オダギリジョー: 日本の俳優

オダギリ ジョー(1976年2月16日 - )は、日本の俳優、ミュージシャン。本名は小田切 譲(読み同じ)。岡山県津山市出身。鈍牛倶楽部所属。オダジョー、オダギリと略されることもある。デビューから『仮面ライダークウガ』の開始前までは、漢字表記の「小田切譲」を使用していた。妻は女優の香椎由宇。映画監督としても活動している。

オダギリジョー
オダギリジョー
本名 小田切 譲(読み同じ)
生年月日 (1976-02-16) 1976年2月16日(48歳)
出生地 日本の旗 日本岡山県津山市
身長 176 cm
血液型 O型
職業 俳優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1999年 -
配偶者 香椎由宇2008年 - )
事務所 鈍牛倶楽部
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
映画
アカルイミライ』/『あずみ』/『血と骨
メゾン・ド・ヒミコ
SHINOBI-HEART UNDER BLADE-
THE 有頂天ホテル』/『ゆれる』/『蟲師
東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
サッド ヴァケイション』/『転々
たみおのしあわせ』/『空気人形』/『舟を編む
渇き。』/『FOUJITA』/『深夜食堂』シリーズ
オーバー・フェンス』/『湯を沸かすほどの熱い愛
南瓜とマヨネーズ』/『エルネスト
ルームロンダリング』/『茜色に焼かれる
テレビドラマ
仮面ライダークウガ
サトラレ
天体観測
ビギナー
新選組!
時効警察』シリーズ
八重の桜
大豆田とわ子と三人の元夫
カムカムエヴリバディ
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演男優賞
2004年血と骨
優秀主演男優賞
2006年ゆれる
2007年東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜
優秀助演男優賞
2013年舟を編む
新人俳優賞
2003年あずみ
ブルーリボン賞
助演男優賞
2005年血と骨
この世の外へ クラブ進駐軍
その他の賞
高崎映画祭
最優秀主演男優賞
2004年アカルイミライ
2006年ゆれる
2016年FOUJITA
最優秀助演男優賞
2010年空気人形
ホリゾント賞
2020年『ある船頭の語』
ヨコハマ映画祭
主演男優賞

2005年メゾン・ド・ヒミコ
SHINOBI』『オペレッタ狸御殿
エランドール賞新人賞
石原裕次郎新人賞
キネマ旬報ベスト・テン主演男優賞
ACC CM FESTIVAL 演技賞
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2011年奇跡
2016年オーバー・フェンス
特別賞
2021年花束みたいな恋をした
最優秀男優賞
2016年『FOUJITA
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来歴

生い立ち

母子家庭であり、母が仕事に出かける時はいつも映画館に預けられていたという。このことが映画監督を目指すきっかけとなる。

小学校6年生の頃に、津山市立東小学校に転入。 津山市立東小学校、津山市立北陵中学校、岡山県作陽高等学校 卒業。

20歳の時にカリフォルニア州立大学フレズノ校へ留学。当初演出コースを専攻する予定だったが、願書が英語で記載されていたため、誤読による記入ミスによって演劇学を専攻。その後休学。

デビュー

1999年に舞台『DREAM OF PASSION』で俳優デビュー。

2000年代

2000年より、『仮面ライダークウガ』の主人公・五代雄介(ごだい ゆうすけ)役でテレビドラマ初主演を務めた。幼少期より特撮番組とは馴染みが薄く、「リアルな芝居がやりたくて俳優になったから、特撮はやりたくない」と発言していたが、彼自身の個性を髙寺成紀に認められ、高寺の説得に応じ、抜擢された。

2003年公開の映画『アカルイミライ』は初主演を果たし、カンヌ国際映画祭に正式出品された。この作品は、日本映画プロフェッショナル大賞で作品賞を受賞し、自身も主演男優賞を受賞。

2004年公開の映画『血と骨』ではビートたけし演じる金俊平の息子、朴武を演じた。この映画における出演の時間は極めて短かったが、ビートたけしとの過激な喧嘩シーンを中心に演じ、同年度の国内の映画賞の助演男優賞を多数獲得した。

2005年公開の映画『オペレッタ狸御殿』ではチャン・ツィイーと共演。『メゾン・ド・ヒミコ』ではゲイの青年を演じ、前年度に続き主演での男優賞を複数獲得した。

2007年には自らの脚本・監督による『さくらな人たち』を撮影。第38回ロッテルダム国際映画祭に出品された(2009年にDVDが発売)同年12月27日、女優の香椎由宇との結婚を発表し2人で結婚会見を行った。映画『パビリオン山椒魚』での共演が交際のきっかけとなった。翌2008年、2人の誕生日である2月16日に婚姻届を提出した。

2010年代

2010年9月5日に第1子の妊娠が報道され、2011年2月に長男が誕生。

2014年4月、次男が誕生。しかし、次男は1歳の誕生日を迎えた直後の2015年4月20日に絞扼性イレウスによって死去。

2015年洋画家藤田嗣治を演じた主演作品『FOUJITA』が、第28回東京国際映画祭コンペティション部門に出品される。

2016年8月三男が誕生。

2018年、主演映画『エルネスト』のために約半年間かけスペイン語ボリビアの方言を習得し、日系ボリビア人の革命家フレディ前村ウルタードを演じた。

2019年、自身のオリジナル脚本による初の長編映画監督作品『ある船頭の話』が第76回ベネチア国際映画祭のベニス・デイズ部門に選出。同映画祭では出演作品『サタデー・フィクション』がコンペティション部門に選出された。『ある船頭の話』は第56回アンタルヤ映画祭(トルコ)の国際コンペティション部門で最優秀作品賞を受賞した。第34回高崎映画祭でホリゾント賞を受賞した。

2020年代

2021年1月30日、「津山国際環境映画祭」でオダギリが監督を務めた『ある船頭の話』が上映された。上映後には、小学校の同級生河本準一リモートでトークショーを行った。地元津山市で仕事をするのは今回が初めてである。

9月、NHKドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』では連続ドラマの脚本・演出・出演・編集を担当(翌2022年にはシリーズ2が放送)。11月、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、朝ドラに初出演。

2022年東京ドラマアウォードにて、自身が手掛けたドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』が高く評価され、単発ドラマ部門作品賞のグランプリを受賞し、さらに『カムカムエヴリバディ』での演技が評価され、助演男優賞を受賞した。

人物

趣味・特技

嗜好

交友関係

  • 小学校ではお笑いコンビ次長課長河本準一と同級生。河本曰く「クラスの人気はオダギリ君が1位で、自分が僅差の2位だった」とのこと。
  • 中学校ではお笑い芸人グループ・バンドの超新塾タイガー福田と同級生 で、福田の結婚式にオダギリが参加する仲である。
  • 自身の出世作である『仮面ライダークウガ』のプロデューサーだった髙寺成紀とは、番組終了後も交友が続いている。『HYPER HOBBY PLUS vol.5』(2008年)でのインタビューでは、『クウガ』の共演者だった葛山信吾がオダギリを含めた『クウガ』のキャストと交流があることを話している。また、2008年8月に行われた『クウガ』同窓会にも出席し、2009年11月には『クウガ』で妹役を演じた千崎若菜の結婚式ではスピーチの「大トリ」として参加 し、高寺が角川移籍後に初めてプロデュースした『大魔神カノン』の最終回に巫崎フーガ役で特別出演した。

エピソード

  • 雑誌などの簡易プロフィールに『仮面ライダークウガ』を掲載していない理由として、「厳密にはデビュー作ではないので、そういう特別扱いができないから。『クウガ』を載せるとなると、他にも載せなければならない作品がでてきてしまう」 と述べている。プロフィールの件もあり、『クウガ』がオダギリの中で「なかったこと」になっていると噂されていたが、2015年10月30日に出演したラジオでそのことを否定している。なお、所属事務所のプロフィールには当初よりクウガが記載されている。
  • 映画『マイウェイ 12,000キロの真実』では、役作りのためにマラソンランナーの谷川真理にフォームの矯正をしてもらい、猫ひろしと一緒に練習していた。
  • 『クウガ』に出演する一年前に『救急戦隊ゴーゴーファイブ』のオーディションも受けており、スタッフから変身ポーズをするように求められオダギリが拒否したことがもとで揉めてしまい退場させられたことがある。

出演

主演は太字で示す。

映画

テレビドラマ

オリジナルビデオ

  • TERRORS 闇夜〜DARKNESS〜(2001年1月フジテレビ映像企画部、DVD作品) - 後藤慎一

Webドラマ

ドキュメンタリー

  • いま裸にしたい男たち〜オダギリジョー 27歳 アートするココロ〜(2003年11月12日、デジタルBS Hi
  • 情熱大陸(2005年9月18日、毎日放送)
  • 世界遺産 第3代ナレーター(2005年10月 - 2006年3月、TBS) - ナレーション
  • 星野道夫 アラスカ 星のような物語(感受編・思索編・希望編)(2006年、デジタルBS Hi) - ナレーション
  • 神様のビリヤード~フィリピン・運命を変えた1本のキュー~(2011年11月11日、NHK) - ナレーション
  • 映画『世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶』(2012年3月3日、スターサンズ、ビターズ・エンド) - ナレーション
  • 目撃!日本列島 それでも私は投げる〜ソフトボール・上野由岐子投手〜(2012年12月1日、NHK) - ナレーション
  • 旅する音楽 BSフジ - ナビゲーター
    • 第一回(2013年3月30日)
    • 第二回(2013年9月28日)
    • 第三回(2014年3月29日)
    • 第四回(2014年9月27日)
    • キューバ編(2015年8月22日)
    • ペルー編(2016年8月28日)
  • ラストデイズ「勝新太郎×オダギリジョー」(2014年5月1日、NHK) - ナビゲーター
  • 生誕130年記念 藤田嗣治展 -東と西を結ぶ絵画-(2016年4月29日 - 9月22日) - 音声ガイド
  • いきものがかり吉岡聖恵 ポートレイト(2016年12月2日、NHK) - 語り
  • NHKスペシャル ボブ・ディラン ノーベル賞詩人 魔法の言葉(2016年12月10日、NHK) - 朗読
  • 国宝源氏物語絵巻(8Kスーパーハイビジョン制作)(2017年3月12日、NHK) - 語り
  • NHKスペシャル 半グレ 反社会勢力の実像(2019年7月29日、NHK) - 語り
  • NHKスペシャル 「香港 激動の記録~市民と“自由”の行方~」(2020年10月18日、NHK) - 語り
  • 中村哲の声がきこえる(2020年12月27日、NHK) - 語り
  • NHKスペシャル 「追跡“コロナ犯罪”」(2021年4月3日、NHK) - 語り
  • 天才が育つ教室(2023年2月26日、BS-TBS) - 語り
  • NHKスペシャル 「追跡"ルフィ"事件」(2023年10月28日、NHK) - 語り
  • フロンティア(2023年12月6日 - 、NHK-BS) - 語り

バラエティ

  • 週刊BSデジタルマガジン(2000年12月 - 2003年12月26日、BSフジ)
  • 第8回スポーツマンNo.1決定戦(2001年3月23日、TBS)
  • 号外!!爆笑大問題(2001年4月2日 - 2002年9月23日、日本テレビ系列局
  • オダギリジョーの大東京旅行舎(2001年8月4日 - 2002年4月27日、トラベラーズTV)
  • ナミダメ(2001年10月3日 - 2002年3月27日、テレビ東京)
  • オダギリジョー誕生日スペシャル「舌」(2002年2月16日、トラベラーズTV)
  • オダギリジョー第2の故郷フレズノに帰る(2002年3月17日 - 24日、トラベラーズTV)
  • WINNER'S BOOTH(2002年5月3日 - 2002年9月27日、トラベラーズTV)
  • オダギリジョーの韓国絵日記(2002年5月31日 - 6月7日、トラベラーズTV)
  • オダギリジョー思い出のニューヨーク(2003年1月6日 - 20日、トラベラーズTV)
  • 笑福亭鶴瓶のすわるテレビ(2015年12月21日、毎日放送)- ナレーション
  • 全力!脱力タイムズ(2016年11月4日、2017年11月24日、2018年7月6日、フジテレビ)
  • クリエイターズ・ファイルGOLD(2021年6月3日、Netflix)- 第7話「童謡詩人・石丸ツワノ」

教養番組

  • ムジカ・ピッコリーノ(4期)(2016年4月8日 - 8月19日、NHK) - ドクトル・ジョー
    • ムジカ・ピッコリーノ(特別編 〜アリーナの旅立ち〜)(2017年10月6日 - 10月27日、NHK) - ドクトル・ジョー

ラジオ

CM

舞台

  • DREAM OF PASSION(1999年)
  • Runner(1999年)
  • SLAPSTICKS(2003年)
  • リセット3・2・1…(2010年2月)

劇場アニメ

Webアニメ

ゲーム

ミュージック・ビデオ

  • オダギリジョー「i don't know」(2006年10月4日「WHITE」)
  • 井上陽水「傘がない」(2008年7月16日「弾き語りパッション」)
  • ANA「WEST」(メゾン・ド・ヒミコDVD収録オリジナル・ショートムービー「懲戒免職」より)
  • 大橋トリオ「1人でもトリオ」のはずが… 「本物の大橋トリオを探せ」(2014年2月)
  • 勝手にしやがれ「タクシー・ソング」(2014年9月10日「パンドーラー」)
  • never young beach「なんかさ」(2017年11月23日「緑色音楽」スピンオフムービー)

監督作品

音楽

シングル

アルバム

曲提供

  • 「ゼチェ・プラジナイズド」 - 勝手にしやがれアルバム「パンドーラー」(2014年9月10日、UK.PROJECT
  • 「JellyfishSyndrome」 - 映画「宵闇真珠」(2018年12月15日、キノフィルムズ)

ゲスト参加

  • 「GET OFF STAND UP」久永直行アルバム「黒猫殺人事件(上)」(2008年10月22日、CITY RECORDS-indiesmusic)

その他

  • 悲しくてやりきれない」 - 『パッチギ! サウンドトラック』(2005年1月19日、Sony Music Direct
  • 「恋する炭酸水」「古今和歌」「霊峰・快羅須山のララバイ」 - 『オペレッタ狸御殿 オリジナル・サウンドトラック』(2005年5月11日、Toho Music)
  • 「母の教え給いし歌」 - 『メゾン・ド・ヒミコ The Original Soundtrack of “La Maison de Himiko”』(2005年8月24日、ワーナーミュージック・ジャパン

書籍

  • オダギリジョー セーターブック(2000年、日本ヴォーグ社)
  • 実写 オダギリジョー写真集(2000年、ビブロス
  • オダギリズム(2001年、美術出版社
  • four years ago(2006年、リトルモア)

受賞歴

脚注

関連項目

外部リンク

Tags:

オダギリジョー 来歴オダギリジョー 人物オダギリジョー 出演オダギリジョー 監督作品オダギリジョー 音楽オダギリジョー 書籍オダギリジョー 受賞歴オダギリジョー 脚注オダギリジョー 関連項目オダギリジョー 外部リンクオダギリジョー

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