リオニ川(リオニがわ)またはリオン川(リオンがわ、グルジア語: რიონი、英: Rioni River、Rion River)は、南コーカサスのジョージア西部を流れる主要河川。同国ラチャ地方(英語版)のコーカサス山脈に源を発し、西へ流れ黒海に注ぐ。河口にはポティ(古代のファシス)の町がある。クタイシ(古代のコルチス)もこの川沿いに位置する。
リオニ川 | |
River | |
クタイシを流れるリオニ川 | |
国 | ジョージア |
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市 | クタイシ, ヴァニ, サムトレジア, ポティ |
源流 | コーカサス山脈 |
合流地 | 黒海 |
- 所在地 | ポティ |
長さは327km、流域面積13,400km2であり、全体がジョージア国内にある川では最長である。川はコーカサス山脈南側の標高2960m地点からはじまっている。
河口両側には泥炭地と湖が発達している「コルヘティ地域中央部の湿地群」があり、1997年にラムサール条約登録地となった。一帯には淡水のヨシ原と汽水域の塩生植物の群落があり、オジロワシやミサゴの営巣地となっている。
古代ギリシャではファシス川(Φᾶσις)として知られ、ヘーシオドスの『神統記』、ロドスのアポローニオスの『アルゴナウティカ』、ウェルギリウスの『ゲオルギカ』、アエリウス・アリスティデスのAd romamなどの文献に「海の航行東限」として記されている。ソクラテスは『パイドン』で「ヘラクレスの柱とファシス川の間は世界の一部に過ぎない」とした。
コウライキジの学名のPhasianus colchicusは、この川からコウライキジが西へ渡ったことが由来とされる。
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