試合に出場する。5月30日のヤクルト戦では12球団2桁本塁打一番乗りを果たすなどして、5月の月間MVPを受賞する。更に初出場となる7月16、17日に行われたマイナビオールスターゲームではオールスター初打席で初本塁打、史上初となるオールスターデビューからの2試合連続本塁打を記録し第2戦オールスターMVPを受賞。第1試合敢闘賞、第2試合最優秀選手賞、マイナビドリーム賞を受賞し合計賞金500万円と年俸(2000万円)の4分の1を2日で稼いだ。9月16日の福岡ソフトバンクホークス戦(エスコンフィールドHOKKAIDO)で先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を同じ試合で放つ活躍をする。またこの本塁打でスカパー!サヨナラ賞を受賞した。この年は最後まで本塁打王を争ったが、最終的には25本塁打で4位となり、あと1本及ばなかった。しかし自身初となるベストナイン、ゴールデングラブ賞(いずれも外野手部門)を獲得した。10月24日、アジアプロ野球チャンピオンシップ2023の日本代表選手に選出された。

選手としての特徴

192cm、97kgと恵まれた体格に、抜群の身体能力の持ち主。走攻守において野性的かつ躍動感溢れる強肩強打のプレーが特徴。三振を恐れないフルスイングから繰り出す長打力、積極果敢な走塁、外野の全ポジションを守れる広い守備力が魅力。遠投110メートル、50メートル走6秒2、高校通算40本塁打。

全力プレーを心掛けており、攻守交替を駆け足で行ったり、一塁までは必ず全力疾走したりなど、一軍でも二軍でも溌溂とした姿勢を見せる。自身のストロングポイントとして「声がでかい」ことを挙げており、ベンチからも大声で盛り上げる。

能力とポテンシャルは高いと認められるが調子にムラがあるともいわれている。

人物

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2019 日本ハム 2 4 4 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000 .000
2021 49 133 126 12 25 9 1 5 51 13 0 1 0 1 4 0 2 53 3 .198 .233 .405 .638
2022 100 314 296 28 60 10 2 14 116 40 0 2 2 2 12 0 2 112 2 .203 .237 .392 .629
2023 141 582 533 69 141 33 0 25 249 74 2 1 2 2 41 2 4 138 12 .265 .321 .467 .788
通算:4年 292 1033 959 109 226 52 3 44 416 127 2 4 4 5 57 2 8 305 17 .236 .283 .434 .717
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最多

年度別守備成績



外野 一塁
























2019 日本ハム 1 0 0 0 0 ---- -
2021 41 71 1 1 0 .986 -
2022 87 150 5 2 1 .987 -
2023 117 226 5 4 2 .983 23 137 17 3 14 .981
通算 246 447 11 7 3 .985 23 137 17 3 14 .981

表彰

記録

    初記録
    その他の記録

背番号

  • 66(2019年 - )

登場曲

代表歴

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク

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