『トップシークレット』(英題:Bionic Commando)は、カプコンが制作した1987年3月稼働のアーケード用横スクロールアクションゲーム。
ジャンル | 横スクロールアクション |
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対応機種 | アーケード (AC) 対応機種一覧
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開発元 | カプコン第一開発室 |
発売元 | カプコン |
プロデューサー | 藤原得郎 |
デザイナー | 藤原得郎 |
プログラマー | やまうちとしひろ 小松多恵 |
音楽 | 藤田晴美 |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア | 業務用基板 (896.25キロバイト) |
稼働時期 | 1987年3月 1987年 発売日一覧
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対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
デバイス | 8方向レバー 2ボタン |
CPU | MC68000 (@ 10 MHz) |
サウンド | Z80 (@ 4 MHz) YM2151 (@ 3.580 MHz) |
ディスプレイ | ラスタースキャン 横モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット1024色 |
ワイヤーを利用したアクションを特徴とする本作は、後にホビーパソコンや家庭用ゲーム機に移植されたほか、ファミリーコンピュータ用に発売された『ヒットラーの復活 トップシークレット』のように、ゲーム性がアレンジされた作品もある(#他機種版)。移植・アレンジ作品の発売後には続編も発売された(#続編)。なお日本国外版の題名はBionic Commando(バイオニック・コマンドー)であるが、日本国内でも1992年以降に発売された作品はそれに倣っている。
本項では、本作を基に作られた家庭用ゲーム機作品についても併せて記述する。
制限時間内にスタート地点から上方向(もしくは右方向)にあるゴールへ到達することが目的。主人公は、『戦場の狼』(1985年)の主人公「スーパージョー」で、ワイヤーも一種のバイオニックアームという設定となっている。
操作はレバーと2つのボタンで行う。1つ目のボタンで銃を発射して攻撃する。銃は水平方向にしか撃てないが、立ち状態としゃがみ状態とで異なる高さに撃ち分けることができる。2つ目のボタンは左手のワイヤーガンからワイヤーを発射する。通常は水平に発射され、真上・斜め上にも発射することができる。ワイヤーの先端が地形に接触するとそこに引っ掛かり、そこからワイヤーを巻き取り、その方向に移動することができる。途中で引っ掛けたワイヤーを離すことも可能。
主人公はジャンプをすることができないが、上方向にある足場(木の枝など)にワイヤーを引っ掛けて巻き取ることで、上方向に移動することができる。また斜め上方向に引っ掛けると、振り子の様に振幅し、振幅中にタイミング良くワイヤーを離すことで、横方向へ飛び、穴や敵の頭上を越えられる。また、その振幅する勢いで一部の敵を体当たりで弾き飛ばすこともできる。
移動以外にも、ワイヤーで遠くのアイテムを引き寄せたり、一部の敵を転ばせたりできる。
なおアーケード基板は新旧2つのバージョンがあり、新バージョンではバグや難易度、その他細かな仕様が修正・変更されている。また、日本版と海外版とでは主人公のデザインに違いがあり、日本版は頭身が低く目も大きい、デフォルメされたデザインだが、海外版は目が小さく、頭身も高めのデザインへ変更された(同時に画面左下の残機表示のデザインも変更されている)。
世界戦争から十数年、奴は巨大ミサイルを開発し再び甦った。
旧連邦軍は、奴の計画の全容を解明しようと特殊部隊を結成し、敵基地へと潜入させることに成功した。
特殊部隊に課せられた使命は、敵の国際的陰謀を調査すること、そして巨大ミサイルの破壊であった。
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | ヒットラーの復活 トップシークレット Bionic Commando Bionic Commando | 1988年7月20日 1988年12月 1990年10月26日 | ファミリーコンピュータ | カプコン第1企画室 | カプコン | 2メガビット+64キロRAMロムカセット | CAP-HF NES-CM-USA NES-CM-EEC | |
2 | Bionic Commando | 1988年 1988年 | Amiga Amstrad CPC Atari ST コモドール64 ZX Spectrum | Software Creations | GO! | フロッピーディスク | - | 北米ではコモドール64版のみ発売 |
3 | Bionic Commando | 1988年 | PC/AT互換機 | Pacific Dataworks International | カプコンUSA | 5インチフロッピーディスク | - | |
4 | バイオニックコマンドー | 1992年7月24日 1992年10月 1992年 | ゲームボーイ | 水口エンジニアリング | カプコン | ロムカセット | DMG-BOJ DMG-BO-USA DMG-BO | ファミリーコンピュータ版のリメイク |
5 | カプコン クラシックス コレクション | 2005年9月27日 2005年11月18日 2006年3月2日 | Xbox PlayStation 2 | カプコン | カプコン | DVD-ROM | PS2: SLUS-21316 SLES-53661 SLPM-66317 | アーケード版の移植 日本ではPS2版のみ発売 |
6 | Capcom Classics Collection Remixed | 2006年3月22日 2006年7月21日 | PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | ULUS-10097 ULES-00347 | アーケード版の移植 |
7 | Capcom Classics Mini Mix | 2006年9月19日 | ゲームボーイアドバンス | カプコン | カプコン | ロムカセット | AGB-BC6E-USA | NES版の移植 |
8 | バイオニックコマンドー マスターD復活計画 Bionic Commando Rearmed Bionic Commando Rearmed | 2008年8月13日 2008年8月14日 2008年8月15日 | PlayStation 3 (PlayStation Network) Xbox 360 (Xbox Live Arcade) | GRIN | カプコン | ダウンロード | - | リメイク版 |
9 | バイオニックコマンドー | 2011年11月16日 INT 2011年12月29日 | ニンテンドー3DS | 水口エンジニアリング | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソール) | RBDJ | ゲームボーイ版の移植 |
10 | カプコンアーケードスタジアム | 2021年2月18日 | Nintendo Switch | カプコン | ダウンロード | アーケード版(日本国外版)の移植 | ||
11 | カプコンアーケードスタジアム | 2021年5月25日 | PlayStation 4 Xbox One PC(Steam) | カプコン | ダウンロード | アーケード版(日本国外版)の移植 |
FC(日本)版では『ヒットラーの復活』(正式名称『ヒットラーの復活 トップシークレット』)、NES(日本国外)版ではタイトルが『Bionic Commando』と『トップシークレット』と同一の名称に変更された。
サブタイトルに“トップシークレット”とあるが、ワイヤーアクションの要素以外はシステム、ストーリー共に一新されており、ワイヤーアクションそのものにも改良が施されている。
ストーリーは、主人公「ラッド」の協力者として『戦場の狼』の主人公である「スーパージョー」が登場したり、タイトル通りに歴史上の実在人物であるヒットラーが復活したりするなどの展開が繰り広げられる。
NES版のBionic Commandoは日本以上に多数派となっているアシュケナジムへの配慮に伴うナチス・ドイツに関わる規制により、ドット絵グラフィックこそヒットラーのままではあるが、人名のみ「Master D(マスターD)」という架空の人物に変更され、デモ画面やステージ各所に描かれているハーケンクロイツも鳥をモチーフとした架空のシンボルマークになっている。後の派生・リメイク作品は、これらの設定(世界観)を基にしたものとなっている。
『トップシークレット』との主な相違点は以下の通り。
時は198×年。ナチス・ドイツの極秘文書が発見された。これは実現されることのなかった、アルバトロス計画の存在を明らかにするものだった。これの実現をするため、帝国軍の総統ワイズマンはその極秘文書を奪ってしまう。
連邦軍は文書の奪還、および計画を阻止するために英雄スーパージョーを派遣するが、彼は消息不明となってしまう。ジョー救出の指令を受け、連邦軍は一人の男ラッド・スペンサーを送り込む。
ゲームシステムやステージ構成は『ヒットラーの復活』とほぼ同一となっているが、キャラクターデザインや世界設定などが新規に作り起こされ、また難易度が調整されている。ナチスやヒットラーに関する要素が取り除かれたため重厚な雰囲気が失われたことを嘆くプレイヤーもいたが、ゲーム性はそのまま移植されている。序盤は楽に進めるが一つしか持てないアイテム選びがシビアであること、またパスワードによる再挑戦が容易なこともあって後半の難易度はかなり高い。「アルバトロス計画」の変更や、ライバルキャラクターの要素などは後述されるリメイク版に引き継がれる要素となった。
2011年11月16日にニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信開始。
2000年1月26日にゲームボーイカラー版が北米で発売された。ゲームボーイ版をベースに主人公が男女の2人となり、トップビューで縦スクロールで進むモードや、狙撃銃を使った一人称視点モードが追加される。また主人公のアニメーションが滑らかになっている。 日本では未発売である。
PLAYSTATION 3版、Xbox 360版が2008年8月13日よりダウンロード配信(発売)。PC版も発表されたが現在発売日などは未定のままとなっている。日本国外名は『Bionic Commando Rearmed』(バイオニック・コマンドー・リアームド)。
ファミリーコンピュータソフト『ヒットラーの復活』のリメイク作品。全てのオブジェクトが3Dで描き直されているが、ゲーム内容は原作と同じサイドビューの2Dアクションであり、ファミリーコンピュータ版のプレイ感覚が忠実に再現されている。日本版タイトルでも「マスターD」と銘打たれているように、国内外共にストーリーや設定は『Bionic Commando』を基にしたものに統一されている。
追加要素として「ドラム缶や兵士をアームで掴んで投げ飛ばす」といった新しいアームアクションが導入され、ボスキャラクターのバリエーションも大幅に増やされている。また、『ヒットラーの復活』にあった中立エリアで発砲すると鳴るスクランブルは削除されている。クリア時に入手できる武器の種類も増え、中にはバズーカ砲といった、壁や敵と密着して撃つと爆発に巻き込まれ大ダメージを受ける(一撃死もありうる)ような武器も登場する。エリアの随所に、これらの武器をグレードアップするアイテムが隠されている。さらに武器はステージ中で自由に切り替えることができるようになっている。
なお、日本国外ではPLAYSTATION 3とXbox 360にて、本作の続編Bionic Commando Rearmed 2が製作され、2011年2月1日にダウンロード配信が開始された。開発は1作目とは異なり、Fatsharkが手掛けている。
この節の加筆が望まれています。 |
制作者は『戦場の狼』の制作者でもある藤原得郎。本作のワイヤーアクションは藤原得郎が本作を発売する4年前のコナミ在籍時代に製作したアクションゲーム『ロックンロープ』(1983年)のワイヤーアクションで、ハード的に制約が多かったのでできなかったことを入れた発展形であると述べている。
アーケード版
ファミリーコンピュータ版
ゲームボーイ版
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.45 | 3.31 | 3.22 | 3.48 | 3.21 | 3.42 | 20.09 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | お買得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 3.6 | 3.4 | 3.5 | 3.7 | 3.9 | 4.2 | 22.3 |
Xbox 360、PlayStation 3用として2009年6月25日に発売された三人称視点(TPS方式)のアクションゲーム。PC版は2009年10月29日に発売。
キャラクターがジャンプをすることが可能となり、ワイヤーアクションが非常に多彩になった。ワイヤーは従来の作品と同様の移動手段である他、敵やフィールド上の障害物を掴んで投げたり、大型の敵にワイヤーをかけて取り付き、打撃を加えたりすることもできる。その他、さまざまな銃器を使って戦うこともできる。
ストーリーは『マスターD復活計画』の10年後の世界という設定。本作にて、これまでの設定が整理され世界観がほぼ統一された。
日本国外のみの展開で、マスターD復活計画の続編として、2011年2月にXbox 360のXBLAおよびPlayStation 3のPSNで配信を開始した。開発はFastsharkが担当しており、ストーリーはマスターD復活計画とバイオニックコマンドーの間の話となっている。
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