しし

名詞：肉 編集

しし【肉、宍】

1. 人（ひと）の体（からだ）の肉（にく）。
2. 猪（いのしし）・鹿（しか）などの食用肉。
   • ただし、この意味で用いる「猪肉」「獣肉」は、「猪」「獣」を「しし」と読み、「肉」は「にく」と読む。「名詞：獣」節を参照のこと。　一方、「鹿」には「しか」「か」「しし」「かのしし」の読みがあるが、「鹿肉」にはこれらのうち前者3つに対応して「しかにく」「かにく」「かのしし」の読みがあり、「肉^（しし）」の意味での「しし」は「かのしし」の「しし」である。非常にややこしいが、「かのしし」は「鹿」の意味と「鹿肉」の意味があり、ここで解説したのは後者のほうである。

派生語 編集

• 語義1・2

• 語義2

成句 編集

• 語義1

• 肉が付く

名詞：獣 編集

しし【猪、鹿、獣】

1. けもの（獣）、けだもの（獣）。特に、肉の美味な、猪（いのしし）・鹿（しか）。あるいは、肉が美味なことから離れて、猪や鹿のこと。
2. 「ししがり（猪狩り/猪狩、鹿狩り/鹿狩、獣狩り/獣狩）」の略語。
3. 《季語》（猪、鹿）　語義1を指す、秋の季語（晩秋の季語）。分類は動物。
   • 季語としての猪^{（いのしし）}と猪^（しし）、鹿^（しか）と鹿^（しし）は、それぞれに、親季語と子季語の関係。
   • 猪肉^{（ししにく、いのししのにく、いのししにく）}や鹿肉^{（ししにく、しかにく、かにく、かのしし）}は、これとは別の語なので注意。
4. 《季語》（猪、鹿、獣）　語義2を指す、冬の季語（三冬の季語）。分類は人事。
   • 猪^（しし）は、猪^{（いのしし）}と狩（かり）の子季語。鹿^（しし）は、鹿^（しか）と狩^（かり）の子季語。獣^（しし）は、狩^（かり）の子季語。

語源 編集

• 語義1は、肉^（しし）と同根で、元来は食用の肉^（しし）を取る獣をいう。

派生語 編集

• 語義1

• 鹿威/鹿威し^{（ししおどし）(wp)}
• 猪鍋（ししなべ） ：牡丹鍋（ぼたんなべ）。
• 鹿鍋（ししなべ） ：紅葉鍋（もみじなべ）。
• 猪肉^{（ししにく、いのししのにく、いのししにく）}
• 鹿肉^{（ししにく、しかにく、かにく、かのしし）}
• 獣肉^{（ししにく、けものにく）}

成句 編集

• 獣食った報い（猪食った報い、鹿食った報い）
• 鹿の角を蜂が刺す ：「鹿」は「しし」とも「しか」とも読む。

名詞：尿 編集

しし【尿】

1. 《幼児語^(wp)》　小便^(wp)。
   • 雪の日に 北の窓あけ シシすれば あまりの寒さに ちんこちぢまる（秋山真之）

類義語 編集

• 同義語

• しっこ

• おしっこ

• しい（尿）

• しいしい（尿尿、尿々）

熟語 編集

• 尿糞（ししばば）

同音異義語 編集

しし

• 【獅子、師子】 1. ライオン。 2. 聖獣の一種。
• 【四肢】手足。
• 【四四】連珠で、四目が同時に二箇所以上にできること。
• 【四至】荘園などの東西南北の境界。
• 【四詩】国風、大雅、小雅、頌の総称。
• 【四始】1月1日。元日。
• 【死屍】死体。
• 【死士】決死の士。
• 【紙誌】新聞や雑誌。
• 【嗣子】あとつぎ。
• 【志士】有る志をもって積極的に行動する人。
• 【刺史】中国に前漢から五代十国時代まで存在した官職名。当初は監察官であったが、後に州の長官となった。
• 【市史】市の歴史。
• 【詩史】詩文で記した歴史。
• 【詩思】詩を作りたいという思い。
• 【私資】個人の財産。
• 【私子】法律上の婚姻関係にない男女に生まれた子。
• 【私史】官命によらない在野の人が編纂した歴史書。
• 【師資】師匠と弟子。
• 【紫史】源氏物語の別名。
• 【孜孜】仕事等に努め励むこと。

名詞 編集

しし

1. 獅子
2. ライオン

類義語 編集

• しーさー
• しーし